ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

便利道具

2010-05-15 20:59:44 | つれづれ
商品名は「ロータリー・コンパス・カッター」、詳細はこちらにあります。
これは、小物作りをしていた時に買ったもの。
まん丸にカットしてくれるというのは、やはりありがたいです。
この「丸くカットする」というのは「サークル・カッター」とか
「コンパス・カッター」などの名称で、いろんなものが出ています。

使い方は…まず、右下の黒いキャップを取ると、針が出ます。
この針をコンパスの針と同じように切りたいものに刺して立てます。
見づらいので書きましたが、センチとインチで目盛りがあります。
7㎝でのところにあわせました。後は中心が動かないようにして、矢印の方向に回します。


    


カッターの刃は写真のようにカバーを上下して隠せるので安全です。


    


ちょっと小さい円を切ってみました。
カッティングボード、傷だらけですね。ははは。


         


必要は発明の母、と言います。人間は毎日暮らしていろいろなことをやるために、
いろんな道具を考え出してきました。
そしてそれはどれも「進化」していき、古いタイプは消えてゆく、
或いはまったく別の新しいモノが生まれて、古いものは根こそぎなくなってゆく。
それはそれで、当たり前で仕方のないことだとは思うのですが、
新しいものでも「?」とおもうものがあったりします。

テレビで「アイデア・グッズ」専門に紹介する番組があります。
見たのは二回目なんですが…。
確かに「あぁこれは便利だなー」と言うものも、あるにはあるんですよ。
でもねぇ…なんか別の意味で「使わなくてもいいじゃーん」と思うものがあるんです。
たとえば今日紹介されたものの中では「非接触型赤外線温度計」。
温度を測りたいと思うものに直接温度計を触れさせなくても温度がわかるというもの。
何に使うと言いますと、たとえば「揚げ物をするときの油の温度」などです。
まぁ、別の使い道ももちろんあるでしょうけれど…。

そりゃね、便利でしょうね。
でも気になるのは紹介のとき、たとえば「温度計」のところでは
「てんぷらを揚げるときなどの油の温度、料理の本などにはいろいろ書いてあるけれど、
 イマイチわかりにくい…」というような内容のナレーションが入って、
奥さんがてんぷら鍋のなかに「生地」をポタンポタンと落としているところが
再現フィルムで流れました。

わかりにくい…ですかねぇ。私はてんぷら鍋の場合は菜ばし入れてかきまわして、
菜ばしの先から出る泡の様子と、あとは鍋の上に手をかざしてその温度…。
これで野菜の入れごろ、とか鯵のフライはもーちっと、とか…。
それではずしたことはあまりありません。これって慣れですよね。
第一、たとえば「180度」になったって、揚げるものをいれれば下がるし、
だから一度にたくさん入れない…じゃ何個まで?…なんていちいちきまってませんよね。
今、油の中で踊っているものの様子を見たり、大きさや薄さで判断したり…。
そんなことって「カン」だと思うわけですよ。

チョッパーのCMででしたか、使っている若い奥さんが
「私たまねぎのみじん切りが、とても苦手で…これはあっというまにできて便利です」。
奥さん、貴方は一生「玉ねぎのみじん切り」が上手になることはないのですね。

たまねぎのみじん切りも、てんぷら油の温度も、
数こなしゃ便利グッズなくてもできるようになります。
「時間の短縮」になる…とよく言うのですが、私「手間ひまかける」というのは、
何か言葉では表せない、別のものが余分にしみこむ気がするんです。
最近は「時間をかける」ことは美徳ではなく「時間がかかる」という言い方で
デメリット要因にばかりされる気がします。
そのくせグルメリポートなどでは「なんと三日もかけてじっくり煮込んだスープ」
なーんて言うんですよね。
そんなに急いで…じゃありませんが、機械や道具に頼らず、何度も繰り返して、
自分の眼や手をしっかり使うことは、何かだいじなものを積み上げられる気がするのです。
なんでも手でやれとは言いません。要するに「道具って使いよう」だと思うのです。
便利なものは使えばいいけど、ただなんでもラクにカンタンに早く、ではなく、
助けてもらう度合いを自分で決めてラインをひけないものかと…。

過日、姫路でしたか小学校の給食で、牛乳のパックのストローがごみになるから、
直のみをしていたところ、保護者から「マナー」と「衛生面」から、
クレームがついたと言うニュースがありました。悩みましたよ私は…。
ストローで飲むのがマナーだというなら、
ペットボトルもストローで飲ませているんですかね。
衛生面が、というなら、自販機の缶飲料などはゼッタイ飲めませんね。
そしてそれよりもなによりも、それが気になると言うのなら、
使え使うなの前に「アンタはこれで飲みなさい」と、コップもたせれば…と思うのは、
「問題をわかっていない」と言われるのでしょうか。
この事件?に対して「ストローなんていくら使わなくたって、
たいしたエコにならない」という意見がありました。
一人1本、学校の給食なら1日に3本5本じゃありませんよね。
しかも毎日のことです。年間にしたら、例え1本は小さなものでも、
束にすればかなりのエコになると思います。
できればついでに紙パックじゃなくて「瓶」にしたらと私は思いました。

便利道具、というものは確かに助かるものだし、なくてもいいとは思いませんが、
以前着物の道具のことでもお話したように、そういうものはベテランになってから、
手抜きに使えばいいと思うのです。
私は自分が少しずつ「老」という年に近づきつつある暮らしの中で、それを思います。
昔なら苦もなくあけられた瓶の蓋に、ちょっとてこずったり、
瓶入りのものや缶入りのものなどの買い物が足腰に響いたり…。
だから蓋明け道具とか、パック入りは確かにありがたいです。
道具は人が使うもの、です。本当の意味で「上手に」使わないと、
逆にいろいろ損をすることもあるんじゃないか…なんて思っているのです。

今の私の便利道具…「キッチンタイマー」。
家事の合間に、夕食のサラダ用ゆで卵作るのに「ゆでてることを忘れる」ため…。
だいじょぶかワタシ。


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6 コメント

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Unknown (陽花)
2010-05-15 22:37:40
便利な道具、ほしい!と思わすような
CM、本当にテレビを見ているときりなく
ありますね。・・・でさんざん考えて
買った物でも結局使わなかったりします。
出し入れしてるより切った方が早いと
思ったり、長年していると勘とか目分量
でする事の方が多いですよね。

そうそう、力が出なくなってきましたね。
今からこんな風だとどうなるんだろうと
心配ですよね。
返信する
Unknown (あひる)
2010-05-16 09:11:26
例えば、何種類ものスライサーを使いこなすよりも、包丁一本でどんな切り方もできるほうが、かっこいい!と思います。・・ので、日々鍛錬しています・・・。

というよりも、便利道具は他の用途に使えないものが多いし、出し入れは面倒、洗うのも面倒。
便利道具を使いこなしている人は、実はマメでしっかりした人だと思うのです。

私は超が5個付くぐらいズボラです~。
返信する
出番...です。 (akkomam)
2010-05-16 11:03:26
 着物のお話しは静かに拝聴しているのですが、
 この件については、ひと言言いたい気分になりました。

 便利グッズ、たしかにあれば<助かる>方もいらっしゃる
 から、作って紹介しても文句はありませんが、
 今の社会、お母さん、理屈なく過保護すぎます。
 それでいて<草食系>なんて言葉には反省なし!!

 エコ、無駄は親より子どものほうが学校で学んでいる
 のですから、口を出すことはないのです。
 応用する才覚がなく、ダメだしする、
 子ども手当てにも疑問のある私の考え、
 ちょっと過激?でしたらごめんなさい。

 私の便利グッズも、<キッチンタイマー>
 パン作りなどにも重宝しています。
 まったく使ってないもの、<計量スプーン>です。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-05-16 18:48:22
陽花様

そうそう、結局使わないままだったりですね。
いろいろ出し入れするのも厄介ですよね。
主婦暦長くなると、なんでもほとんど
目分量ですんじゃいますもんねぇ。
慣れだとおもうんですが。

体、知らないうちに衰えてますね。
えっと思うことがありますわ。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-05-16 18:54:40
あひる様

そうなんですよ、一つの道具であれこれこなす、
それが普通でいいと思います。
私は調理師の学校に行きましたが、
洋食はぺテナイフを使って細かい作業をしましたけれど、
和食なんて全部牛刀1本でした。
確かにジャガイモの皮ムキとか、ちょっと便利なものも
ありますけれど、なきゃないでなんとでもなる…ですね。
私もズボラですから、できるだけカンタンに…
あっ料理まで簡単ですわ。だはは。
返信する
Unknown (とんぼ)
2010-05-16 19:02:13
akkomam様

なんでもかんでも「カンタン便利」「スピーディー」って
なんか腹立ってくるんです。
そんなに時間短縮しても、朝ごはん作らない親もいたりすると、
なんなんだろうと思います。
なんていうのか「大事にするもの」「大事にする方法」が
かわりましたよね。
「子供手当て」私も疑問に思っています。
悪いことだとは思いませんが、今の日本で今の現状では
「バラマキ」といわれてもしかたありません。
もちろん「助かる」というおうちもあるでしょうけれど、
深さのない、つまらない計算ばかりです。

計量スプーンって、ほんとに使いませんねぇ。
嫁入りに持ってきたものの、さてどこにいったか…。

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