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見上げれば星の海R

宝塚は花組&月組、歌舞伎は猿之助(二代目亀治郎)
イチオシ俳優は高橋一生
元同人描きによるインドア生活日記

「軍師 官兵衛」第二十一回

2014-06-01 22:06:23 | ドラマ
タイトルどおり松寿丸の命も気になりましたが、黒田パパ&光の涙と鼻水の熱演 にも心を打たれましたが、高橋一生ファンとしての見どころはやはり、

井上九郎右衛門の暴走っぷり。(笑) これに尽きる。

有岡城下で、殿への愛を叫ぶ。

クール設定は既に置き去り。
まずは未来の筆頭家老をつかまえて、
「お主のやり方は手ぬるい!」と一蹴。
まあ胸ぐらを掴まなかっただけ、最低限の敬意は払ってるのかもしれないが。
「動くのは今だ。わしはわしのやり方でやる!」
善助のでこをはたき倒す勢いですっ飛んで行ってしまう

「この寒さだ。こうしている間にも、殿は・・・ウッ」(半泣き)

九郎右衛門にとって官兵衛は、もはや姫なのだな(爆)

(大体、第二十回のタイトル「囚われの軍師」って何じゃ。
「囚われの」ときたら「姫君」とかが続くだろフツー。

彼の頭の中では、夜な夜な酷い拷問を受け、花の顔(かんばせ)は涙に濡れ、衣服は引き千切られ、あられもない姿で監禁され、自分の名を呼びながら意識を失う殿の映像が展開されているのだろう。

九郎右衛門、想像の翼拡げ過ぎ。(←つかオレか。)「花子とアン」見てますかー?

冗談はさておき、「無理だ」と言われた荒木方への仕官も成功。
見よ、この実行力。堂に入った汚れメイク 『潜入調略家臣・井上九郎右衛門』再始動 である。
下働きとして平伏しながら、つと見上げた顔が殊更に良かった。
隙を伺い、少しも機微も見落とさぬといった、生気に満ちた瞳。

九郎右衛門は、主君を一人で有岡城へ行かせてしまった己れををずっと恥じている。
だからこそ焦り、憤り、足掻く。この男の言動は一貫しているから、見てるこちらも納得できるのだ。

その頃官兵衛は、だしさんの膝枕で介抱されていたわけですが
どうやら、生きる気力を失う一歩手前で踏み止まっているようです。

九郎右衛門の手が届くまで、再び光が射しこむまで、もう少し。


「軍師 官兵衛」第十九回

2014-05-18 21:14:15 | ドラマ
この回の九郎右衛門さまにはシビれました~!

「御着を攻め落とすしかありますまい」と低音ボイスで言い放ったかと思えば、
政職の許へ説得に馳せ参じようとする官兵衛の身を案じ、
「殿はいまや、羽柴軍の軍師として見做されております。行けば、殺されてしまいます」と進言する。

ま、実際“羽柴軍の軍師として見做されて”いたかどうかは謎だが
多く見積もっても半兵衛の助手ぐらいの域だと思うのだが(←ひでー)
三羽烏にとっては大事な殿だもんね!
当然、殺気立った有岡城へ赴く殿の供をする気満々だったさ!
しかし、当の官兵衛より、その前に半兵衛の用向きを直接伺うよう命じられる。

実直に館の前でお召しを待つ三人。・・・いや二人だ。
「遅いっ!」と焦れる太兵衛を、善助が「少し落ち着け」と諌める。

すると悠然と半兵衛が姿を現した。
「・・・九郎右衛門殿は?」
さすが当代随一の軍師、残る一人がこの場に居ないことに直ぐ気づいた。
そう聞かれて初めて善助と太兵衛は気づいたように見えたが、良いのかそれで

ザザザ、と九郎右衛門が走り込んできた。息を切らして開口一番、
「半兵衛様、殿はどこに行かれたのです?」と問う。
無言で返す半兵衛に、九郎右衛門は糾弾するような表情と声で続ける。
「殿が陣の外へ出られるのを見た者がおります‥‥!」
ただ一人、彼だけが何かがおかしいと感じ取った。だから別行動を取った。
でも遅すぎた。

「官兵衛殿に頼まれてお主たちをたばかった」
既に官兵衛は単身で出立していたのだ。

それでも「わしは行く!」と血気に逸る太兵衛を、背中を向けたままで九郎衛門は「もう間に合わん!」と制する。

この背中と、荒げた声(肚の底から出てるの!)が良かったなあ。
さらに、呼吸を整えて、しばし目を閉じて、ゆっくりと瞼を上げた後の、伏せ眼がちな双眸も、きゅっと結んだ唇も・・・。
すべてが、殿の存念を察することができなかった自分への憤りに見えた。

あーやっぱり、一生くんの演技好きだ~!
同じぐらい、谷原さんの半兵衛の演技も好き。
三人を見渡す半兵衛の穏やかな笑みが、九郎右衛門の鋭さを認めてくれたようでちょっと嬉しかったなあ

しかし官兵衛の熱血鉄砲玉にも困ったものです
生還後はギラついた冷徹軍師になればいいよ。

そして。

もう二度と。決して、この先殿を一人にはしないと。
三人は誓い合ったに違いない。

「軍師 官兵衛」第十六回~第十八回

2014-05-06 19:37:26 | ドラマ
ここ三回分の未来の二番家老殿は、やたらフットワークが軽いです
言うなればタイトルは『潜入調略家臣・井上九郎右衛門 』って感じ。
決め台詞は、「某(それがし)、探って参ります」(笑)

第十六回 上月城の守り

くたびれた萌黄匂縅の甲冑に召し替え、髪を乱し、汚しメイクを施して、尼子勢からの脱走兵として毛利軍に赴く。
吉川元春の前に引き出されると、そのクールなキャラ設定を上回る演技力で己れを信用させて、毛利勢を上月城に誘い出します。
「こちらです」なんて言って人気のない曲輪に引き込んでおいて・・・
すうっと表情を変えて、引き込んだ相手方を振り返り、サッと馬手を上げるやいなや。
バサッと帳が取り払われ、潜んでいた黒田勢が襲いかかる―――!

その手際の鮮やかさ! 策を授けたのはもちろん官兵衛なんだけど、実行者として完璧な仕事ぶりを見せつけたね。

『風林火山』でも真田(幸隆)勢が似たような騙し討ちをやってたな、と思い出した。あれも一族・家臣団揃っての迫真の演技だったわ。
が、結果は単なる時間稼ぎに終わってしまい、勝敗の決着に繋げることができなかったところも共通点だわなあ


第十七回 見捨てられた城

尼子勢への援軍要請に、信長が首を縦に振ることは終ぞなかった。
やむなく、秀吉は「毛利に降伏せよ」との命を伝えるべく亀井新十郎を遣わす。
官兵衛はこれに同道し、毛利の大軍に囲まれた上月城へ潜入する。

ここで、九郎右衛門も活躍しているのにお気づきか皆の者?
黒田勢が毛利軍に火矢 を射掛ける時「放てー!」と命じてるのが彼です。画面が暗くて顔は見えないんだけど声でわかります
次があるなら「ファイエル!」と言って欲しい(爆)
殿の無茶ぶりを援護する陽動作戦だったのでござる
官兵衛ってばさらに尼子勝久・山中鹿介主従を逃がすつもりだったんだもんなあ。どんなミラクルな策を考え、九郎右衛門たちに実行させようとしていたんだろう?
官兵衛の進言を静かに退けた尼子主従の選択はカッコ良かったっす
勝久は降伏を潔しとせず、切腹し自ら果てんとするも、鹿介には家臣共々降伏して生きるようにと諭す。
しかし、主君の遺言に従い毛利に下った鹿介は、彼の力を恐れた元春の命により謀殺されてしまう。
毛利って結構エグイことしてたんだね

これ以上毛利を播磨にのさばらせるわけにはいかない。
官兵衛は毛利の背後を不穏にさせる調略に乗り出す。
ここで手足となるのはやはり黒田家家臣三羽烏だ。

太兵衛が殿の意を汲んで、
「戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」と誦じた時には、見てるこっちも一同と一緒に驚いちゃったよ
「どうした、いつの間に孫子など!」と素っ頓狂な声を出した善助とは対照的に、九郎右衛門は「どこで覚えた。厠か?」と微笑ましそうに問う。
余裕ある風情がステキ・・・
脳筋の弟の成長を面白がりつつも内心少し寂しいお兄さん、って感じよねえ。太兵衛の義兄は善助なんだがな

続けて、「凡そ兵戦の場は屍を止むるの地 死を必すれば即ち生き 生を幸いとすれば即ち死す」と満足げに唱和する。何この兵法オタクな主従(爆)
かくして、三羽烏は密書を携えて各地へ飛んだのであった。
この調略の成功が、毛利軍の退却へと実を結ぶのだが、同時に志方城の義兄を切腹させる結末に導いたことに当の官兵衛は気付いているのかどうか・・・

第十八回 裏切る理由

で、この回で冒頭の「某(それがし)、探って参ります」が聞けるわけだが(笑)

荒木村重の動向を確かめる為、摂津へ単身潜入捜査ですよ。
まあ、九郎右衛門が「謀反にございます!」と報告に帰ってきた時には、みんな知っていた、って感じだったけどな
九郎右衛門様、お疲れ様でした
ほんのちょっとでも、摂津での奮闘ぶりを描いてくれても良さそうなもんだが、役の比重的にはしょられちゃったね

村重が謀反を決意した過程で、気になるのが家臣の中川清秀。
主君である村重を煽り過ぎじゃなかったですか?
だって、信長に対する異心無しと奏上する機会は幾つもあったんだよ?
にもかかわらず、殺されるのがオチだと安土城に赴くのを押しとどめたり、万が一の為だと戦の支度を進言したりしたのは清秀じゃないか。
そもそも、本願寺へ兵糧を運び入れていたのも彼の家臣だ。
こうなってくると、横流しの発覚自体が、彼が仕向けたようにも見えるんだよねえ
そう思わせる脚本に問題があるのかもしれないが。

せっかく信長は村重を買っていたのにね。
「此度のことは、赦す」だよ。あの第六天魔王 がなんて寛大な!
「天下布武の世に、村重は必要だ」とまで言ってくれてたのに。
すれ違いの行き違い。間に何人も人を挟むのも良くないよね。
何だか切なくなってしまった

村重は、心中の信長への不信感を拭い去ることができなかった。

新しき世は、彼の両の掌をすり抜けてゆく。一度として触れることなく。

「軍師 官兵衛」第十四回

2014-04-19 19:13:10 | ドラマ
サブタイトル『引き裂かれる姉妹』を目にした瞬間、
うっわどうしよ、自分、
力・光姉妹の仲に 1ミリも興味無い。

今回もつまんなそうだなあ、などと思ってしまった。
そもそもこの二人、良好とは言い難い仲じゃなかったか?
さらに、身内が敵味方に分かれる事態は、戦国時代ではもの珍しいことではなかったんじゃないかしら。
当人たちも割り切るまでは行かなくても、覚悟して日々を送っていたんだろうと思うのね。
なのに、この姉妹だけ悲劇的にクローズアップしてがちゃがちゃ騒ぐのは如何なものかと。
もうね、最初っから構えて見始めたから・・・。

ドラマの展開を追うのは、3分後に諦めました。
九郎右衛門の出番だけを追うことにしました(あ、いつもか

出陣前に何やら揉めている黒田家家臣三羽烏。
「殿の義姉上に槍など向けれぬ」という太兵衛に、
「その長槍、力様をお救いする為にも使えるであろう。
 殿のお気持ちを考えればやることは一つだ。
 それもわからんようならお主はうつけじゃ!」と返す九郎右衛門。
ここの、太兵衛を見上げる上目使いに胸キュン。
一生くんファンは太兵衛になったら結構楽しいかもしれない
キレた振りをして(笑)、胸ぐら掴んで取っ組み合いに持ち込めるもんなあ

翌朝の戦場では、官兵衛に「太兵衛、九郎右衛門、出ろ」と命じられる二人。
「はっ」と揃って返し、軽やかに馬を駆り出て行くのがカッコイイ!
善助は主君の傍らに残る。やっぱり彼が三人のうちでは上席なのだな。
ちょっと悔しいけどしょーがない。

やけになってるわけじゃないだろうけど、バッサバッサと敵を斬り伏せてゆく二人。
おや、とここで気づく(←遅い)
大鎧も兜も着用してない! せっかく特徴覚えたのにぃ~ まああれ動き難いもんなあ。
当世具足ってやつですか? 甲冑に詳しい方教えてください

上月の援軍として宇喜多勢が現れると、黒田勢は劣勢に転じる。
窮地を目の当たりにしても、天才軍師・竹中半兵衛は動じない
涼しい顔で「手は打ってあります。あれをご覧下さい」と軍配で示した先に、長槍を振り回す一騎の武者が駆け込んで来た。

何とも体力を消耗しそうな登場の仕方に私は笑ってしまったのだが、迎えた直家は珍しく驚愕しているではないか。
「鹿が出よったか。これは長引くぞ・・・退けぇ、引き揚げじゃ!」
ええ~っ、たった一人だよ? 何という無双(爆)。誰だよ?

「三日月の前立て、山中鹿介殿であろう」
クールなキャラを少し持ち直した九郎右衛門、解説ありがとう

戦いの終焉は唐突に訪れた。
城主・上月景貞の首級を、家臣が差し出したのだ。
家老の高島吉右衛門らをけし掛けたのは直家であった。

「秀吉に伝えよ。上月を開城させたは、わしの手柄じゃとな」と己の所業を官兵衛にベラベラ喋る直家も大概だが、
館に帰って奥さんに全部喋っちゃう官兵衛もどうかと思う。

そんでもって、いつもの「一日も早くこの乱世を終わらせて下さりませ」
キタよ

共感はできるけど、こう毎度同じところに着地されるとねえ。
はいはい、戦の無い世にする為に戦ってるんだよね。
わかったわかった、立派な夫婦だねえ。末永く仲睦まじくお幸せに・・・とか嫌味言いたくなっちゃう。

力とその娘たちは、自害寸前のところを黒田主従に押しとどめられる。
「義姉上、生きるのです。生きよ!」
それが生き残った者の務めだと、官兵衛は続ける。
きっと、それは正しい。
でも、正面から声高に叫ぶ他に、伝える術はないのだろうか。

半兵衛ならば、スッと腑に落ちる答えを用意してくれるような気がする。簡単には教えてくれないだろうけどね・・・
谷原さんの半兵衛には満足してます。孔明様を思わせる優美さに毎回萌え萌え!

「軍師 官兵衛」第十一回

2014-03-23 16:02:34 | ドラマ
盃酒を飲み下すや否や、苦しみだす内藤平八郎。
「毒を盛った!!」
そんなオソロシイこと、高らかに宣言しないでください
しかもむしろ誇らしげ

「ずっと観察していたのですが、いつ毒を仕込んだのか判りませんでした」by 井上九郎右衛門
( ↑ そんな台詞はありません)

期待以上に、不気味かつ得体の知れない宇喜多直家を作り上げてきた陣内さんに喝采を送りたい
「太平記」(’91年)の佐々木道誉の怪演を思い出させる、やり過ぎ感のある濃い芝居。
大河ドラマなんだからこのくらいやってくれなきゃ!
岡田くんもかなり圧されてる感じでしたね

ところで、官兵衛が上月城を訪れる際に従えたのは、珍しく九郎右衛門ただ一人でした。
まあ確かに、直情型の太兵衛は不向きだし、善助も腹芸はできそうもないしな。官兵衛の人選は理に適っていると

その九郎右衛門、直家の心意を見極めようとでもいうのか、臆さずに目を反らすことなく対峙してました。
男気ある表情だったなあ

傍らに控えながら、始終官兵衛の一挙手一投足を目で追う。
直家から盃を受ける時も、僅かな変化も見逃すまいと、視線は固定したまま自らも口をつける。

主君に代わって毒味しないのかよ?とも思ったけど、そんなことしたら宇喜多のみならず上月に対する礼を欠くし、次の瞬間官兵衛諸共斬り殺されかねないもんね

肝を冷やして播磨へ戻って来てみれば、またもラブコメパートへ突入だよ
(たまになら良いけど、少々多い気がする。緊張感が続かなくて萎えるわー

しかし、善助がお道に好意を持っていて、お道も憎からず想っていることを、いつの間にか光まで知っているというのはどうなんだ
善助に早く後を追えとけしかける光を前にして、九郎右衛門は善助を横目に見ながらも野暮なことは言わず、止めもせず、黙って井戸端で身体を拭いていた。意外と優しいとこあるな

かくして、善助はお道にプロポーズできたわけですが、晴れて二人は夫婦になったんでしょうかね?
来週辺り子供が産まれてたりしてな

ちょこっとだけ『夜のせんせい』

最終回でやっと、後半の30分弱を見ることができました。
山田一郎くんて何ですか、役者志望だったんですか?(笑)
卒業証書授与のところで、過去のエピソードがチラっと映りましたね。
ベッドに白い服(ガウン?)で横たわってるように見えたカットがあったんですが、あれ何ー? 美しかったんですけど
くそう、なんでオレは毎回毎回寝落ちして見てなかったんだろう。今めっちゃ後悔中。
今から動画拾いに行って来ます!