第3章半導体・電子管・電子回路
番外編~トランジスターの
電流増幅率その2~
今回は、ベース接地増幅回路の電流増幅率の値がど
の位になるのか?そして、ベース接地増幅回路の特
徴は、何かと言うお話を致します。
それでは、前回の(1)式からご覧ください。
α = ΔIc/ΔIe {=⊿Ic/(⊿Ic+⊿Ib)} (1)
Ie はIcと Ibが合流したものですので(1)式において
分母の方が分子より大きくまります。また、 Ic は、
Ibが極小さいので、Ic =Ie − Ibは、Ieに比べIc が
極僅か小さくなりますので αは、”1”より僅かに小
さい0.97~ 0.99 位となります 。
よって、 ベース接地の増幅回路では、 電流が 増幅
されない事になります。
それでは、ベース接地の増幅回路では、増幅出来な
いのでしょうか?
増幅をしようとする信号が繋がれている方を入力。
増幅された信号を取り出す方を出力と言います。
図-3では、抵抗が繋がれている方が出力になります
。
コレクターとベースの間を見ますとコレクターがN形
半導体でベースがP形半導体でコレクターには、電池
の”+”。 ベースには、 ”-” が接続されていますので
電流が流れない 逆バイアス になっていますのでIbが
流れなければ電流が流れません。 と言う事は、 出力
側のインピーダンス (交流を流れにくくするもの) が
高い事になります。
続きは、10 月の「法規」と「工学」のぺージで お読み
下さい。
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