第3章半導体・電子管・電子回路
(4)トランジスター その2
前回は、 エミッタ領域の正孔がベース領域を超えて
コレクター領域に入るところ迄のお話でした。 今回
は、その後の正孔の動きを追ってみましょう。
(3)コレクター内に入った正孔
コレクター領域にたどり着いた正孔は、コレクター
の右端へ繋がれた Ece の ”-”により引き 寄せられ
ます。
引き寄せられた正孔は コレクターにつながる Eceを
経由してエミターから来た電子と結合して消滅 しま
す。
エミッターの左端では、 Ece により新たに安定した
原子から電子が奪われ 新たに正孔が出来、コレクタ
ーへ進みます。
エミッターで奪われた電子は、Ece を経由して コレ
クターでエミッターからの 正孔と結合して消滅する
と言う動作が続きます。
エミッターからコレクターへ絶えず正孔が 移動しま
すので、エミッターと コクレクターの間に電流が流
れ続けると言う事になります。(但し、正孔が、存在
するのは、エミッター、 ベース、コレクターの内部
だけです。) トランジスターの内部では エミッター
⇒ ベース ⇒ コレクターへの正孔の動きが Ic となり
まが トランジスターの外では、 エミッター で 奪わ
れた 電子がエミッター⇒Ece⇒コレクターへ 移動し
ます。電子の動く方向の逆が電流の方向ですので、
Ic の流れと言う事では、 コレクター⇒ Ece ⇒エミッ
タ⇒ベース⇒コレクターとなります。
この電流を コレクター電流 と呼び、 Ic と表記され
ます。”コレクター電流”と言う言葉と Ic と言う表記
も覚えておいて下さい。
続きは、10 月の「法規」と「工学」のぺージでお読
み下さい。
「航空無線通信士受験塾」からの
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