武志の【作業日報】

こだわり天然素材の革製品、シルバーやグラスアートをしている職人の作業日報とその日常です。

うげ~!大失敗!!!

2010年09月12日 | THE 作業日報 革
いや~、残暑厳しいですね。
皆さん、夏バテしてませんか?
十分体調管理をしながら、もう少しこの長めの夏を楽しみましょう

ってな感じで、
私、現在レザーカービングで表札を作ろうと考えています。
お店のエントランスやレジ周りにそのショップの名前を刻んだ物を置いてもらえたらって思って。
もちろん個人宅の玄関やリビングにも。

そこで試作を色々と作ろうと思ってここ1週間程頑張っていました。
下絵を幾度も幾度も書き直し、実際彫ってみてまた下絵を修正して。
それはそれはストレスが溜まる作業でした

それでようやく、納得のできる下絵が完成。
まずは革の切れ端でサンプルを作る事にしたんです!

下絵をトレースペーパーに移し、湿らせた革にその絵を写して行きます。
そのラインをスーベルカッターというカッターで絵柄をカットし、そのラインを今度は筋彫りして行きます。
それがこちら↓



今度はバックグラウンドを潰していきます。
それから必要な刻印をそれぞれの箇所に入れていき、デコレーションカットを施し彫りは完成↑

これからは染色。
まず、潰したバックグラウンドに色を注します。↓
それっぽくなってきましたね 
今回はサンプルという事で家の屋号を入れました。



その後、アクリル系のワックスを幾度かに分けて重ね塗りをしてアンティックダイという染料で絵柄を染色します。↑
アクリル系のワックスを塗るのは絵柄にグラデーションを出す為に防色させてるんです。
彫り込んだ所や刻印が入れてある場所はは染色がしっかり入り、彫っていない部分はワックスで防色されているので色があまり入らない訳ですね。
これにより絵柄がより立体的になり、花や唐草が浮き出てきます。

ここまでくればほぼ完成
後は指定の形に切り抜き、コパ(革のヘリの部分)を布海苔で磨き上げ全体に色止めワックスを塗り込めば良いのです。
、今回私はこれを四角に切り出し絵柄の入っていない場所に何かメッセージを焼き入れようと考えていました。
ところが、既にアクリル系ワックスを塗ってあるので上手く焼きが入るか分からない
本来ならワックスを塗る前にやっておかないと行けない作業

すごく悩みました。焼きでメッセージを入れるか否か
だいぶ悩んだあげく、やってみようと決断
が、しかし!やっちゃいました
上手く焼きが入らない上、焼きゴテを押し付ける度合いを謝るとアクリルが焦げ真っ黒に
なんとか修正をと努力するも虚しく大失敗
何やら文字らしき物はあるのだけれど、ただ汚れているだけにも見える

散々時間を掛け、後一歩の所で全てを台無しに

もう何にもしたくない!今日は何にもしたくない!
酒だ酒だ!日曜だから昼間から飲んでやる
神様、意地悪だ。なんで止めてくれなかったの

一応そのメッセージの部分をよけてカットしておきました。
サンプルにもなり得なかった今回の仕事。
ただ、こうやってミスを犯しながら成長するんでしょうね。
やけ酒食らって再度頑張ります。今日は何にもしないけどね。絶対に

↓こんなにみすぼらしく。トホホ
一応、戒めのために革の作業をする作業台に飾っておく事にしました


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