とんもの日記

いつか どこかの 本当のはなし

肉まんの気分。夏前の区切り。

2017-07-17 18:05:14 | 日々のこと
35℃の予報。
身体がじわじわと
蒸されてゆく感覚。
肉まんの気分。


小さな人、登校する時、
「あ、そうだった、死んだんだった」
と言った。
かこちゃんが居る時は、登校の
ついでに、桑の葉を取ってゆくのが
日課になっていたらしく、
もうその必要がないのだ、
と思ったらしかった。

私はぐっと苦しい気持ちになる。
小さな人はどう思っていたのか、
表情からは分からなかった。

かこちゃんの話、これでおしまい。



この所、人に会って
沢山呑んで食べていた日々。
ついに胃が悲鳴を上げる。
自業自得。

しばらくは、静かに暮らそうと
思っているけれど、
夏前はなぜか、人に会う回数が
増える。
私がお誘いするものもあれば、
誘っていただくのもあり。

夏前。ひとつの区切りとして、
人は人に会いたくなるのだろうか。


友人から、俳句と版画の本が届く。
友人の版画が俳句にとても
合っていて、素敵な本だった。
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七夕のお別れ

2017-07-09 15:35:38 | 日々のこと
七夕。
七夕らしく、
七つの朝顔が咲いた。

かこちゃんが他界。(かこちゃんのこと
今週末もかこちゃんに会える。
どのくらい大きくなっているかな、
と密かに楽しみにしていたけれど。


小さな人、小学校から帰って
くるなり、そっけない口調で
「かこちゃんが、しんだ」と
言った。そうして一瞬口をへの字に
曲げて、泣きそうな顔になったけれど、
お友達を連れて帰ってきたので、
悲しい気持ちを堪えて引っ込めた。


「かこちゃん、最近は桑の葉をあんまり
食べないんだよね」と小さな人が
言っていた。
「脱皮が近いのかな」と私も
励ますように言っていた。


お友達が帰った後、
「かこちゃん、朝、見た時、
頭の方は黒くなってくさっていたけど、
まだ生きてたんだ。でも、いつのまにか
死んでたんだ。
かこちゃんのお墓を作ってね、
お友達の〇〇くんと、△△ちゃんが
お花を持ってきてくれたんだ」

小さな人は言って、ぽつぽつと
涙をこぼした。

小さな人の居ないところで、
かこちゃんが使っていた
たけのこの里の菓子箱を
そっと開けてみたら、
かこちゃんの残した糞が
あって、開けた拍子に
カラカラと乾いた音を立てた。



次の日から今まで、私達は
かこちゃんの話を
一言もしていない。
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