ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

唄に託した思い

2007-08-03 | 砂時計
私は歌謡曲には、特に興味がなくて、中高と洋楽やニューミュージックを聴いて過ごした。
それでも、そこここで流行歌は耳にしていたからか部分的に歌えたりする。

ニュースで、阿久悠さんの訃報が流れ、阿久さんの作詞した唄が流れると
「ああ、この曲もあの曲も、このひとが作った唄だったんだ」と気づかされる。
今日、会社でついていたワイドショーで、阿久さんの詩に対する思いを伝えていた。
5000曲も書いたといえば、それはお義理で、仕事と割り切って書いているものだとばかり思っていたが、どうやらそうではなかったらしい。
一曲の詩に、ひとつの映画を見るような思いにさせるほどの情景を写し取り、語尾に「か」をつけるかつけないかで、主人公の意志表示をさせるという仕掛け。
言葉をもてあそぶのではなく、言葉のもつ生命力を引き出したひとだったのだなぁ、と知る。

ピンクレディーの「UFO」を聞くときまって思い出す情景がある。
受験で泊まった京都の宿。
そこで流れていたのが「UFO」だった。
この期に及んで参考書を広げたところで今更どうにもならないのに、意味もなく本を広げ耳は「UFO」を聞いていた。
この12日、受験宿で一緒に「UFO」を聞いた友人と同窓会であう。



阿久悠さんが遺した詩は、時代を連れてくる。

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2 コメント

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Unknown (ぐれーぷふるーつ)
2007-08-04 13:15:44
こんにちわ、そうですね~
歌を聞くとその時の事を思い出します。

中学校の教室だったり、夏休みの1日だったり・・・

たくさんの歌詞をかかれていたのに 言葉を大切になさっていた方だったのですね。

最近 年取ったのか(笑) 中高生のころに聞いていたアルバムをもう一度聞いてみようかななんて、思ってます。あの頃は理解できなかった思いがわかるかしら?
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年のせい (CITROEN)
2007-08-04 20:22:54
ぐれーぷふるーつさん、こんばんは。
ほんと、唄ってなぜだか思い出に被さるのですよね。
私も、中学高校、そしてどうしてなんだか「夏休み」
が思い出されるのです。

演歌も、いままで全然受け付けなかったのに、今回の
阿久悠さん追悼番組を見ていて、聞いているうちにそんなに悪いモノでもないんだなぁ、って思えてきました。
八代亜紀さんの「舟歌」って、阿久さんの書いた詩が
結構気に入りました。
私も、これを機会に「歌詞」をきちんと読んでみようかなぁなんて思ったり。
ぐれーぷふるーつさんのおっしゃるように、今の歳ならわかることもきっとあるでしょうから
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