ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

三つの袋

2014-01-21 | 砂時計
昔、誰かが言っていた。
「旦那の心をつかんでおくのには、三つの袋をつかんでおけばいいんだよ」
三つの袋のひとつ、胃袋をがっちりつかんでいため以子は、旦那を深い結びつきをもつ幼なじみから取り戻した。

あとふたつの袋のひとつ、「お袋」。
今年はお正月休みが長く、姑の滞在時間も長いものとなった。
普段、ひとり寂しく暮らす姑なので、こんな時ぐらい狭いけれど暖かい部屋で、賑やかに過ごしてもらえたらいいな、と思っていたが。
やはり、普段一緒に暮らしていないと、何かとお互い気を遣いあって、しんどいものがある。
自分の思いを、はっきり口にしない姑は、本当はどう思っているのか推し量れない部分がある。
たとえば
おやつを息子に用意した場合、姑にも当然のことながら用意する。
今はおなかがいっぱいで、もしくは自分が食べたいと思うようなおやつでないような時も、出されたら嫌とは言えず、ムリに食べてくれているかも知れない。
自分の親なら、
「食べる?」と聞けば、いるときには「食べる」というし、いらないときには「いらん」と言うだろう。
何か食べたいものはありますか?と尋ねると
「何でもええよ。作ってもらえるだけでありがたいと思うから」
と、かえってくる。
だからといって、何でもいいわけではなく、好みの味、好みのものがあるわけで、そこを深読みして好みのものを用意しなければならない。
朝ご飯は、私たちはパン食、姑はご飯食。
私たちと同じものを用意しなければ、「自分も同じものを用意してくれたらいいのに」と思うかな?とか、反対に「本当はいつもと同じご飯が食べたいのに・・」と思うかな?とあれこれ気をもむ。
夫は、自分の親だから
「そんな気を遣わんでもええよ。うちに来たら、うちの味で食べてもらうしかしゃあない。
文句があるなら食べなければいい」とあっさり。
そこが義理と血の違いなのである。
同じことを私が言えば、きっと角が立つ。

「ほんまに頭はぼけてるし、足はたたんし、しょうもないな」
という愚痴をそのまま肯定すれば、それはそれで腹が立つだろうし、かといって否定すればちっとも自分のことをわかろうとはしてくれない、となるのだろう。
感情を表に出さない姑だけに、かえって難しいこともいろいろある。

「胃袋」「お袋」「子袋」
一番つかむのが難しいのは「お袋」だろうな。

今更ながら、同居しているお嫁さんは、本当にえらいよ。まったく。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (アプリコット)
2014-01-28 11:52:49
すっかりご無沙汰してしまいましたが
お元気ですか?
今思えば更年期だったのかもしれませんが
なかなか以前のような生活ができずにいましたが
昨年あたりから少し楽になって来ました。

我が家も毎年舅を迎えてのお正月ですから
CITROENさんの書いていらっしゃることがとてもよくわかります。
夫は普段の疲れもあって毎年先に酔っぱらってしまい
義父の話を聞くのは私です。
普段話す相手もいないくてどれだけ寂しいだろうと想像すると
こんな時くらい楽しく笑いながら一緒に過ごしたらいいのに…と、
夫への不満が爆発しそうになってお正月が明けるのが定番です(苦笑)

人に気を遣うのは窮屈で大変な面もあるけれど
人として大切なことの一つですよね。
いくつになっても、まだまだ新たな経験はあるものだとつくづく実感します。

昨年末からブログを更新し始めました。
今年もよろしくお願いします。
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うわぁ! (CITROEN)
2014-01-28 18:16:34
アプリコットさん、お久しぶりです!!
思い出してくださって、遊びに来てくださってうれしいです!
新しいブログもちょこっとのぞいてきました。
ガーデニングのこと、またお尋ねにあがるかもしれませんので、そのときはヨロシクお願いします。

そうでしたね、お舅様をおもてなしするアプリコット家と、姑をもてなす我が家、お互いゆっくり休めないお正月休みでしたね。でも、同居の皆さんを思えば、ひとときのこと。
これしきのことで頭を抱えるわけには参りませんわ(笑)
たぶん、同居しているとお互いが遠慮なく言い合える仲になるのかもしれませんけどね・・

多少のボケも出てきてたり、年々不自由になる身体のことを思えば、同居してくれたらどれほど安心か、とも思う反面頭が多少でもしっかりしているうちは、お互いがしんどいだろうな、とも思ったり・・
思いが行きつ戻りつしているうちに、私か夫のほうが先に旅立ってしまいそうです(爆)

スヌードも見てくださったのですね!
去年の白星、黒星も近いうちにお披露目しようと思っているので、またのぞいてやってください。
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