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ポストカード集出版・日置「ゆすの里」入佐さん

2008年01月15日 | Weblog
日置市伊集院町妙円寺1丁目の重度身体障害者更生援護施設「ゆすの里」
で暮らす入佐俊嗣さん(47)が、パソコンを使って書きためた詩や
イラストをまとめたポストカード集を出版した。
「外に出かけたときに感じる風の心地よさが大好き」という想いを込めて
、「夢風時感(むふうじかん)」と題した。

脳性まひのため体に障害があり、小さいころから本を読むのが
一番の楽しみだった。読み書きは7年前に亡くなった母親のアキさん(当時77)
に教わり、18歳のとき、姉からタイプライターを贈られたのをきっかけに
本格的に詩作を始めた。

40歳で「ゆすの里」に入所してからは、わずかに動く左手でパソコンを
使う訓練を始め、詩の内容に合わせたイラストを描くようになった。

「絵はもともと好きだったけれど、ペンでは思うような線が書けなかった。
パソコンを使うことで表現の手段が持てた」と喜ぶ。

詩作を通じて知り合い、編集を手伝う情報誌「わおん」の仲間の勧めで、
4年前から鹿児島市で個展を数回開催。
ポストカード集には「ゆすの里に入所するまでは両親ときょうだいが世界の
全てだった」という入佐さんが、人との出会いや日々の暮らしの中で見つけた
喜びを表現した詩とイラスト計21点を収録した。

入佐さんは「年金をもらい、食べて、寝るだけの人生を送りたく
ないとずっと思ってきた。詩を書き始めた私に出版を勧めてくれた亡き母や
友人に感謝しながら、作品を作り続けたい」と話した。

1冊¥1,000
問い合わせ「ゆすの里」099(273)4175


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