アマゾンプライムで「罪の声」を見た。久しぶりに、いい映画を見た思いだ。何がいいって、役者とか演技とかより、ストーリーに圧倒された。グリコ森永事件がモチーフだが、本当の事件を全く意識させない説得力があった。
たぶん、警察目線ではなく、記者目線で描かれたことが、この映画の秀逸たるところだと思う。
最近の小説も、映画も、事件モノは刑事、検察、弁護士が主軸で、記者の活躍はほとんどなきに等しい。たぶん、権力に立ち向かう記者魂も今や化石になってしまったからではなかろうか。実際、今やマスコミ志望者などはユーチューバーいかではなかろうか。
かつての記者の端くれが久々に、小栗旬扮する新聞記者に心を揺さぶれれた。
おまけだが、小栗旬が英国ヨークに事件の主犯を訪ねたシーンで、犯人が登場した時、最初は柄本明だと思ってみていたのだが、宇崎竜童だと気づき、己のカスミ目に笑ってしまった。年は取りたくないもんだ。
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