ヤノベケンジ 「となりの晩ごはん」プロジェクト

金沢21世紀美術館友の会zawartによるヤノベケンジ「となりの晩ごはん」プロジェクト 専用ブログ

第21回となりの晩ごはん ~語らい

2005-02-07 20:28:52 | 第21回:奥村さん宅
お寺の住職でありながら、彫刻家として表現活動を続ける奥村さん。
いったいどのような方なのでしょうか?
一同、興味しんしんで住職のお話に耳を傾けます。


奥村さんは京都出身、もともとはお寺ではなく普通の家庭に育ったそうです。
石彫の魅力に惹かれ、金沢美大の彫刻科に入学。
その後、四天王に踏みつけられている「邪鬼」の姿に興味をもち、以後「邪鬼」をテーマに制作を続けていらっしゃいます。
「邪鬼の踏み潰されている姿が、いつも何かに抑圧されながら生きる人間の姿と重なり、それを跳ねのけてやろうって思いがあるんだよ。
それに、邪鬼は既成されていないので、本当に自由に感情豊かに表現できるし。
そこが魅力なんですよ。」
といきいきと邪鬼の魅力についてお話くださります。

奥村さんは卒業後、「邪鬼」のルーツを探るため、単身インドへ渡ったそうです。

ここで奥村さんのインド話が始まりました。
「インドでは最初のころほんとにろくなことがなくて・・・。
騙されたり、物を取られそうになったり、本当にカルチャーショックを受けましたよ。
あまりにもいろんなことが起こりすぎてお釈迦様に文句を言ったこともあるんですよ。
ところがある日、知らないインド人が日常に必要な言葉を教えてくれたんです。
それを使うようになってからはトラブルも無くなり、インドという国が見えてきましたね。
今思っても不思議なことなんですが・・・。」
そんな不思議な出会いを体験した奥村さん。
「一期一会」、人との出会いを大切に考えておられるようです。
今日もヤノベさんとの出会いを楽しみにしてくださっていたそうです。

ヤノベさんと奥村さん。
彫刻家同士の語らいが始まりました。
お二人の会話から、それぞれもの作りに対する姿勢は異なるのですが、
もの作りに対する情熱。表現し続けることへのこだわりの強さを感じました。
そんなお二人にも意外な共通点が・・・。
事前にヤノベさんの作品ファイルを見てくださっていた奥村さん。
「なんだかスターウォーズの世界に通じるものを感じた。」とお話くださりました。
スターウォーズの言葉に「おっ!!」
異常に反応するヤノベさん。
お二人はスターウォーズの大ファンだったのです
「奥村さんはジェダイみたいですよね」というヤノベさんに
「帰れ!!」と怒る奥村さん。
「ジェダイは仮面をはずすとカッコ悪いんだ」(奥村さん)
「???」(ヤノベさん)
実は奥村さん。ジェダイとダースベーダーを勘違いされていたようです。
勘違いに気づきちょっと嬉しそうな奥村さん。
お茶目な一面を垣間見ました。


(oketani)

最新の画像もっと見る