高校生の頃、ドーナツ屋さんでバイトしてました。
ある日お客さんに書く領収書に、「幼稚園」という漢字がとっさに書けなくて、大恥かいたことがあります。
落ち着いたらなんてことのない漢字なのに・・・
なんで、漢字とかって急に書けない時があるんでしょうね。
逆に葡萄とか醤油とかさー、あと薔薇とか・・・平仮名でも平気な言葉。
パソコンで漢字変換したら一気に書けちゃうってのも、日本語の面白いところでもあるなーとか思います。
葡萄なんて、いきなり紙に書けって言われたら絶対書けない。
「ぶとう」
とかって、平仮名でも句読点とか間違えそうなイキオイです

さて。
英語はね、こういう機械の漢字変換というようなシステムが使えないのですよ。
葡萄と書きたかったら、「grape」というスペルがわかってないと書けません。
変換という機能を必要としない言語なのでね。
とにかくアルファベットを知ってる順に並べるしかないのです。
(マイクロソフトWORDなどでは、スペルチェック機能がついてるので心配ないけど

先日、長距離バスの予約をして欲しいと学生に頼まれました。
「電気や水道などを開設してほしい」だとか、「携帯電話を解約してほしい」など、
電話でオペレーターと話す必要がある用事はとにかくよく頼まれます。
日本からカナダに来る人は、やっぱりカナダを横断したり、アメリカに旅行する人がとても多い。
はっきり言ってうらやましい

でも、仕事なのでこういう時は「うらやましいなぁ」と3回ほど言うくらいに押さえて、
おとなしく電話であれこれ問い合わせたり予約をしてあげます。
今回頼んできた学生は、バンクーバーからウィスラーにバスで行きたいという話。
早速バス会社に電話して、値段だの割引のことなどをあれこれしつこく聞きます。
オペレーター 「どこからどこまで?」
と若い男性オペレーターが聞いてきます。
ト 「バンクーバーからウィスラーなんだけどー」
オ 「オ~ケ~♪」

オ 「えっと・・・ ウィスラーだよね・・・」
ト 「うん、ウィスラー。
あ、でもその前に2人分チケット買うと、どのくらい割引になるか先に知りたいんだけどー・・・」
と、トミーはとにかく割引のことが聞きたくてしょうがないので、そこばかり聞きます。
オ 「うん、でも行き先とか入力しないと細かいこと言えないんだ・・・
ウィスラー、ウィスラーっと・・・」
ト 「わかった」
待ち続けるトミー


オ 「W・・・I・・・S・・・ うーん
あのさー、ウィスラーってBC州だよね?」
ト 「・・・そだよ。BC州(ブリティッシュ・コロンビア州)。」
オ 「W・・・I・・・S・・・・あっれ~?」
なんか、かなりテンパってます、彼。
ト 「あの、一つ聞いていい?そのWISってどういう意味?」
何かバスとか路線の専門用語かと思ったので、気になってた事をずばり聞いてみました。
オ 「いや、ウィスラーって入力しようとしてるんだけど、ウィスラーって「WIS」だっけ?」
ト 「

と、笑いが聞こえないようにウィスラーのスペルを教えてあげると、
オ 「おぉ!出てきた!! コホン、えっと、まず金額は・・・」
と一気に全てが解決しました

日本語は平仮名・片仮名・漢字と3種類あるめんどくさい言語だけれど、
その分いっぱい逃げ道があるって事。
しかも、片仮名にいたってはその発音どおりに書けばほぼ合ってるし。
英語の場合は発音どおりにスペルが作られてなかったりするから
(おそらく発音のほうがどんどん変わっていってるのかも)、
一つ一つの単語のスペルは覚えるしかないのです。
ふと、「幼稚園」と書けなかった高校生の自分を思い出し、彼のことも笑ってられなくなりました。
日本語なら、どうしてもわかんなかったら「ようちえん」と書けばなんとかなるかもしれないけれど、
英語だと相手にスペルを聞くか調べないと何も書けないものね。
ちなみに「幼稚園」は「kindergarten」。北米では「preschool」です。
もちろん、↑この2つのスペルはネット辞書で調べました

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