アベノミクス的な状況を過去に訪ねれば、明治はじめの大隈財政にいたる。
しかしこれは西南戦争という特殊事情のなかでの紙幣増発だった。
その後、松方財政というとんでも無い状況にかわり、日本の庶民は塗炭の苦しみを舐めるのだが、日本の産業力は世界水準とはほど遠いまま、日本はその矛盾を抱えながら、戦争を続けていった。
しかし、今の日本は産業力がある。この状態で円高を目指しても、全然大丈夫である。
むしろ、はやく国際競争に戻っていかないと、変化についてゆけなくなる。
円安、物価高、購買力低下、雇用不安
これをいつまでも続けたら、国民は神経がやられてしまう。
日銀は分かっていないが、今の状態は、国民が神経をやられて、無表情になってしまっているだけなのだ。
一種のパニック障害の状態なのだ。
だから、治療をしなければならない、はやく。