南九州市知覧町郡の知的障害者の福祉工場「未来工芸社」は、3月から
シイタケの菌床栽培に乗り出す。食の安全志向から国産シイタケの需要が
増しており、新事業で障害者の工賃をアップし、自立に結び付けたい考えだ。
未来工芸社は社会福祉法人「敬和会」が2002年に開設。
仏壇製造や木工加工を事業の柱に据えていたが、下請けでは収入が不安定で、
定員20人のところを現在14人しか雇えていない。障害者自立支援法の新しい
サービス体系に移行するのを機に、周年出荷が可能な菌床栽培に取り組む
ことにした。
機械化が難しいシイタケの摘み取りは人手がかかるため企業が参入しにくい
上、菌床栽培なら障害者にとって負担の軽い温度管理がされた室内作業と
いう利点がある。
未来工芸社では種菌メーカーから菌床ブロックを購入し、当面は同メーカー
の商標を使って販売する。将来的には菌床作りも自ら手がけ、販路を開拓して
未来工芸社ブランドでの販売を目指したいという。
工場の改修や設備投資の費用は自己資金に加え、県や日本財団からの
補助金計3000万円を充てる。
松久保郁雄施設長(61)は「最低賃金を払えるような経営をしたい」
と話している。
シイタケの菌床栽培に乗り出す。食の安全志向から国産シイタケの需要が
増しており、新事業で障害者の工賃をアップし、自立に結び付けたい考えだ。
未来工芸社は社会福祉法人「敬和会」が2002年に開設。
仏壇製造や木工加工を事業の柱に据えていたが、下請けでは収入が不安定で、
定員20人のところを現在14人しか雇えていない。障害者自立支援法の新しい
サービス体系に移行するのを機に、周年出荷が可能な菌床栽培に取り組む
ことにした。
機械化が難しいシイタケの摘み取りは人手がかかるため企業が参入しにくい
上、菌床栽培なら障害者にとって負担の軽い温度管理がされた室内作業と
いう利点がある。
未来工芸社では種菌メーカーから菌床ブロックを購入し、当面は同メーカー
の商標を使って販売する。将来的には菌床作りも自ら手がけ、販路を開拓して
未来工芸社ブランドでの販売を目指したいという。
工場の改修や設備投資の費用は自己資金に加え、県や日本財団からの
補助金計3000万円を充てる。
松久保郁雄施設長(61)は「最低賃金を払えるような経営をしたい」
と話している。