tomkob写真館

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熱球 (重松清)

2015年04月12日 23時36分34秒 | 通勤で読んだ本
4月から電車通勤になりました。

職場まで1時間半。
眠い時は寝ますが(笑、

大概は本を読んでます。

よく読むのは重松清さんの小説。

小学校教諭の義姉も愛読していて、
小さな2段のカラーボックス一杯に
文庫本があり、ほぼ全てを借りている。

さしずめ、「義姉」文庫であるw。

人物が面白い。
なんだか周りに居そうな人物。

自分の子供が小さい頃は
今のように電車通勤だったので
結構夢中で読んでた。

まだまだ読んでない本があるので
4月から又再開した。

週1冊のペースで、これまで読んできた。
まだ2冊だが、先週読み終えた「熱球」が
良かった。

生まれ故郷から離れて暮らす30代後半の主人公が
実母の逝去に伴い、20年振りに故郷に戻る。

子供は小学校高学年の女の子が1人。
良く気が付くおませな子だ。

奥さんはなんと大学の先生。
論文完成のため、家族を日本に置いて
単身渡米し、1年ほどの留学生活を送る。

奥さんの渡米と時を同じくして
主人公の勤務先が経営不振から経営陣が変わり、
不本意な仕事が回ってくる前に退職。

自分を見つめ直す為の故郷回帰でもあった。
実家に腰を落ち着けるか、東京に戻るか。
答えを探す為に。

+++++++++

最後に主人公が出した結論は、
当然と言えば当然だけど、
周りの登場人物が主人公を導いていく様が
いい。特に主人公のお父さんがいい味出してます。

僕も生まれ故郷に実母が一人暮らし。
状況がよく似ている。東京にも暮らしていたが、
僕の場合は結婚を機に転職、嫁さん宅へ引っ越した。

微妙に違うけど、微妙に似ている。
知らず知らずのうちに自分に置き換えながら
読み進んでいた。

人生は小説よりも奇なり、とはよく言うが、
小説はいろんな模擬人生を体験できる。

いいですなぁ。

さて、明日からは何を読もうか。
よさげな本だったら記事にするかも。

ではでは。





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