こころの窓

心療内科、精神科を標榜する開業医です。 日常の診察のなかで感じたことや気になる話題 を書いてみました。

診察で普段していること

2012-11-28 | インポート

11月も終わり。

だいぶ寒くなり冬の訪れを感じる毎日です。

新しく受診していただくかたも多く少しでもお役にたてればと日々診療に取り組んでいます。

受診していただいてまずは診察にて症状、状態を確認させていただいていますがそれぞれみなさまにあった対応・治療が必要となります。

①心配、不安に対して話を十分に聞くことで安心していただく場合。

②仕事や学校を休むなど環境調整を具体的にしていただく場合。

③物事のとらえ方や考え方に対して工夫を伝えていく場合。

④病気として薬による治療が必要な場合。

診察ではさまざまな方向から現在の状態を判断して状態を改善していただくために必要な治療、対応をとることが大切と考えています。

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治療のための専門誌

2012-11-21 | 健康・病気

11月も下旬。

落ち葉が増えて秋の終わりを感じるこの頃です。

精神科や心療内科で使う薬の専門家向けの雑誌に非薬物療法が特集されていました。

薬の専門誌で精神療法などの特集が組まれることは大分薬だけに偏らない治療が浸透してきたように思います。

認知療法はだいぶ社会的な認知も進んできたようですし運動療法、食事療法などまだまだ実証まで至らないにしても治療への可能性を秘めているように思います。

国民がかかるおそれのある五大疾患にうつ病がはいることにもなりました。

これから本腰をいれて研究が進むことを願っています。

専門誌などご興味の方は「星和書店」で探してみるとよいかと思います。

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疑問、心配に答えること

2012-11-14 | 健康・病気

11月も半ば。

寒さも増してきて冬の訪れを感じます。

北九州は映画のロケが多いそうですが今週は近くの図書館辺りでしていて「映画の街」を実感しました。

診察のときにはさまざまな質問をしていただいています。

治療を進めていくうえで理解を深めていただくことがとても大切なことなので一つ一つできる限りわかりやすくお答えするようにしています。

ただ精神疾患ではわかっていないことも多くはっきりしたことを言えないことが少なくありません。

ただしっかりとお聞きすることで少しでも不安や心配を取り除くことができればそれは治療にとって大切な要素と考えています。

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女性のうつ病

2012-11-07 | 健康・病気

11月になりました。

北九州でも急に寒くなってきました。
風邪をひかれるかたも増えているようです。

先日、うつ病の講演会に参加してきました。

興味深く聞いたのは「女性のうつ病」です。

女性のうつ病は男性よりも2倍近く女性ホルモンの変動が関与していることがいわれています。

更年期障害や月経前症候群などにはうつ症状をともなうことが少なくありません。

簡単に測れる体温の変化を症状の物差しにできるという内容はとても新鮮でした。

背景にある女性ホルモンの働きを深く理解することが女性のうつ病に有効な治療を見つけていくことために有用なようです。

婦人科の先生におまかせせず精神医療からの取り組みも積極的にしていきたいと感じています。

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