ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

おっちゃん祭り

2006-09-23 | 砂時計
昨日、今日、と男友だちが来ている。
昨日は、昔同じマンションに住んでいて、子どもづきあいをきっかけに家族ぐるみで仲良くしているご主人が出張のついでに寄ってくれた。
今日は、夫の学生時代の同級生がBSハイビジョンで午後1時からやっている吉田拓郎&かぐや姫の嬬恋コンサートを観るためにやってきている。

昨日来てくれたKさんは、関西出身で今は時代の花形IT産業でバリバリ仕事をしている。
彼は、いい意味でも悪い意味でも「ほんまもん」のぼんぼん(=おぼっちゃん)である。
45になった今でも、「やんちゃぼうず」なのだ。
おじいちゃんの代から続く会社を倒産させてしまったにも関わらず、からっとしていて、もうすっかり市民権も得て新たな世界で、その才気を十二分に開花させている。
“ちょいワルおやじ”という言葉があるが、本人いわく
「やめてくれ。オレは“変なひと”やねん。そんな中途半端なヤツらと一緒にせんといてくれ。」
風貌はといえば、俳優の山本太郎や、サッカー選手の闘利王が膨れたみたいな、まぁ、いい男風である。
若いころは名うてのプレイボーイだったことを偲ばせる。
彼が今、目指すのは「ひと たらし」なのだそうだ。
若いころには「女たらし」と言われてきたので、中年になって女性にもてなくなったら、今度は女に限らず、「人」をたらしこんでやろう、という野望に燃えている(笑)。
そんな彼の話は、いつも楽しくて、私たち夫婦を笑いの渦に引き込んでくれる。
きっかけはそれぞれの息子だったが、今では子ども抜きでも十分、私たち夫婦のともだちなのだ。
漫画「巨人の星」でいうなら、花形満。
ちゃらんぽらんなフリはしていても、きっとここまで来るのには人知れず努力もしたことだろう。人には、見せたくないのである。涙や汗は。
心配をかけたお母さんへの恩返しも、心ひそかにあたためていることを知り、ちょっとびっくりした。
そんなことはおくびにも出さず、変なひとを演じ続けている。
だけど、つきあいが深まるにつれ、彼が見かけによらず優しいひとであり、アホなふりをしていても賢いひとであることがわかってきた。
彼が一番感謝しているのは、誰よりも奥さんであることも。

そして、今夜拓郎を口ずさんでいるMくん。
その優しさゆえに、自分が傷ついたり苦しんだりするのだけれど、自分に向けられた刃を返すことなどしない本当に「いいひと」。
音楽の趣味はまったく夫とは合わないが、彼の人柄にひかれ大学卒業後のいまもずっと交際を続けている。
学生時代に下宿で銀玉鉄砲で打ち合いして遊んだことや、フォークギターを無理やり弾かされて「22歳のわかれ」を弾かされたことなどを聞かされつつ、おっちゃんたちの世界に加わる。
家の中を片付けたり、料理をしたり、とちょっと忙しい思いはするけれど、人が集ってくれることは本当に嬉しい。

テレビでは私たちより少し上の拓郎が、こうせつが、そして団塊の世代のファンが盛り上がっている。
おっちゃん祭りはまだまだ続いていくのだろうな。


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2 コメント

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いいですねぇ。 (Roku)
2006-09-24 00:45:05
男の人って歳をとるほどより良くなっていくようで

なんかいいですねぇ。

懐かしい音楽を聴きながら楽しかった頃のお話を聞けるおっちゃん祭り、素敵です。

男の人の若い頃のやんちゃ話って

「アホやなぁ。」と思いつつも

何だか羨ましいと思うのは私だけでしょうか(笑)?



あ、うちのわんこ(旦那)も今日はおっちゃん祭りですよ。いつものカニの人と♪

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私たちも加わりたい。 (CITROEN)
2006-09-24 20:33:45
Rokuさん、こんばんは。

Rokuさんちもカニのひとと盛り上がっているのですね!(今日も遠距離電話をかけたのかしら・笑)



そうそう、男の人っていくつになってもどこかこどもっぽさを残していますよね。

だから長く続くのかもしれませんね。

わんこさんとうちの夫は同級生だから、きっと話は盛り上がりそう!

いつかご一緒に酒盛りできればいいな。って思います
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