人は、様々である。だから、「趣味」も様々である。以前、岐阜県にある陶器メーカーの社長が、次のように言った。「趣味は人によって違いますが、陶器の良し悪しは見ているうちに少しずつ分かってきます」と。
趣味には、スポーツ系でマラソン、登山、野球、テニス、釣りなど、文化系では絵画、読書、音楽鑑賞などたくさんあり、年数と共に奥深さが少しずつ分かってくる。その奥深さのことだが、年齢を取るごとに人生も分かってくると思う。
私は71歳で高齢者であるが、人生の先輩から多くのことを学んでいる。私は若かりし頃、「若気の至り」で失敗を繰り返したが、その失敗を糧として今があると思っている。人生は、失敗と挫折の繰り返しである。
最近、年を取ったせいもあるが人生が少し分かってきたようだ。例えば、帯広駅前に花壇があり草ぼうぼうで見苦しかったが、すぐに帯広市で草を刈ってくれたのでホットした。草はすぐに大きくなるので人件費もかかり大変だろう。ただ、花を植えないのは、地方自治体もお金がなくて困っているからだと思っている。
ところで、私の趣味は囲碁と犬との散歩である。囲碁は右脳を使うからボケ防止に良いそうである。一方、散歩は、①体力を維持すること、②リフレッシュできること 、③犬の素直さである。人間は、生まれた時はみんな素直な性格であったが、社会にでてもまれるうちにズル賢くなるようだ。
先日、JR帯広駅地下にあるギャラリーで、釧路から「道展」の絵を見にきていた老人がいたので、絵のことをそっと聞いてみた。「この絵の意味するところが、よく分かりません」と。するとその老人は、「絵画には、画家の思い(思想)が必ずあるので、その点に注意しながら見ると面白いですよ。」と。それ以来、老人の言ったことを胸に絵画を見るようにしている。
友人は絵画が趣味で、今度の帯広ギャラリーでの展覧会に出品するそうである。彼の出品画は、いつも行く公園の小川を描いたそうで、彼の思いは何であろうか。彼とのつきあいは、かれこれ約50年になるから、竹馬の友と言えるだろう。
「十勝の活性化を考える会」会員