こころの窓

心療内科、精神科を標榜する開業医です。 日常の診察のなかで感じたことや気になる話題 を書いてみました。

症状を受けとめる

2011-01-26 | 健康・病気

1月もあと少しとなりました。

寒いなか通院していただき少しでも気持ちが楽になってお帰りいただければと思います。

これまで元気だった人がちょっとしたきっかけで落ち込んだりすると受けとめられないことがあります。

「自分はこんなに弱いはずがない。」 「自分はこんな人間じゃない。」

年を重ねると少しずつ体力、気力が落ちていくのは仕方がないことです。
身体の悪いところも頻繁に感じるようになります。

自分の状態を受けいれらずれ抑うつが強まることもまれではありません。

ひとまず自分の状態を受けいれてみること。

これも楽になれる秘訣のように思います。

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症状を書いてみる

2011-01-20 | 健康・病気

1月も下旬。

寒さが一番きつい時期になりました。
僕もこのところ散歩をさぼり気味になっています。

受診していただくかたには当初は不安や抑うつをみとめることがあります。
症状が強いとなにが問題が自分ではよくわからなくなっているかたも多いようです。

診察を通じて一緒に症状を整理してみるとだいぶ楽になれると思います。

あまり症状が強いときは難しいですが少し良くなってくると自分の状態を客観的にみることも可能になります。

自分の症状を簡単でもよいので書いてみて診察で一緒に整理していくことができるとより治療には効果的に思います。

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これからの課題は

2011-01-13 | 健康・病気

新年から早速、多数のかたにご来院いただいています。
お待ちいただくことも多くなり大変、申し訳なく思います。

新年にあたってこれからの課題と今後の計画をあげてみました。

①的確な診断と治療

当たり前ではないかと思われますが心療内科・精神科の分野では診断基準ですら常に見直しがされています。

治療についても日々新しい薬の開発や時代にあった心理治療が提案されています。
できる限り最新の治療をご提供できたらと考えます。


②認知行動療法専門の心理士の採用

このところ薬に変わる治療として認知行動療法が盛んになってきました。
しかし、診察のなかでは時間の制約もあり十分には状況です。

より計画的に効果が期待できる認知療法を心理士とともに実践していきたいと考えます。

③児童・思春期の治療の充実

数多く不登校やひきこもりのご相談をうけます。

特有な心理状態にある中高生のかたを中心に治療の充実をはかりたいと考えます。

④復職支援のプログラム化

精神疾患による休職者の増加は周知のとおりです。

企業や産業医の先生との連携をもとに復職への支援を強化したいと思います。

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今年もよろしくお願いします

2011-01-01 | 健康・病気
昨年も地元のかたをはじめさまざまな地域から多数の患者さんにご来院いただきました。
クリニックも早、今年で6年目となります。
僕が開業当時から考えていたのはしっかりと話ができる診療所です。
心の問題を扱う心療内科・精神科の診療所として治療をおこなうために最も必要なことはみなさまの苦しさや状況を理解していくことです。
そのためには言葉を通じてみなさまと話をしていくことが必要です。
薬だけでは治らないケースも増えているように思います。
外科医のメスではありませが診察の言葉ひとつひとつが治療の道具として働くようにさらなる研鑽を積んでいきたいと考えています。  平成23年元旦
      駒村 崇


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