マニマニマニ

うちの夫は、宝くじマニアというほどではないが、比較的マメに購入している。
ドカンと大きな額は当たらないが、それでも時に5万とか、1万とかちょこちょこと当たっている。
私にも買え、買えとしきりにすすめるので、今日はついてるかな、と思わせるようなことがあった日には買うことがある。
そんな話を節子さんとしていて。

テレビで一億円当たった人が、その使い途のことを話していた。
その人は当たったその日に家族五人でお寿司を食べに行き、たらふく高いネタのものを食べて8万ほど使ったという。（5人で8万なら安いもんだ）
それを聞いた節子さん、すかさず
「もったいなーい！！」と叫んでいた。
節子さんは、自分がたとえ1億当てたとしても、食べるものに一晩で八万も使ってしまうことなんか考えられない、というのだ。
食べてしまうと、何も残らないから、と。
確かにそういわれたら、そうなんだけど。
でも、美味しい食べ物を口にするとき、えもいわれぬ幸福感を覚えるのは私だけなのだろうか。
節子さんに言わせれば、そんな高い食べ物を口にして、一夜にして10万近くの散財を食べ物にしたことにかえってストレスを感じるというのだ。
まぁ、日々の彼女の暮らしぶりからすれば、当然といえる発言なのだが。

で、その節子さんが、もし、一億当たったら何に使うか？
というと「土地を買い足す」のだそうだ。
今住んでいる場所では、二世帯住宅も建てられないし、好きなガーデニングも思うように出来ないから、土地を買い足しておきたいのだという。
あとは、老後の資金。
一億もあれば、豊かな老後が過ごせようものだが、彼女の試算は細かい。
1億あっても、土地を買い、上に建物を建てれば、5千万くらいはあっというまになくなる。
5千万残っても、自分が病気になれば、それもあれよあれよという間になくなってしまう、というのだ。
だから、先の家族のように一晩で8万もの食事などありえない、ときっぱり。
それ以外には、特に買いたいものも使いたいこともないという。
やっぱり、すごいなぁ。なんか筋金入りって感じである。

そういえば。
息子さん1号は、2年前に新築した家のローンをすでにのこり200万まで返済してしまったと言っていた。
息子さん1号家では、「ししゃも」は夕飯につける焼き魚の扱いなのだそうだ。
それも、すごい・・・

私は1億当たったら、何に使おうか。
まずは、ミシンを買い換えたい、かな。
みみっちい願望。