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TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第1章空中線と電波伝播 (8)導波管

2024年09月22日 | 「工学」見本記事

        第1章空中線と電波伝搬
           (8)導波管

今回は、導波管のお話です。いきなり聞いた事もない名
前の物が出てきたとお思いでしょうが、これから高い周
波数が盛んに使用される様になりますので大電力のマイ
クロ波を伝送する場合に重要になります。勿論、航空無
線でも レーダー等に使用されています。

図-1をご覧下さい。送信機からアンアテン又は、アンテ
ナから受信機へ高周波を運ぶ為の物を給電線と言います。
図-1の一番上の同軸ケーブルは、その代表的な物です。


同軸ケーブルの下の二つが今回お話をします導波管(wave-
guide)です。 



[構造]
これには、図―1 の様に 2種類あり、1 つは、方形導波

もう1つは、円形導波管です。
導波管の構造は 図-1でお分かりの通り中空の金属のチュ
ーブです。
給電線と言うには、線が有りませんが、導波管は、 マイ
クロ波を伝送する事が出来ます。
マイクロ波とは、周波数が3 [GHz] ~ 3 0 [GHz] ( ギガ
・ヘルツと読みます。)の電波で波長は1 [cm] ~10[cm
] です。身近な所では、電子レンジや 携帯電話に使
用されています。
ちなみに電子レンジは 2.45 [GHz] の周波数を使用して
います。
携帯電話もこれに近い周波数の電波を送信しますので 携
帯電話を耳に当てる事は、 電子レンジに頭を入れている
様なものです。よって、 出来るだけヘッドセットの使用
をお勧めします。


マイクロ波以下の周波数では 同軸ケーブルを使用します
が、同軸ケーブルの場合、内部導体と 外部導体の抵抗分
や、外部導体と内部導体の間の ポリエチレン等の誘電物
質による
誘電損失が生じたりしますの でマイクロ波では
、使用出来なくなります。
その為、誘電物質をなくした導波管を使用します。
同軸ケーブルは、内部導体と 外部導体を電流が流れます
ので直流から高周波までを伝送できます。
同軸ケーブルは、高周波電流を 流して伝送すると言う見
方も出来ますが、 内部導体に流れる電流により生じる磁
界の向きと大きさが変化しています。 磁界の向きと方向
が変化していますので、 それに伴い、電界もその向きと
大きさが変化しています。
つまり、同軸ケーブルの内部導体と外部導体の間を 電波
が進んで
いる事が分かります。

[動作原理]
同軸ケーブルは 内部導体と外部導体の間を電波が進むと
言うお話をしましたが、実は 導波管も同じく、導波管の
内部を電波が進んでいます。


続きは、9月の「法規」と「工学」のページでお読み下さ
い。

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