tomkob写真館

身近な風景写真が中心のブログです。ぼちぼち更新していきます。

久々の東京出張

2004年05月21日 23時52分00秒 | テキスト日記
 何年ぶりかで仕事で東京へ出かけた。
「のぞみ」が「ひかり」に変わって主力列車になっていたのはニュースで聞いていたが、いざ「のぞみ」に自由席があるのを目撃すると何か奇異に感じた。
 十数年前は東武東上線から営団有楽町線へ満員電車に揺られて出勤していたが、新幹線も昼間の地下鉄でさえも何か息苦しさを感じたのは、田舎暮らしが板について来たからだろうか。
 名古屋もそうだが、東京はそれに輪をかけて人が多いと改めて思う。
動物には知らない個体同士が保つ適切な距離があるというのをどこかで読んだことがある。
一定の距離以上に未知の個体が近づいた時、なんらかの基準で優劣が決するが、それが不明のまま更に距離が縮まると威嚇、攻撃となる。
 コンクリートジャングルに正体不明の個体が密集して蠢く都市に殺伐感、寂寥感を感じ
るのは生物的は当然のことなのかなと思ってみたりする。
 家に着いてほっとした。

お茶刈り

2004年05月08日 02時02分00秒 | テキスト日記
 連休終盤にお茶を刈った。といっても、我が家では刈るのは”おなごし”
(=おなご(女子)衆・女性の意。我が家では嫁さんと義母)の仕事になっている。
周りの大規模農家に比べたら面積もネコの額ほど。しかし、乗用車に使うバッテリ
2台直結の24Vで動くお茶刈り機を使って刈ってゆくが、結局、全て刈り終わる
のに丸2日以上かかった。結構な作業である。
 刈った生茶葉は製茶工場へ運んで行き、加工してもらう。自家用茶葉以外は売り
茶としてその工場から出荷される。最終的には自家用も売り茶も店頭で売られるよう
な乾燥茶葉となる。
 収量は生茶葉200kgほど。このうち20kgが自家消費用となる。生茶200kgは
刈り取った段階では乗用車が軽く2台はいる倉庫の床一面に20~30cm程の高さに
広がる程の量があるが、製品になると一斗缶10個程度になってしまう。
 義母に生茶の売値を聞いてみた。当てずっぽうでキロ200円くらいはするのか、
と言ったら、昔はそれくらいしていた(今はそんなに無い)とのこと。キロ100円
あったとしても2万円くらいか。とてもこれで生計を立てる、とまではいかないが、
やはり、自家用20kgを自分たちの手で収穫できるというのは何物にも替えがたい、
と思っている。私を含めて義母も嫁さんもお茶が好きなので、作業は苦にならない
ようだ。今年のお茶刈りは全て嫁さんがやってしまった。中腰の姿勢で茶端を行き
来するのは端から見てても大変だと思うが、良くやるなあと感心する。
 肉体的な疲労は何でもないが、ただ一つやっかいなことがある。例年この時期には
孵ったばかりの小さな毛虫が時々葉の裏に居たりする。
恐らくこの毛虫はチャドクガの幼虫ではないかと思う。刈った茶葉を茶畑から倉庫へ
運んで広げ、さぼし(蒸れを防ぐ作業のこと)たり、枯れ葉や木質の枝を除いたりする
作業を”おとこし”(つまるところ、自分である)が行うが、長ズボン、長袖シャツに
軍手の万全の体制でやったつもりでも、細かい毛が入ってくるのか、お茶刈り後は
手足や首に蚊に刺されたような跡が出来、かゆみに悶絶することになる(今その状態
(涙))。虫の発生を抑えるのに農薬を撒くのが手っ取り早いだろうが、何とか無しで
やりたいとの思いがあり、今のところ無農薬でやっている。何か良い方法はないものか
思案している今日この頃である(痒い間だけで、痒みが収まると忘れてしまう。例年
この繰り返し(涙))。ともあれ、早く新茶が飲みたいなあ。