第3章半導体・電子管・電子回路
(5)増幅率(度)その2
前回は、電力増幅率(度)と対数のお話を致しました
。
今回は、次回の試験で出題が予想されます、電圧増幅
率(度)のお話を致します。そして、最後に対数の演
習問題を出題致します。
2-2.電圧増幅率(度):Av
電圧増幅率は、(3)式で表されます。
Av= 20 x log10(Vout/Vin) (3)
(3)式は前回の(2)式と違い20を掛けている理由を
お話します。元々増幅率は、電力で考えています。
電圧の増幅率(度) も電力の増幅率(度)も 同じ増幅
率と言う事でそれらをAで表してみます。
A= 10 x log10(Pout/Pin) (4)
(電力) は、 (電圧) に (電流) を掛けたものでした。
電力は、(5)式の様に書けます。
P = I x V = I^2 x R = (V^2)/R
(5)
Rは、抵抗です。(^2:2乗を表します。)
(5)式の関係を(4)式へ入れてみます。
A = Ap = 10xlog10 { (Vout^2/R)/(Vin^2/R)}
= 10x log10(Vout/Vin)^2
= 10x2xlog10(Vout/Vin)
= 20 x log10 (Vout/Vin) = Av
(6)
となります。
続きは、10 月の「法規」と「工学」のぺージでお読
み下さい。
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