新宿から中央特別快速に乗り、青梅迄行く。そこで電車を乗り換え奥多摩駅迄行く。青梅で奥多摩行きの電車を待っていると、レトロな待合室を見かけた。
古い映画の懐かしいポスターが貼られ窓枠も昔を思い出す。
何となく天気も良くのどかな気分に慕っていた。電車も駅に着いた時自分で開け閉めするボタンが付いていた。
奥多摩駅に着く。駅前にステンドグラス風の可愛いモニュメントを発見
空と雲とのバックに生えていた。振り返ると奥多摩駅がレトロな郵便ポストを従え、山をバックにかっこ良く見えた。五日市でキャンプの後、昔、ここから日原迄バスで行き、天目山(とり谷山と間違えた)に登った事があった。バスに酔うので乗り物酔いの薬を飲んだら、足にきて苦労したのを覚えている。蛇は出てくるしガスがかかってくるし大変だった。頂上は背丈程の熊笹で1方向しか見晴らしがなかった。ふもとの家が見えた時「万歳」をしてしまった。懐かしかった。




心の安まる庭を通り、美術館に入る。メキシコ絵画の流れがビデオで放映されていた。椅子に座り鑑賞をする。初めて観るメキシコ絵画である。ガイドコーダーを借り入場とする。一番初めにポスターになっている、フリーダ・カーロ(メダリオンをつけた自画像)が展示されていた。ビデオのイメージからして小さいのでビックリした。何も下調べをしたわけでもない私なので、この自画像をみた時男性と思った。実は6才の時小児麻痺にかかり、18歳の時交通事故に巻き込まれ、鉄パイプが脇腹から子宮を貫くとゆう重傷を負った、そして病床で初めて絵筆を持った。いわゆる独学であり、生涯に描いた作品のほとんどが自画像だったそうです。この民族衣装のメダリオンは花嫁衣装であるが2度の結婚で彼女は一度も着ていなかったそうだ。この絵に鳩が描かれているがこれはフリーダ自身の愛称であると同時に、広島、長崎の原爆被害に心して、戦後いち早く核爆弾放棄と世界平和を訴える活動に参加した彼女の意思の表現だと解説されていた。でも顔を伝って流れる3粒の涙の意味が気にかかるとと締めくくっていた。その後、壁画的、あるいは改革とか独立とかを表現する絵画が並んでいたが、何かメキシコ=明るい太陽のイメージを持っていた自分には、濁った色の表現が多くがっかりした。出口近くに置かれていた日本人画家の抽象画が少し安らぎを与えてくれた。

