前期と後期。
(23)では、
(23)では、
肩水平内転、肘伸展を担う筋群をほぼ同時に収縮させるようだ。動きの中で三頭筋の収縮を上乗せする、という感じではない。
と書いたが、少し見方が変わった。大胸筋が(短縮性)収縮する時期と、上腕三頭筋が(短縮性)収縮する時期にはズレがある。そこで、腕振りを前期・後期のふたつに分けると・・・・・
前期
大胸筋、三角筋前部などの収縮による水平内転・上肢帯外転(屈曲)、およびそれに伴う肩外旋がある。このとき肘関節力が肘屈曲に働き、上腕三頭筋が伸張性収縮状態になる。
後期
水平内転トルクが弱まると、上腕三頭筋の短縮性収縮が始まる。このとき同時に三角筋中部、僧帽筋上部が収縮し、球が前方に突き出される。
ニークロの写真では、およそ、6~7が前期、7~8が後期。写真9に後期の「三角筋中部による肩外転」のなごりがある(写真は拡大可能)。
後期に限って言えば、突き型なのだ。ナックルの投げ方が難しいのは、指の弾きなどではなく、この後期の動作に思い至らないからだ。わかってしまえば別にどうということはない。