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十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

世界人口のあれこれ

2021-07-28 05:00:00 | 投稿

国連による最新の世界人口統計では、 世界の人口は2019年の77億人から、2030年の85億人(10%増)、さらに2050年には97億人(26%増)、2100年には約4割増の109億人へと増えることが予測されている。 こんなにも人口が増えて、地球は大丈夫だろうか? 新型コロナの影響もあり、世界の貧困者がコロナの前の倍の約12億人に増えたそうで、先進国と後進国の貧富の差が一層開いたそうである。

世界全体の就労者の労働所得を所得階層別に見てみると、世界の労働所得の約半分は、上位10%の就労者に配分されている。上位20%に属する就労者の労働所得が、全体のほぼ70%を占めている。一方で、下位20%に属する就労者の労働所得は全体のわずか1%にも満たない。

2017年における、所得階層の下位50%の労働所得に対する上位50%の労働所得の比率は、世界全体で約14倍であった。しかし地域ごとにみると、アフリカが約28倍である一方で、ヨーロッパは約4倍と、労働所得の不平等の地域間格差が明白に表われている。労働所得の不平等は、貧しい国ほど大きくなる傾向にあり、貧しい人々の生活をさらに悪化させる懸念がある。

一方、日本の人口は、22世紀に今の約1/3が予想されている。世界における動物の絶滅危惧種も増えているので、日本はこの点では地球環境に貢献する予想である。ただ、経済活動を維持するためには、人口減少に対するソフトランディングが必要だろう。なぜなら、人口が減る過程で金繰りに行き詰まって、自殺者などが増えることが予想されるからである。

30年後の世界各国では、温室効果ガスの半減を目標としているが、“SDGs”の目標を達成できるのは1割程度と見られている。なお、菅首相は、2030年の二酸化炭素の削減を46%削減する方針を打ち出しているが、資本主義は利潤を追求するから無理だろう。

「十勝の活性化を考える会」会員

注) SDGs

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

(出典:外務省ホームページより)