見上げれば星の海R

宝塚は花組&月組、歌舞伎は猿之助(二代目亀治郎)
イチオシ俳優は高橋一生
元同人描きによるインドア生活日記

マッキーに懐古

2013-04-25 19:04:28 | その他感想
『Bon Voyage~タカラジェンヌと出かけよう~』というCDが発売されまして、目下ヘビロテの日々なのですが。

月組のとしくん(宇月 颯)が歌う「GREEN DAYS 」を聴いていたら、槇原 敬之の昔の曲がもの凄く聴きたくなり、学生時代にダビングしたカセットテープ(プッ)を引っ張り出してきました。
(配信を利用しようとかこれっぽっちも思わないところがオバサン

大丈夫、20年以上経ってるけどまだ立派に再生できる

当時のヒット曲「どんなときも。 」も収録されているアルバム『君は誰と幸せなあくびをしますか。』
特に「Necessary 」が好きだったなあ、と聴き始めたら、「3月の雪 」で号泣。(爆)

すれ違っても わからないほど変わるなら
あてのない約束でもしがみついていたい

忘れたくないよ こんなに素敵なら
3月の雪が降る 僕らのラストシーン

イメージする情景がぶわぁ~っと頭の中に浮かんで・・・。
歳とってから聴くとこんなに切なく感じるもんなのねー
「CALLIN' 」も好きでした。電話の呼び出し音が懐かしい~。
そうだよねー、あの頃はケータイなんか無かったんだよなあ~。

などと取り戻すことのできない時間を思い起こしながら、ひとしきり聴いておりました。

としくんの「GREEN DAYS 」も耳に心地好い一曲です。

わからない事だらけでも ホントのことだけ探していこう

それはなかなかに苦しい道のりなのだけれど、それを求めるのが若さだよね。

スカッとしていながら少しざらつき感のある、少年役として声優もできそうな声。
次回の月組公演では注目してみようっと

宝塚宙組「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」その5

2013-04-21 10:06:52 | 舞台
<その4>のつづき

ぱっとスポットライトが当たると、そこにはヒルダが居た。
ゴメン、他のキョーレツな人物たちのせいでちょっと忘れてた・・・
採用が決まったオーベルシュタインに負けじと(?)、ラインハルト宛に自己PRの手紙をしたためる。
操るのは貝殻型のノートPC(←プチミュージアムで現物を見たら、PCに着せ替えした感じだった)
「元帥府へのメールは秘密警察にチェックされてるでしょうから、本に挟んで送ります」
その本のタイトルが『なぜ地球は滅んだのか』。お嬢さん、選択が渋い(笑)
でも、リンデンバウムで作った栞を添えたのは成功だったと見えて、ラインハルトはその香りを気に入る。
香りと記憶は直結するからね。上手いことやったな

それでは歌っていただきましょう。ベーネミュンデ侯爵夫人とブラウンシュヴァイク公筆頭・門閥貴族チームの皆さんで、『過去の栄光 』です!
↑とでも紹介したくなるような、素晴らしい歌唱にシビレル場面
ま、歌詞はアンネローゼとラインハルトの姉弟を中傷する内容なんだけど、全員巧いんだもんよ!
特にフレーゲルの「世間を欺いてるぅ~」の歌い方がツボだった。
姉弟を陥れるために、皇帝暗殺未遂事件を起こす計画が練られる。
アンネローゼを失脚させる為ならばと、ベーネミュンデは逡巡した末に毒を盛る役を引き受ける。
暗転前の一同の「プロージット!」がカッコ良くて気に入ってしまった私は、その後しばらくプライベートでもプロージットプロージット言ってたよ。ドイツ語の響きってステキ

同盟の首都ハイネセンでは、反戦主義を説く民主平和党からの評議会議員立候補者が、市民を集めて演説会を開いていた。
強い目力で『国を救うのは誰? 』を歌うのはせーこのジェシカ。
感情が乗るとこの人の歌はイイ。愛する人を失った痛々しさは既に消えて、前を向いて世論を変えよういう気概に満ちている。
「私は戦う平和のために~
トリューニヒトが「国のため戦争に行くのは名誉だー」と返す。
「本当に国を愛しているなら~」と二人はハモるが、込められた意思は完全なる平行線だ。
そこに、軍からの命でヤンがユリアンを伴って現れる。
だがその場にトリューニヒトの姿を認めたヤンは、“戦災孤児を養う英雄”として利用されようとしていることを悟り、自分は戦争で愛する家族を失った遺族たちの悲しみを知っているから、協力は一切できないと突っぱねる。
ここの、制止しようとするトリューニヒトの護衛の兵士に「失礼」「失礼」といちいち断って階段を下るヤンの言い方が好きだった
紳士なのか慇懃無礼なのかようわからんところが
ヤンとジェシカは、敵対する立場同士だがお互い自分を見失わないように生きよう、と笑顔で握手を交わして別れる。

さて、原作ではこの後、ヤンがイゼルローンを落とすわけだが、@TAKARAZUKAにおいては、それはもっと後で起きたことにされている。
第七次イゼルローン攻略と銘打たれた出撃が、アムリッツア星域で帝国軍に阻まれる、といった形で展開される。
よって、同盟軍が帝国領内に進攻するエピソードも存在しない。
(イゼルローン攻略戦が大好きで、かつ民衆さえも武器と見なすラインハルトの采配に感服した自分、涙目・・・

迎撃の準備に臨む元帥府に、オーベルシュタインが皇帝危篤の一報をもたらす。
ラインハルトとキルヒアイスが王宮へかけつけると、アンネローゼが皇帝の盃に毒を混入したという容疑をかけられていた。
アンネローゼを宮廷警察へ引き渡そうとするブラウンシュヴァイク候を、そこに現れたリヒテンラーデ候が制する。
国務尚書が真犯人として突き出したのは、憔悴したベーネミュンデ侯爵夫人であった。
哀れなかつての寵姫は、ブラウンシュヴァイク候の姿を認めると「・・・未遂に終わるって、言ったじゃない・・・!!」と訴えるが、正気を失ったことにされ捨て置かれる。
ブラウンシュヴァイク候の真の狙いは皇帝を亡き者にすることだったのだ。
そのスケープゴートにされたことに、ベーネミュンデは気づいたのか気づかなかったのか。薬漬けにされた彼女は廃人の道を辿る。
(ある意味原作より残酷だよねえ

ラインハルトは、今際のきわにある皇帝に呼び出される。
@TAKARAZUKAのフリードリヒ四世は、原作と同じく厭世的ではあるが、原作ほど捨て鉢ではなく、
「どうせ滅びるなら、せいぜい華麗に滅びるがよいのだ」とは言わない(笑)
若き元帥が皇帝を憎み、ゴールデンバウム王朝を倒そうとしていることを見抜いた上で、
「この帝国を救うのだ」と言い残す。
すっしぃ組長が演じる役は、どうしても熱い人になるのだなあ
私は、姉を売った父と、姉を買ったフリードリヒ四世に憎悪の炎を燃やす、ラインハルトの激しい感情の発露が好きだっただけに、皇帝の言葉に従おうとするラインハルトに物足りなさを感じてしまった。

でも、この後第1幕ラストまで続いて行くモブシーンは大好き!
小池先生は、こういう見せ方は巧いよね~!
『銀河の運命 』を歌い継ぎながら、登場人物たちが入れ替わり立ち代わり、今後の己の道筋を見据えて歩みを進めて行く。
「皇帝が亡くなった 帝国の運命が変わる 銀河の運命も 変わってゆくのだ
「次の時代を築くのはあなた」とヒルダは歌い、そのためには親しい貴族たちを説得し、ローエングラム伯の味方につけると確約する。そして自らは元帥府に身を投じたいと訴えるのだった。
もう一人の黒衣の女性、アンネローゼは、幼い頃から弟に付き従うキルヒアイスに改めて懇願していた。
「今まで以上に、弟を見守ってやって下さい。もし、道を見誤り、踏み外すことがあるなら、灯りを照らし、戻してやって。たとえ喧嘩になったとしても」
「このキルヒアイス、命にかえてお守りいたします!」
うわあぁぁん、今後の展開を知ってるだけに、ここで毎回泣いてたよ私は

“命にかえて”「貴族社会に殉じる覚悟です」と忠節を誓うのは、ブラウンシュヴァイク軍の参謀・アンスバッハである。
かちゃの二役目にしてメインの役。キリリとした目元が印象的だ。

いよいよ三人の皇孫をめぐって帝位継承の抗争が始まろうとしていた。
嫡孫エルウィン・ヨーゼフを擁立したいリヒテンラーデ候は、後ろ盾の武力としてローエングラム陣営に助力を求めてくる。
結果的に門閥貴族を滅ぼさんとする利害が一致し、ラインハルトは快諾する。

銀河皇帝崩御の報は、瞬く間に自由惑星同盟にももたらされる。
戦争はどうなるのかと問うユリアンに、
「終わらないさ。国と国、軍隊と軍隊がある限り」とヤンは答える。
「生きて帰って下さいね」
「それが私のモットーだ」
ああ、オイラやっぱりヤン提督大好きだ・・・

フリードリヒ四世の国葬の場面になり、音楽とコーラスに厚みが増す。
皇帝の遺骸を前にして、オーベルシュタインは何を思うのか。
俯き、跪いた背中からは何も読み取れない。
[皇帝側に回ってどんな表情をしているのか観たかったよー]
ラインハルトが銀橋に出ると、義眼の参謀はさりげなく舞台のセンターに陣取って(笑)何やら歌っているのだが、歌詞が聞き取れないくてねー やっぱDVD買おうかなー。

「銀河をおさめる日まで 戦いつづける」とラインハルトが歌い締め、宙を仰ぐ。
舞台上で、キャスト全員が登場人物として生きている。そう見えた、圧巻の第1幕ラストでした。
[ここの照明がかなり明るく強く舞台を照らすので、オベ様の緑色の義眼がめっちゃ煌めいて見えた
素のともちんとは別人みたいでドキドキしたわ]

<その6>へつづく


花のみちと人のみち

2013-04-20 17:20:27 | 日記
通勤途中の緑地で、ふんわりとまぁるく、すっかり綿毛になっていたたんぽぽを見かけたので、テンプレートを変えてみました

花つながりで、3月末に宝塚へ出掛けた時に撮った写真も載せておきます。


「花のみち」には満開の桜が続いていました!
お天気も良くてねー
陽射しにきらめいた薄ピンク色の花びらがめっちゃキレイで、時間を忘れるほどうっとりしてました。


良い季節に来られてよかったなあ。

残念ながら、今回の宙組公演は私の中では不発だったけれども
(観劇回数減らしたことは内緒なんだぜ?)
ともちん(悠未 ひろ)のお茶会はいつもどおり楽しかったです!

・・・いやー、やっぱさー、オベ様というキャラクターは特別だったんだよねっ
と改めて思った次第。