♪あなたと結ぶ福祉の輪♪

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いっぽいっぽ-まどか10歳-13

2008年01月15日 | Weblog
 久しぶりに、広場に仲間が集まった。
「こっち、行こうね」。歩くことが出来ない恭介くんの車椅子を
押すまどか。ダウン症の子どもたちは、どんな人に対しても、分け隔てなく
フレンドリーだ。建築士の私には、夢がある。まどかや仲間のために、障害の
ある人もない人も一緒に暮らせるような家を作りたい。
 「コレクティブハウス」
個人が生活する場所のほかに、共用スペースを持つ集合住宅の一つで
、北欧で生まれた居住スタイルである。

外国では認知されているが、日本ではまだなじみが薄い。
複数の家族が共同の台所で一緒に食事を作ったり、家事や育児を分担し、
助け合う。

高齢者や単身者も含め、様々な人や世代が暮らすことで、とても素敵な
コミュニティーが生まれることが既証明されている。

核家族、少子高齢化で失われつつある交流が、ここにはある。
日本でも、障害者向きのコレクティブハウスは、少しずつ実現している
ようだ。

今後、障害者が受け入れてもらえるかどうかが、カギとなるだろう。
 行政から、地域で暮らすことを指導されても、グループホームさえない
のが現実だ。

知的障害があると、共生は難しい印象があるが、ダウン症の中にも、普通に
就労している人を始め、芸術面で活躍している人、英語が堪能で翻訳を
している人もいる。

みんな可能性がある子たちばかり。
沢山のことを完璧に出来なくても、まどかのように人の役に立つことが
好きで、老人ホームで働く人もいる。

ダウン症はゆっくりなので、老人のペースに合うそうだ。
障害のある人たちにも、必ず役割があると思う。

お互いの違いを自然に受け止め、支えあう関係があれば、きっと
一緒に暮らすことが出来る。

見返りを望まない純粋な優しさや、ひょうきんな所もある。
まどかは家族に様々な感動と喜びをくれた。

 さて、将来の夢は実現するだろうか。
私はあえて楽観している。一緒に笑って暮らそうよ。みんな集まれ!

END

この連載の感想は、幸田 啓子さんまでどうぞ。

メールアドレスは、kouda-be@s8.dion.ne.jp


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