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仙台市議会の喫煙室存続 東北で屋内は少数

2019-12-05 10:18:37 | タバコフリー社会に向けての報道やネット情報
2019年12月05日木曜日 河北新報 

 仙台市議会が改正健康増進法の完全施行後も議会棟内の喫煙室を存続させる方針とは対照的に、東北地方で屋内に喫煙所を設ける地方議会は極めて少ないことが河北新報社の調べで分かった。主な議会の設置状況を照会した結果、屋内にあるのは仙台のほか宮城、岩手両県議会のみ。禁煙推進団体は大半の議会と同様、屋内の完全禁煙に踏み切るよう求めている。
 調査した東北6県と県庁所在市、宮城県内各市の計25議会の設置状況は表の通り。半数を超える15議会が屋内を禁煙にし、屋外にある喫煙場所を使う。7議会は敷地内を全面禁煙にしている。
 「屋内派」の仙台は議会棟3階の一角が喫煙室。宮城は議会棟4階の一室を喫煙室に充て、1階屋外にも喫煙場所を設ける。岩手は行政棟と議会棟を結ぶ2階渡り廊下に喫煙所がある。
 仙台は健康増進法が完全施行される来年4月以降、改正法の基準に合わせて喫煙室を改修し、存続させる。宮城、岩手はまだ対応を決めていない。岩手は「各会派が対応を協議しているが、意見がまとまらない」(議会事務局)、宮城は「10月に県議選があり、まだ議論できていない」(同)と説明する。
 山形県議会は法改正前の2015年に議会棟内を禁煙にし、「傍聴者も使う」として1階屋外の喫煙所を存続させた。行政庁舎に入る福島県議会は6月まで議員控室で喫煙できたが、7月から庁舎全体が禁煙となり、屋外の特定喫煙場所だけになった。
 石巻市議会は行政部門と同じ建物内にある。市は14年に屋内禁煙とし、駐車場に喫煙所を設置した。議会事務局によると「現在はもっぱら議員が使っている」。
 改正法の一部施行で、灰皿を一掃したのは青森県議会。全会派が議会棟の敷地内禁煙で合意し、愛煙家の議員は「近くの喫煙できる所に行き、一服している」(議会事務局)という。
 塩釜、岩沼、富谷3市議会は7月以降、屋外の特定喫煙場所もない敷地内全面禁煙を実施する。岩沼の議会事務局担当者は「喫煙する議員は3分の1もいない。全面禁煙に反対の声はなく、すんなりと移行した」と経緯を振り返った。

[改正健康増進法]7月に一部施行され、行政庁舎は議会エリアを含め、屋外の特定喫煙場所以外は敷地内禁煙が義務化された。議会庁舎も来年4月以降は屋内禁煙が原則となるが、室内への気流の速さなど一定の基準を満たせば、屋内に喫煙専用室を設けることができる。

◎あまりにも横着
 日本禁煙学会の野上浩志理事の話 東北の多くの議会が屋内禁煙とする中で、他の市町村議会をリードする仙台市議会が喫煙室を存続させたら示しがつかない。基準を満たせば問題ないというのは、あまりに横着な考え方ではないか。他議会と足並みをそろえるべきだ。



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