とことこ話

思ったこと/気づいたこと テーマは決めず! ・・・・・・・ だけどほぼスポーツネタにいってしまいそう.....

チェルノブイリより「ケタ違いに甘い基準」に愕然

2011年05月17日 | 社会
  
先週の5月9日(月)から3日間連続で深夜0時から放映された、NHKのBSドキュメンタリー「チェルノブイリ特集」を見ました。

毎日テーマ(特集ポイント)が設定されていましたが、原発事故の悲惨さ・どうしようもない未来(次の世代)への影響の大きさは、これまで分かっていたつもりの事ではあったのですが、実際の映像を見て声もありませんでした。



被害地域に住んでいて、移住を余儀なくされた人々の苦悩...。



事故後に生まれた子供たち(・・・小中学生でしょうか)が、高い割合で甲状腺のガンを発症し、病院で治療を受けている姿・・・それでも天真爛漫な笑顔を浮かべている映像に胸が痛くなりすぎる程だったり...。



親子3代でチェルノブイリ原発で働く「3代目の」男性は、今も原発保全(・・・所謂、誰かがやらねばならない事故の後処理作業)の仕事に、誰も住んでいないエリアを鉄道で50キロ以上の距離を通勤していて、「これだけ世代を受け継いだ仕事をしていると、廃墟の原発にも愛着を感じるものです...」というコメントに、余りにも苦しい気持ちになったり...。


住民が全て退去させられて25年間無人となったエリアでの自然(動植物)調査をしている研究者の報告、

「ツバメの多くが、首に大きな腫瘍が出来ていたり・両方のバランスが全く異なった羽を持っていて、渡り鳥としては致命的で、こんな姿は、他のエリアで見た事がないです...」

と肩を落とす姿に、自然を潰しきっている事実を知って、心が暗黒になってしまったり...


徴兵期間の最後で、事故直後の被害地域の復旧作業に携わった兵士(画家志望)は、数年後にガンを発症・亡くなったのですが、徴兵から戻った後に描いた絵を見ながら、遺族(お姉さま)が、

「昔は、明るい性格そのままに、明るく美しい色使いで絵を描いていた弟だったのに...」
「戻ってからは、暗い絶望的な構図ばかりで、あれだけ仲が良かった私や家族とも連絡をとらず孤独に暮らしていたのには、きっと何か耐えられない経験をしたに違いありません」

という言葉と、死亡時に、国からは「チェルノブイリとの因果関係は認められない」という判断をされたまま死亡という事を聞いて、余りにも不幸すぎる最期に言葉も無くなったり...。




この番組を見て、福島原発の事故後は大丈夫なんだろうか?
・・・そういう不安を感じるのは当然なのですが...


このBSドキュメンタリーが放送されたのと、偶然でしょうが時期を同じくして、文部科学省と米国DOE共同による、航空機での地表モニタリング結果=放射能汚染の拡散地図(・・・予想ではなく「結果」です。念のため..)が日本政府から発表されています。



それが下の図です。
(クリックすると大きな画像が見られます)




学術や科学を本論としていない当ブログですので、細かく細かく書く事は控えますが、この図によると、

■1平方メートル当たり300万~3000万ベクレルという高濃度汚染が、原発から30キロ圏外まで広がっている。

という事がわかってしまいました。

BSドキュメンタリーで放映されていたチェルノブイリでさえ、最高で1平方メートル当たり380万ベクレルだったそう...。
そして、チェルノブイリの事故後の法律基準は、

■148万ベクレル以上は「強制避難」
■55万5000~148万ベクレルは「強制移住」
■18万5000~55万5000ベクレルは「希望者は移住を認める」

でした。
日本は、「安全を標榜する国」と思っていましたが、政府が、「避難すべき」など国民へ与えるアラート基準は、チェルノブイリより10倍以上甘いという事実に....
・・
・・
・・・愕然...。

今の日本にチェルノブイリ基準をあてはめると、150Km~200Km圏内(おそらく関東地方の半分まで)は、間違いなく移住適用地域なんじゃないの???



とにかく国際的に責められても、事実を隠蔽する・意味不明の説明でごまかす政府と東電...
やばい数値を出さねばならない時には、事前に安全基準値を変更する政府と東電...
その基準値変更の根拠は?と、このBSドキュメンタリーを見せながら問うたとしても、間違いなく「チェルノブイリでもその後の健康や自然環境の変化との因果関係は認められていない訳だし...」という詭弁を弄するのは間違いなさそうな政府と東電...



いったい日本の未来を、子供たちの未来・人生をどう考えているのだろう?
数年後か数十年後か分かりませんが、何か問題が明らかに目に見える現象として露呈する頃には、自分は政界引退・実業界引退してるし...という、

「究極の重大問題先送り詐欺」

としか思えない対応です。



・・・どうやって自身と家族の未来を守るか?
・・・その判断をするための「誤りのない・ウソのない・隠蔽のない」情報をどうやって仕入れるか?


重大な局面を迎えた日本住民の私たち、・・・という気がしています。


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