ようこそ鳥羽竜ランドへ

鳥羽で発見された大型草食恐竜化石についての調査研究や催し物の紹介をお知らせします。
担当 鳥羽恐竜研究振興会

鳥羽竜スタンドアップ

2009年06月25日 | 運営委員会
 鳥羽竜が発見されてから13年の歳月がたちやや当初の熱も冷め気味ですが、もう一度じっくりと鳥羽竜の復活を望みたいものです。
 きしくも西のほうの丹波市では、鳥羽竜と同じ仲間ではないかといわれるティタノサウルスの全身骨格が発見されたり、今度は肉食恐竜のティラノサウルスの歯の化石が発見されたということで大きなニュースになっています。丹波市の方も鳥羽を訪れて研究のあり方や様々な取り組みについて訪ねていかれました。その成果を丹波市ではサマーキッズスクールを開催したり丹波竜フェスティバルを開催しています。名前も丹波竜と命名したりして鳥羽が取り組んできた経験を活かして様々な取り組みが進められています。

 先陣をきった鳥羽でももう一度鳥羽竜をどのように活用していくのかみんなで知恵を出し合い、貴重な宝物を有効に活用していきたいものです。
 三重県でも県立博物館の新規立ち上げが計画されています。ぜひともそれらの話題とも連携したいものです。

 7月1日18時から鳥羽中央公民館(市民文化会館)で第1回の鳥羽恐竜研究振興会運営委員会を開催します。依頼のあったかたはぜひご参加下さい。市民の皆様もぜひいろいろなご意見をご提案下さい。
 連絡はガイドボランティアセンター内の鳥羽恐竜研究振興会まで

         鳥羽恐竜研究振興会運営委員会代表 山下直樹
              

発見現場での化石採集会

2009年06月25日 | 行事の報告
 6月13日、伊勢市内の明照子ども会の皆様35名が発見現場での化石採集体験とガイドセンターでの化石レプリカ作りに参加してくれました。鳥羽恐竜研究振興会からは現場で化石採集のガイドをして子どもたちと一時間あまり浜辺を探しました。子どもたちの目は真剣でだんだん慣れてくるといろいろな化石を見つけ出しました。今回も二枚貝や巻貝の化石や生痕化石、シダ類の化石などを発見してくれました。
 鳥羽竜の骨化石まではいかなかったもののその時代の化石を見つけて少しずつ恐竜時代への思いをはせました。
感想「二枚貝の化石を見つけてうれしかった。今度は恐竜化石を見つけたい」と話してくれる子どもさんもいました。

              
  一生懸命に化石を探す子どもたち
 現場ではがけなどをくずさず、浜辺の砂の中の転石や貝化石を見つけるほうがわかりやすいです。ハンマーなどで壁面を崩すのはしないようにしましよう。
     鳥羽恐竜研究振興会

現場修復作業

2009年06月25日 | 行事の報告
 6月3日、足跡化石現場保存作業には鳥羽市教育委員会の細木課長さんをはじめ強力なスタッフと鳥羽恐竜研究会のメンバーが参加した。古い土嚢を取り除き、砂を入れ替えて積みなおす作業はなかなか大変だった。
 しかし、この作業をやっていかないと大切な現場が壊れていくので今後も続けていかなくてはならない。取材にきていた中日新聞の記者様がご協力いただいたことには感謝だった。
   
        修復なった現場
11月に再度現場公開と土嚢積みなおし作業をする予定です。ぜひ皆様もご参加下さい。途中大きな台風が来ないことを願っています。

修復作業

2009年06月25日 | 行事の報告
イグアノドン足跡現場は覆ってある土嚢が一部崩れ、保存面が見えていたので古い土嚢を取り除き積みなおした。保存面は剥離しないように凝固剤を塗って保存しているがたびたびの波などの浸食作用でやや剥離している部分も出てきていた。
今回もその面が保存できるように丁寧に土嚢を積み上げたが、根本的な崩落防止をする段階になってきている。
               

足跡化石現場修復作業

2009年06月25日 | 行事の報告
 6月はじめ、鳥羽竜発見現場の近くにあるイグアノドン足跡化石の保存現場の土嚢が崩れているということで研究会事務局と教育委員会のメンバーで修復作業に出向いた。現場は土砂の崩落で松ノ木が倒壊し、覆ってある土嚢も一部波でさらわれていたのでみんなで修復作業をした。

恐竜の復元技術の進化

2009年06月18日 | 研究レポート
 朝日新聞、6月16日号に最新の恐竜学が特集されていたる大昔の地球を支配していた恐竜の実態はどうだったかの様子を最新の技術で詳しく調べたレポートが載っていた。東京上野の国立科学博物館で上映される「恐竜の世界」は白亜紀の草原で繰り広げられるティラノサウルスとトリケラトプスの戦いの様子がある。あの姿は本当かと探る。
 ティラノサウルスは全長10数メートル体重数トンで、最強の肉食恐竜。だが実際には狩りはできず死肉をあさっていただけという説もあるということを紹介しながら、海外で発見されたトリケラトプスの頭部の衿飾りや角には傷が治った後のあるトリケラトプスの化石も発見されている。傷の周りにはティラノサウルスの歯型があるとのこと。
 
 このことからティラノサウルスは確かに生きた獲物を襲った証拠だとしている。また、恐竜の姿勢についても以前とは大きく変わってきた。以前はティラノサウルスは立ち上がった姿勢で紹介されることが多かったが、現在は重い頭と尾で前後のバランスを取りながら機敏に歩き狩りをしていたのではないかという考え方が出てきた。
 
 草食恐竜のデュプロドクスではかっては首を下げ、あるいは首を挙げながら尾は引きずった形というのがあったが、最近は首の骨のつながり方のコンピューター解析で普段は首をほぼ水平に伸ばして尾をむちのようにまわし、天敵から身を守っていたとなってきた。鳥羽竜のスタイルも水平に首と尾を伸ばしている姿が今日の考え方になったきた。トリケラトプスの歩き方についても脚の化石からワニの這い歩き方から、直立型、小さく前ならえした形と進んできた。
 
 このほか、化石を壊さずコンピューター断層撮影で頭の骨の形やあごのかたちや動かし方までなども解析できるようになったきた。ステゴザウルスの大きな背中のよろいも大人と子どもで骨の成長の度合いが違い、成長するにつれ、固まり身を守るための武器として使えるようにもなってきた。とレポートされている。

 日本で発見されている福井竜や鳥羽竜、丹波竜についても研究が進められ、種の特定や生活の様子についても少しずつ光が当てられるようになってきた。

 鳥羽竜についてもアジア地域に生息していた大型の草食恐竜ティタノサウルスのなかまという特定はできたがまだ確実な種の決定がされていない。今後の研究の成果を待ちたいものである。

          鳥羽恐竜研究振興会 山下

21年度の鳥羽恐竜研究振興会の総会を開催

2009年06月14日 | 行事の報告
6月12日 
鳥羽中央公民館で21年度の鳥羽恐竜研究振興会の総会を開催しました。総会には理事や役員の皆様が多数参加していただきました。20年度の事業報告、決算報告や21年度の事業計画、予選の審議を行いました。
 会長の中村優也さんは「鳥羽竜発見から13年目になる。最近福井県立恐竜博物館長に就任した東洋一さんも鳥羽へ来ていただいていた。今年は県立博物館構想なども煮詰まってきたので何とか連携を図りたい。皆様のご協力で更なる発展を考えていきたい」と話された。
 事業報告では修学旅行生の訪問や市内の小中学校、県内の子ども会、教育研究会や現地研修会にたくさんの訪問者があることや夏休みの化石レプリカ教室が盛会であったことが報告された。現地の足跡化石の現場保全の土嚢積み作業なども続けていくことが紹介された。
 新規役員を承認した後、21年度事業については修学旅行生や子ども会、市内小中学生の現地訪問の受け入れや化石レプリカ教室の開催、夏休み盛りだくさん体験学習会の継続開催の他に、県立博物館との話し合いや丹波竜の現地見学視察などが提案された。
 これらの活動を紹介していく広報活動の強化なども提案された。広報誌の発行やブログ、ホームページ更新。会員募集についてもさらに会員の拡大をはかれるよう取り組みをすすめたいとの提案もされた。
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
     
中村優也会長のあいさつ