ナックル投法と普通の投法。
メカニズムが異なると考えるひとつの根拠は、ナックル投手が時折り投げる「速球」だ。120キロ程度で、速球と呼ぶには遅すぎる。
これを、
メカニズムが異なると考えるひとつの根拠は、ナックル投手が時折り投げる「速球」だ。120キロ程度で、速球と呼ぶには遅すぎる。
これを、
ナックル投手と普通の投手では投げ方が根本的に違い、ナックル投手はナックルと同じ投げ方で「速球」を投げている
として説明できるのではないか? 普通に投げれば140キロ程度は投げられる身体能力からすれば、特に遅くする必要がない以上、投球フォームに「ちょっと力を加減する」程度ではおさまらない差異があると考えるのが自然だろう。
ナックルの握りとフォーシームの握りでふたつの球種を投げるとしよう。普通の投手とナックル投手が、そのふたつをおのおの同じフォームで投げるとすれば、
- 普通の投手の投げるナックルはナックル・チェンジ
- ナックル投手の投げる速球はフォーシーム・チェンジ
なのだ。だから、ウィキペディアにある、
現役投手では前田幸長が唯一ナックルボールの握りを使いこなし実績を挙げている投手であるが、彼が放つ球は多少ランダム変化の加わるチェンジアップというほうが正しい
という記述は正しい。これを見ると、投げ方は普通で、127キロ出ている。
マリナーズのディッキーは速球とナックルのフォームを変えているようだ。ナックルは110キロ強に対し、速球は140キロ出る。スピード差はウェイクフィールドの約2倍。