お葬式の時に 亡くなった方が大好きだった歌を紹介したり
その方が大好きだった歌手のCDの曲をながす事があります。
10月のある日、歌が好きだった 60代の女性〇〇さんのお葬式が行われました。
私たちスタッフは〇〇さんがお若い頃からお好きだった曲 「高校3年生」 のCDを用意して
式の最後にその曲をながす予定でした。
そして いよいよその曲がスタートしました。
はじめはしんみりと聞き入っていた参列者の皆様‥
すると〇〇さんの同級生の方なのか、ご親族の方なのか、
ある一人の女性がその歌を口ずさみはじめたのです。
そのうちに一人、また一人と歌声が広がり 参列した多くの方々が歌をうたいはじめました。
これは 私たちスタッフも予想しなかった‥‥ 涙 涙の大合唱
「赤い夕陽が 校舎を染めて
にれの木陰にはずむ声
あああああ 高校3年生
ぼくら離れ離れになろうとも
クラス仲間は いつまでも~ 」 2番3番も歌声は続きます
涙の歌声は、ホールの中いっぱいにひびき渡りました
そして〇〇さんはその涙の歌声に見送られての退席となりました。
同級生の方々も〇〇さんと過ごした青春の日々に思いをはせ、
とめどなく流れる涙をこらえきれなかったのではないでしょうか
青春時代から大好きだった歌をこのような形で大勢の方に歌っていただき
亡き〇〇さんもどこかで、大好きだったこの歌を、皆さんの歌声を
なつかしく聞いていらしたのではないでしょうか。
歌はいいですね~
悲しみの中にあっても‥ なんだか‥‥ こころが温かくなる‥‥そんな場面があります