七夕。
七夕らしく、
七つの朝顔が咲いた。
かこちゃんが他界。(かこちゃんのこと)
今週末もかこちゃんに会える。
どのくらい大きくなっているかな、
と密かに楽しみにしていたけれど。
小さな人、小学校から帰って
くるなり、そっけない口調で
「かこちゃんが、しんだ」と
言った。そうして一瞬口をへの字に
曲げて、泣きそうな顔になったけれど、
お友達を連れて帰ってきたので、
悲しい気持ちを堪えて引っ込めた。
「かこちゃん、最近は桑の葉をあんまり
食べないんだよね」と小さな人が
言っていた。
「脱皮が近いのかな」と私も
励ますように言っていた。
お友達が帰った後、
「かこちゃん、朝、見た時、
頭の方は黒くなってくさっていたけど、
まだ生きてたんだ。でも、いつのまにか
死んでたんだ。
かこちゃんのお墓を作ってね、
お友達の〇〇くんと、△△ちゃんが
お花を持ってきてくれたんだ」
小さな人は言って、ぽつぽつと
涙をこぼした。
小さな人の居ないところで、
かこちゃんが使っていた
たけのこの里の菓子箱を
そっと開けてみたら、
かこちゃんの残した糞が
あって、開けた拍子に
カラカラと乾いた音を立てた。
次の日から今まで、私達は
かこちゃんの話を
一言もしていない。
七夕らしく、
七つの朝顔が咲いた。
かこちゃんが他界。(かこちゃんのこと)
今週末もかこちゃんに会える。
どのくらい大きくなっているかな、
と密かに楽しみにしていたけれど。
小さな人、小学校から帰って
くるなり、そっけない口調で
「かこちゃんが、しんだ」と
言った。そうして一瞬口をへの字に
曲げて、泣きそうな顔になったけれど、
お友達を連れて帰ってきたので、
悲しい気持ちを堪えて引っ込めた。
「かこちゃん、最近は桑の葉をあんまり
食べないんだよね」と小さな人が
言っていた。
「脱皮が近いのかな」と私も
励ますように言っていた。
お友達が帰った後、
「かこちゃん、朝、見た時、
頭の方は黒くなってくさっていたけど、
まだ生きてたんだ。でも、いつのまにか
死んでたんだ。
かこちゃんのお墓を作ってね、
お友達の〇〇くんと、△△ちゃんが
お花を持ってきてくれたんだ」
小さな人は言って、ぽつぽつと
涙をこぼした。
小さな人の居ないところで、
かこちゃんが使っていた
たけのこの里の菓子箱を
そっと開けてみたら、
かこちゃんの残した糞が
あって、開けた拍子に
カラカラと乾いた音を立てた。
次の日から今まで、私達は
かこちゃんの話を
一言もしていない。