高校の頃、級友に本を薦められたことがある。
岡本太郎のエッセイだった。野球ばかりやっていてバカ面になったオレを見て不憫に思ったのだろうと、そのときは思った。
ところがこのあいだ新聞を見たら、そいつ、出版社の社長になってやがんの！ あれは営業だったんだよ。ガキの頃からそのぐらいのことをやってないと、長じて本屋の社長にはなれないってことだ。
そう言えばしばらく前に、岡本太郎の若い頃の作品『電撃』が見つかったのが話題になった。これを見たとき、ゴーギャンのこれをパクったに影響されたんじゃないか？と思ったが、どうだろう。
中学の頃この絵を見たときは結構ショックだった。だまし絵みたいだろ？ 結局この赤いのはトカゲかなにからしい（同じタイトルの版画を見れば確かにそうだ）。ゴーギャンを深く理解するには、すみれの花咲く頃の歌詞からから＜お尻＞を切り出すような作業が必要だってわけだ。
試しに聴いてみな。