とどぐまさんの、社会の窓♪


たまに、社会ネタ・政治ネタ・環境ネタなどの記事を書きます。

子どもたちの命よりも、計画を優先させた名寄市教育委員会の愚行。

2012年11月30日 10時40分28秒 | 脱原発・反原発・卒原発・禁原発

《チェルノブイリへのかけはし》から、以下引用す。

子供を汚染地に連れて行くのではなく、連れ出したいのです

11月 25th, 2012 · 3 Comments

北海道の道北からわざわざ、南相馬市のマラソン大会に子供たちをつれていくという。
名寄市からは小中学生8名という。ほかの市町村も含めると9自治体、95人、大人はさらに2360人動員されるという。
あの、今でも原発から放射能が出続けている南相馬に子供を連れて行く神経がわからない。
そこで子供が生活しているんだからかわいそうじゃないか?と言うおかしな議論がまかり通る。
また、偽善。
子供を連れ出さないといけないよ、どれだけ子供たちは不安な心を我慢して、大人を苦しめないために、そのことを考えないようにしているのかわかっているのか!
逃げられないんだよ!
汚染された奥州平泉だとか、日光だとか、安全宣言のためにどれほど子供たちが修学旅行で連れて行かれていることか。
教育委員会の言うことがまた、さらに無責任だ。
「主催者側が実施の判断をしており、安全は担保されている。保護者に説明すれば必要以上に不安をあおることになる」。
卑怯な教育委員会らしい発想だ。すべてを説明してもいない。
今、被爆させられている子供たちがかわいそうなのは、だんだん大きくなってきて、発病の恐怖におびえることだ。
そのリスクを背負わされたとわかって生きていかなければならない。
わざわざ北海道の田舎のほっぺたの赤い子らを連れ出して待て、原子力産業におもねる企画を、誰がたてるんだろう。
いつも南相馬市でマラソン大会が企画される。
もしも、肺の中にプルトニウムが入ったら?
このような無責任で狂っている、不勉強な大人たちの偽善心を満たすために、子供たちが被ばくさせられると思うと夜も日もあけない。
放射能に無関心だとこのようにどこにいても被ばくさせられていきます。
名寄市教育委員会へ抗議電話を>>

北海道にこのような偽善の道をつくったら、どんどん次は廃棄物だの、給食で我がムラの米をだの、汚染が入り込みます。
北海道で受け入れるのは、放射能ではなく、被災された方々です。
ぼーっとしてたら被ばくさせられる!
同じ時代に生まれ合わせ、日本で起こっている困難を解決するために心を共有していないから、卑怯なやりかたで被ばくをさせられる。
キャンセル代発生してもやめるべき!

~~~引用 おわり~~

☆ 《チェルノブイリへのかけはし》の、野呂 美加代表は、29日名寄市内で講演を行った。

『福島第一原発の事故は、現在進行形であり、何一つ収束はしていない。子どもたちを放射性物質に曝してはならない。そこへ子どもたちを派遣する行為は、人道的に許されるのものではない。』

まったくをもってその通りだと思う。

チェルノブイリの1基の原発爆発事故から26年。ベラルーシの子どもたちのさまざまな健康被害・免疫不全・遺伝子異常は、多くの専門家・医師・科学者たちが検証しており、放射性物質内外被曝によって、生命細胞に与える影響は深刻であると実証されている。

ひるがえって、福島第一原発事故に至っては、同時に複数基の原発が爆発し、莫大な放射性物質が環境中に放出され、それが今もなお続いていることを、私たちは真摯に受け止めているであろうか。

多くの作業員が過酷な原発事故収束に向け、命を被曝にさらして必死の作業が行われている。そんな今日現在も、事故原発からは毎日2億4000万ベクレルもの放射能が放出されているのである。

後手後手の対応で、メルトスルーを許してしまった原子炉内の核燃料の行方は未だ確認できうる状況にもなく、各原子炉の使用済み核燃料プール内の核燃料棒を取り出す作業さえも、めどが立っていないのが実状だ。

地震の揺れで致命的に破壊され、津波で大量の海水をかぶり、爆発で大ダメージを受けた原子炉は、日を追うごとに劣化が加速している。予断の許さぬ状況がこの一瞬にも続いているのだ。震度6クラスの地震が再び事故原発を襲えば、人間の技術では手の施しようのない「魔の核大暴走連鎖」を招き、地球上の生命体のすべてが危機にさらされる可能性を孕んでいるのだ。

これは、決して、過度に危険を煽るものではない。私たちが認識せざるを得ない現実問題なのである。

放射線量レベルが、管理区域に指定されるほどのホットスポットは今や福島のみならず、首都圏関東一円に及んでいる事実は覆せないのだ。

成長期にある子供たちは、細胞分裂が活発だ。放射性物質が及ぼす生命への影響は、もはや説明する必要もないだろう。

「原発事故は人災である」・・・各事故調も明記した事実だ。責任は、原発安全神話を唱え国民との合意形成なしに原発国策を推進してきた政府と、原発爆発事故は確率が非常に低く「想定不適当」としてきた東電にあることは明確である。

しかしながら、日本人の悪しき慣習ともいえる、短絡的情緒主義と感情論にスピンをかけた政府の対策施策は、「甘んじて総員被曝せよ!」という、戦中に行われていた「総員玉砕せよ!」という帝国主義精神をも彷彿させるような、破滅的時代錯誤発想になぞらえたものであったのだ。

放射線管理区域の子どもたちを、疎開避難させるわけでもなく平然と住まわせ、法律に定められている年間許容被曝線量基準を反故にして引き上げ、挙句には「闇雲な食べて応援」・「放射性物質含有瓦礫の全国拡散焼却・埋め立て」・「低レベル放射性廃棄物(黄色いドラム缶に入れて一括厳重管理すべきもの)の分散無造作放置」・・・。国家による、放射性物質の扱いに関する法律を無視した暴力的な施策の数々は、凶悪犯罪的であり断罪させるべき、反民主的で反社会的な愚策なのである。

それらの根底にあるモノは、『国体護持』『原子力ムラ擁護死守』『放射能被害先送り政策』であり、命や未来や環境に対してのイメージは、残念ながらそこには全く含まれてはいないと言ってよい。

「官主民従、民を殺す」・・・とは、よく言ったものである。霞が関から都道府県・市区町村に流れ下る悪癖は、一度計画書を書き上げたら、それは絶対実行する・・・という頑なな手法にある。

もはや合理的な論理的根拠などは度外視された、「計画実行こそが是」という、屁理屈・詭弁に糊塗された行政の態度だけが浮き彫りになり、悉く人道を逸脱していくだけなのだ。

末端行政に携わる者たちは、上意下達とともに丸投げされる「責任」を回避するためには、なんとしても計画を実行に移さなくてはならない気流に呑みこまれる。そうなれば、疑問点には目をつぶり、自己保身ベースの思考で動かざるを得ないということも、追い込まれる担当者の心理的実態であろう。

しかし、危険にさらされるのは、担当者ではない。。無策愚策の強制実行によって、命と未来の危機に瀕するのは、子どもたちなのである。

いま、私たちは未だかつて経験したことがない 「サイレントキラー(放射能被曝)」と、真っ向から向き合うことを余儀なくされているのだ。根拠のない「安全・大丈夫デマ」や「自己催眠的正常性バイアス」に捕らわれることなく、きちんと真実真相を見極め、「命と未来」を確実に守っていかなくてはならないのだ。

子どもたちを安易に被曝の危機にさらす行為は、まだ見ぬ子々孫々へのオトナたちの罪深き冒涜である・・・と言うことをしっかり覚える必要があるのだ。

名寄市長・市議会・教育委員会・市民の、良識良心に問いたい。。南相馬マラソン大会への子どもたちの派遣実行決定は、一体なんのためであるのか。大人の組織的都合ではないのか・・・と。。

取り返しのつかない責任を、未来世代にカツケてはならないだろうよ。

 

http://www.kakehashi.or.jp/?p=7516


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1 コメント

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Unknown (永江聡)
2012-12-02 17:20:45
JR深名線路線バス乗務員自殺

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