見上げれば星の海R

宝塚は花組&月組、歌舞伎は猿之助(二代目亀治郎)
イチオシ俳優は高橋一生
元同人描きによるインドア生活日記

宝塚宙組「誰がために鐘は鳴る」

2011-01-30 11:53:30 | 舞台
1月15日(土)に観劇。
日本青年館で月組「STUDO54」11時公演を観た後、東京宝塚劇場へ移動。
このハシゴの順番を逆にしなくて良かったね、と帰りにMちゃんと言い合いました。
先にこちらを観ていたら、きっと月組の軽さに耐えられなかったと思う

ロバート(アメリカ人の大学講師。共和政府に与する義勇兵):大空祐飛
マリア(市長の娘。反乱軍兵士に陵辱され、髪まで切られる):野々すみ花
アグスティン(ゲリラ・パブロ隊のメンバー。マリアを想う):蘭寿とむ
アンドレス(同 メンバー。ロバートの手紙を将軍に届ける):北翔海莉
ラファエル(同 メンバー。元ジプシーでギターを奏でる):悠未ひろ

幕開きに、カラーン、カラーンと鐘が鳴っていた。
チャペルの結婚式で耳にするような、澄んだ音だった。
幕が下りるとき、また鐘が鳴り響いた。
同じ音色のはずなのに、涙がこみあげてきた。

「あれは僕らの幸せの鐘だ あれはみんなの幸せの鐘だ」
32年ぶり!の再演ということで、主題歌も懐かしい感じのメロディで耳に残る。

舞台は1937年の内戦下のスペイン。ファシズム派の反乱軍の進攻を止めるべく、共和政府軍より橋梁爆破の命を受けたロバートは、山中のゲリラ隊と合流する。
そこで、髪を短く刈った娘・マリアと出逢う。二人は瞬く間に恋に落ちるが、命を懸けた危険な作戦決行は、四日後に迫っていた・・・。

ゆうひロベルト(←ゲリラの面々はスペイン語読みで呼ぶ)の、大人の男の魅力全開!な舞台だった。
包容力があって、優しくて、でもちょっと強引で。余裕がある。
「どうしたんだい? ウサギさん」とか恥ずかしげもなく言っちゃうし(笑)
(ゆうひちゃんならセーラーウラヌス・はるかさんが演れるわね!)
自分の過去の傷を告白しようとするマリアに、「その話はもうやめなさい」と諌める言い方も。
妻になるのだから包み隠さず話したいと言う彼女を前にし、今度は軽く首をかしげ、少し身体を近づけて、無言で耳を傾ける仕草も。
めっちゃカッコ良かったねん。成長したな、ゆうひ!!
すみ花ちゃんマリアは、本当に子兎みたいで可愛かった
好きになったら一直線で、ロベルトを甲斐甲斐しくお世話する。
最後の夜、寝袋で一緒に寝ようとする大胆さもステキ。
しかしこの二人、ラブシーンが多くて当てられたわ~
ロベルトがマリアの髪を撫でるところ。
「私ずっと、あなたにこうして欲しかったの。もう一回、して!」
うわお 柴田侑宏先生の作品は、そこはかにエロくて好きだ。

なんかえらく巧い人がいる、と思ったら京 美紗さんのピラールでした。
こんな老け役できる上級生いたっけ?と思ったら珠洲春希のアンセルモ&風莉じんのエル・ソルドだった。
昔はあんなに小さかったのに!(爆) 時の流れを感じるなあ。
ピラール「エル・ソルドは命を落とすことを怖れない男だった。だが、犬死にはさぞ悔しかっただろうよ…!」
この台詞泣けたなあ。

作戦前夜、見つめ合うロベルトとマリア。流れてくるフラメンコギターの音色。
「・・・ラファエルは、まだ寝ていないのか」
そうです。二人の愛のためにBGMを奏でているのです(←嘘。眠れなかっただけ)
多くの仲間が犠牲になる中、最後までラファエルが生き残っていてくれて、個人的に嬉しかった。
ただのともちんファンなだけ?

熱い想いを、マリアに気取られないようにしていた蘭とむアグスティン。見事に全く気づいてもらえてなかったね!
ロベルトに彼女を譲る、と言うシーンは男気ありました。
でも、ラストではそのロベルトに「あの坊主頭を頼んだぞ」と託されちゃう。切ないねえ
あの鐘の音は、「生きてくれ!」というロベルトの祈りの声だったのかもしれない。

そしてフィナーレ。男役の軍部…もとい、群舞がカッコ良かった! 羽山紀代美先生の振付だと聞いて納得。
宙組は大柄の男役が多いから、迫力あるんだよね~。ここだけでももう一回観たいぐらい。
ともちんのガバーッとした大股+深く落とした腰にクラクラしたわ
次回作も楽しみ!

リアル近況

2011-01-29 17:57:01 | 日記
そろそろ、このブログを読んで下さっている方々が、
「税金で職業訓練を受けておきながら、こいつまだ働いてないのかよ。
舞台がどーの、ドラマがどーのと言ってる場合か、このパラサイトシングルが!
などとイラッとされている頃合かもしれない・・・
と心配になったので、本日は現実のお話をば。

職業訓練の一環である職場実習中から、再就職活動を再始動させました。
書類選考・面接織り交ぜて計○社受けました。全部ダメでした。
これでも訓練で培った技能を生かそうと、Web制作やECサイト管理に携わる企業も2社受けてみましたが、
「でも訓練でやっただけなんだよね?」と鼻で笑われました。
元々Webページを作ることが好きな人は、学校に通わなくても独学で極めることができている、と。
全くその通りですね
確かに私は、訓練で初めてHTMLやcssの意味を知ったぐらいのド素人だったからねえ。
身の程知らずで申し訳ありませんでした

そして今、短期の事務仕事をしています。新規事業準備の為のデータ入力要員、ということで一日中パソコンに向かっています。
ていうかそれしかしてない・・・早くも、役立たず感がひしひしと漂っておりますが自分にできることを精一杯頑張ろう。
【緊急雇用】枠なので、並行して職探しも続行中。

宝塚月組「STUDIO 54」

2011-01-23 11:40:36 | 舞台
えーと、↑これはコミ○カタログの表紙ではなくて(爆)
劇中に出てくるタブロイド誌をパロったリーフレットです。チラシの横に、普通に並べて置いてあった
作・演出が齋藤吉正先生ならではの遊び心だ。

15日(土)に観劇。於:日本青年館大ホール。

ホーリー・アシュレイ(パパラッチ。故あって金が入用で特ダネを狙う):霧矢大夢
ジゼル・モーガン(新進女優。実は孤児院で仲の良かった少女ベッキー):蒼乃夕妃
Z-BOY【愛称“ザック”】(ロックスター。STUDIO54で成り上がる):明日海りお
スティーブ・ルベル(ディスコSTUDIO54の支配人。ザックを見出す):越乃リュウ
ボリス・アシュレイ(ルポライター。戦地取材の為に息子を孤児院に預ける):研ルイス
ルーシー・アネット(『HOTWEEK』編集長。記事にエクスタシーを求める):憧花ゆりの
アベル(重い心臓病を患っている孤児。ホーリーを兄のように慕う):晴音アキ

ものすごくざっくばらんに解説すると、孤児院を共に過ごした少年と少女が、長じて片やパパラッチに、もう一方は女優になる。取材する側・される側として偶然再会。一大スキャンダルを乗り越えた後に再び心を通い合わせ、それぞれ新しい道に踏み出すまでの話。

ホーリーは元来小説家志望だったが、アベルの手術費用を賄うために金になるゴシップ記事を書いている。孤児院に恩返しをしたいのだ。
・・・タイガーマスクか。と皆さん突っ込んだであろうと思われる。流行ってるしね~
きりやんのシャツの腕まくりにときめきました 腕の骨と筋肉と血管のバランスがイイんだ!(←変態?)
「気乗りしねえなあぁ」とか「あーめんどくせー」とかぞんざいな口の利き方がステキでしたわ

まりもちゃんのジゼル、脚ほっそー!! ミニスカートがとっても似合っていた。気の強い娘を演らせたらやっぱり巧いね。
みりおザックはね・・・ロックスターらしいワイルドさは微塵も無かった。ていうか可愛い
でも天狗になってる少年のワガママな感じはよく出ていたように思う。
特筆すべきはSTUDIO54の支配人との関係だろう。支配人ったら、
「今夜俺の部屋に来い」とか
「あの日、あの金髪の少年を見た時から、その子のことしか考えられなくなった」とか迷言多すぎですから!(爆)
ベッドの上で「STUDIO54もお前の物だ」と口説きながら首筋に顔を埋め・・・観客が固唾を呑んだ瞬間。
暗転しちゃったよ。←そりゃそうだ

ルーシーの言動は、まるでDMC(デトロイト・メタル・シティ)のヘビメタ女社長みたいだった!
(映画では松雪泰子が演ってたねー)
まあさすがに宝塚では「こんなんじゃアタシは濡○ねーんだよ!」とまでは言えないでしょうが
「ホーリー、このあいだの記事超イケてたぜえ~。エクスタシー感じちまったよ!!」てなノリ

ボリスパパは自分の死期が近いことを悟って、故郷に帰って来る。
偶然、病院にアベルのお見舞いに来ていたホーリーに再会。ジャーナリストの先輩として、大切な助言をする。
ホーリーは実の父だと気付いていたのかどうか。最後までそれは明かされぬまま幕は下りる。観客のご想像にお任せする、ということだろう。私は、何となく判っていたのではないかと思っている。

オープニングとエンディングはスクリーンを使用し、主要人物3人がアニメのキャラクターとして描かれていた。
アニメのホーリーとザックは野郎度高めだったが、ジゼルはまりもちゃんそっくりだ。ていうか、まりもちゃんが良くできたコスプレをしたってこと?(笑) どっちが先なんだ?
この日のチケットも、同行者である友人Mちゃんに取っていただいた(彼女には同人活動をしていた頃からお世話になりっ放し
開演前にロビーで佇んでいたら、ワタル(湖月わたる)会時代の観劇仲間・Aさんにバッタリ再会!
3人でしばし思い出話と近況を語り合うことができた。懐かしかったなあ~

「美しい隣人」第2話を見る

2011-01-19 18:53:30 | ドラマ
先週の火曜日は夕食後に寝こけてしまい 初回は見逃した

仲間由紀恵が“魔性の女”・沙希
檀れいが“幸せな妻”・絵里子

・・・キャスト、逆だったら良かったのに。と私は思う。
仲間さんは確かに綺麗だし好感のもてる女優だけれども。
あんまり怖くないんだもん
ラストの、窓の隙間から「おいでおいで」をするのはちょっと怖かったが。
あれは、招く手だけが見えるからだよね(月影先生を思い出してしまったw)

檀ちゃんは楚々とした主婦を破綻なく演じているとはいえ、宝塚在団中は、恐ろしい女を演らせたら右に出る者はいなかったのですぞ!
鮮烈だったのが『ロマンチカ宝塚'04~ドルチェ・ヴィータ!』のドルチェ・ヴィータ役。
ショートの金髪に、血の色の口紅。肩が露わになったビスチェタイプの黒いドレスが異常に似合っていて(笑)
その泣いてるような、笑ってるような表情で何者をも虜にし闇へ引きずり込む。
戦慄するほど、美しかった

ベタだけど、ドラマの後半で白黒(善悪)逆転してくれたら面白くなるかもしれない。今後に期待しようっと。

初詣でとお腹の中の宇宙

2011-01-14 21:04:00 | 日記
あのトンデモ不採用通知が届いた翌日、地元の神社に初詣でに行って来た。
今年は気分を変えて、いつもと違うお守りを買ってみた。
「開運」とただ一言書かれている。
主祭神が大国主命(オオクニヌシノミコト)なんだって。己貴(ナムチ)様ですな
(わけが解らない方はマンガ『八雲立つ』を読んでね)
ついでにと言ってはなんだが、同じ境内にあって、大国主命の荒御魂を主神とする神社にもお参りしてみた。
とにかく今の自分には、ぐるぐる回っている現状を打破し、運を開くことが重要だ。
イナバの白兎を助けた己貴様に乞い願い奉ります!!

でもって。この年末年始は、身重の妹が二週間ほど帰省していた。
目に見えて大きくなってゆくお腹にほええ~と感動
出産は5月だけど、赤ちゃんはもうかなり動き回ってるらしい。
おそるおそるお腹に手を当ててみる伯母ちゃん(笑)。が、そうすっと動いてくんないんだよお~
おばあちゃんになる母が触れると動くのにぃ。伯母ちゃんショボーンだ。警戒されちゃったかなあ。
でも、お腹の中から存在の温度を感じることはできたように思う。

そんでね。この二つの出来事があってから、何となく気持ちが楽になってきた、ような気がする。
勘違いかもしれないけど、まあいいや。気分は良いから。