Takashi[to]Shikakei Arts&Music

画家・Gデザイナー・アートセラピスト「なかがわたかし」とミュージシャン「詩歌敬」のブログです。

演劇ドラマリーディング「空の村号」を観るShikakei

2013-06-03 | 日記
作 篠原久美子 演出 永山あつし
ドラマリーディング「空の村号」の公演を観た。昨日、谷町六丁目のほっとすてんしょんにて。演劇界での話題作。福島第一原発事故を取り上げた作品。小学生の兄「空」と妹の「海」の子供目線から見た地震と原発事故。素直な子供たちの目を通して、原発事故で変わってしまった美しい里山や村、人々の生活を描く。酪農家の家族に忍びよる目に見えない放射能の恐怖。外で遊んだら駄目、マスクしてレインコート着て外出・・・子どもたちには苦痛な毎日。
海ちゃんの一言
「何もいりません・・・前のままに戻して下さい」このセリフが痛い。

安心だ!?やはり避難だ??1日で変わる学者や政府の見解の中で、最後には町の住人全員の避難勧告が下される。父親は牛の乳を絞っては捨てる毎日。畑の野菜は新鮮なのに売れない。結局、飼育していた牛は始末する事になる。東京へ避難する事になった空と海と家族。子供の純心さやユーモアもあり感動の作品でした。
内容がリアルタイムだったので涙が溢れとまりませんでした。

先日、酪農家さんが自殺し遺族が東電を訴えるニュースがありましたね・・・

この作品、沖縄、東京で公演されたらしく。大阪では永山あつしさんの演出、劇団息吹の役者たちで公演されました!台本を持ちながら演じるドラマリーディングは初めてでしたが迫力のある芝居でした。
この公演、「吹田の風プロジェクトで主催したいなぁって直感。」
復興支援すいた市民会議で取り上げたい作品です。感動を広めたい!!

大阪府下に広めたいという演劇の関係者も多い。
ちょっと著作権で、すんなりとはいかないものらしいですがね…

改めて原発事故の悲惨さと冷たい行政。一向に進まない復興事業。東電の曖昧さに腹立たしい。
あのチェルノブイリの恐怖が予告されてると思うと深刻です。
内部被爆の恐怖は一生つきまとう…家族や友達は引き裂かれ…故郷を捨てる…
こんな理不尽さがまかり通る現実に、命に関する格差を感じる。


改めて、復興支援ってなんだろう…
遠く関西で。でも小さい日本、思いは届く。

最後の舞台挨拶で「3.11.を忘れないこと。風化させない事。」って
コメントが心に響きました。