十勝の活性化を考える会

     
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世界遺産“縄文遺跡群”

2021-06-20 05:00:00 | 投稿

「北海道・北東北縄文遺跡群」が、世界文化遺産に正式決定される予定である。登録されれば、日本の文化遺産では、2019年の「百舌鳥(もず)・古市古墳群」(大阪)に続き20件目になる。

縄文遺跡群は、北海道・青森・秋田・岩手にある17遺跡で、そのうち7遺跡が青森県にある。青森県の遺跡でも“三内丸山遺跡”は、規模や内容からみて別格である。縄文時代は、今から約12,000年前から2,300年前まで続いたとされる。その中で三内丸山遺跡は、年数では約5,900年前から4,200年前の1,700年間に及び、縄文人の生活が、この遺跡に凝縮されているのである。

縄文人が、自然と共生し長期間の定住生活を続けていたことが、世界でもまれだという。この遺跡の発掘により縄文人は、定住し栗の栽培などを行なうなど縄文文化の定説が覆ったのである。発掘当時、私は青森県に住んでおり、連日、遺跡発掘を手伝う人や県外からの大勢の見物客でにぎわっていたのを思い出す。

青森県と言えばリンゴやねぶた祭りが有名だが、今回の縄文遺跡の世界遺産登録で、三内丸山遺跡のほかアイヌコタン跡も有名になってもらいたいと思っている。

なお、青森県には世界自然遺産の“白神山地”や下北半島の恐山、日本百名山の白神岳・岩木山・八甲田山など、風光明媚なところである。白神山地は、青森県と秋田県の県境にまたがる130,000haに及ぶ標高200~1250mの山岳地帯。その中心部のおよそ17,000haが、世界自然遺産に登録されている。

「十勝の活性化を考える会」会員T

注) 三内丸山遺跡