鹿児島市にある福祉施設「麦の芽福祉会」は、入所者や家族が利用できる納骨堂や追悼の石碑を作りました。福祉施設が亡くなった後のケアまで行うのは、全国でも珍しいということです。麦の芽福祉会には、障害がある0歳から90代までの人が入所もしくは、通所を利用しています。
現在の会員はおよそ900人で、身寄りのない方も10数名いらっしゃいます。
今回、建立された追悼の石碑と納骨堂は、亡くなった後も長年過ごした仲間とともに一緒にいられるように、関係者の寄付によって作られました。納骨堂の扉には「スイートホーム」という文字が刻まれ、散骨もできるようになっています。
納骨堂を利用できるのは会員と家族だけですが、福祉施設がこうした追悼の施設まで作ってケアを行うのは、県内では初めてで、全国でも珍しいということです。
麦の芽福祉会では、来年4月から会独自で手作りの葬式が営めるよう、葬祭事業も立ち上げる予定で、関係者は「文字通り、ゆりかごから墓場まで、みんなの思いの通ったお世話が出来る」と話しています。