アンティーク青葉2021

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ミネルヴァのフクロウ

2023-01-28 19:43:44 | 日記
ミネルヴァのフクロウは夕暮れ時を待って飛び立つ。
ミネルヴァのフクロウとは、アテネの紋章であり、転じて転じて哲学のこと。
ある時代が終わったとき、哲学は生まれるというもの。
つまり、失敗した後にしか、深い反省は生まれない、と言うべきか。
私も、最後にちょっと骨董屋をしてみたいと思ったが、コロナと不況であえなく挫折。
まあ、失敗しないと誰も読んでくれないのでいいか。
しかし、出店していたら大変だった。
人間、欲がでるといけない、というか、妄想はほどほどに。
ドイツの哲学者ヘーゲルは、若い頃老人とよばれた。ヘーゲルに負けたショーペンハウアーは、いじけて暮らした。
ヘーゲルは、60歳で40歳の妻と結婚してむつまじく暮らしていたが、コレラですぐ死んだ。
ふたりとも哲学者として立派な生涯だった。
ウィトゲンシュタインは庭師になり、ランボーは海にでかけ、ゴーギャンは、太平洋の孤島タヒチに行った。
そして、私は、20年前に出会った道元の道を究めんと、正法眼蔵に向かっている。
日本史を学びノート化していくなかで正法眼蔵の意義を見出している。
行としての日本史と、参学としての正法眼蔵がある。
私の前に道はない、私の後に道はできる。
高村光太郎の道程。
人通りの少ない道でも、自分の信じた道をゆくこと。
デザイナー芦田淳さんのことば。
現代人の寿命は長い。
どっかで連続した思考がとぎれる。
私は、原始仏典を読んだりキリスト教会のミサに参列したり、さをざん迷って、正法眼蔵と日本史にたどりついた。


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