師匠のゲーム日記

師匠が語るマイナーゲーム評価ブログ
どんどん自作ゲームも公開していく予定!

竜の子ファイター(PCエンジン)

2008年05月19日 | ゲームレビュー
みなさん、ホントにひさびさすぎる更新ですいませんでした!

それでも、見てくれてた方々…ホントにありがとうございます!
なぜか、更新していた頃よりもアクセス数が伸びててビックリです。

とにもかくにも、ありがとう!




ここ2ヶ月くらいで、いろいろなことがありましたが…
それは置いといて…
(置くのかよ)


とりあえず今回は、久々に原点に戻ってマイナーゲーム紹介です!!
それも、超ド級のマイナーなゲームかも…



その名も……




「竜の子ファイター」!!!






…知ってたらスゲー!!

ちなみに、「りゅうのこ」じゃありません、「たつのこ」と読みます。

ちなみに、ガッチャマンとかのタツノコプロは関係ないです。

ちなみに、ハードはPCエンジンです。

ちなみに、メーカーはトンキンハウスという、なかなか怪しいゲームを生み出してた気がするメーカーです。
(カットビ!宅配くん というゲームを作ったりしてた。)

ちなみに、ジャンルは最近じゃ少なくなってきた2Dアクションゲーム。
マリオみたいに、横に進んでいくようなアクションゲームですね。



極めつけは…

キャラクターイラストが宮下あきら先生!!!

(ジャンプの、「魁!!男塾」の、あの漢のイラストです)



濃いです。
いろいろと濃いです。



…と、わざわざ紹介してるほどなので、ここまで説明してるとすごい楽しいゲームなのかと思われるかもしれないが…

正直、おもしろいかどうかは意見が分かれます!!


現に、「竜の子ファイター」と検索してみると…


レビューが2、3個しか見つからない上、ほとんどがボロクソに言われてます。
どうしようもないくらい、ホメてる方がいません(笑)。


ところがどっこい、このゲーム。
師匠にとっては、幼い頃からなぜか家にあり…

昔から手こずり続けたゲームでもあり、思い出深い作品でもあります。

それが、ここ最近の2ヶ月の間で…



ついに全クリしたのです!!



…って、そんなヒマがあるなら、ブログ更新しろよ!!!
というツッコミは置いといて…



ともかく、決して私は嫌いなゲームではないんです。
むしろ、思い入れもあるし、割とすきなゲームなんですけど…


世間から批判されすぎ!
イラストが宮下あきら先生ってことだけ、やたらとネタにされ、ゲームそのものはボロボロに言われすぎ!

そして、ほとんどプレイしてなさそうな感じなのに、寄ってたかってボロクソに言っちゃって…




良いですか?
知ってますか?

めっちゃネタバレしますとね…











「みやした など このせかいの 
ちかふかく ほうむってやったわ!」





ということで、宮下あきら先生は…

ラスボスに殺されるんです!!!!!!









ここくらいまでやってから、レビューした人はいたのだろうか?

実は、こんな激しい展開が待っていたのです!


おそらく、そんなことになるまでプレイした人は、ほとんどいないだろうな~…。

とにもかくにも、さりげなくすごい展開になるんですよね、実は。





ということで、順を追って、このゲームの基本的な紹介をしていきましょう。

まず、ストーリー。

ゲームが始まると、濃い顔のおっちゃん(先生)から、こう言われます。



えらばれし せんしよ
よくぞ わがみやしたワールドへきた

おまえは このせかいのヒーロー
このおれになりかわり かいぶつ と

たたかい かくちにちらばるたつのこ
を あつめるのだ

すべてを あつめれば あらゆる
のぞみが かなうぞ!

どうだ あつめる じしんは
あるかな?



どーいう成り行きか、主人公は宮下あきら先生の漫画の世界を冒険するようです。

どーいう話なのか、よくぞ宮下ワールドに選ばれました戦士が主人公のようです。

ともかく、各地に散らばる「竜の子」を集めると、なんでも願いが叶うようです。

竜の子を求めて、東洋神秘、日本妖怪、東欧オカルト、西洋魔法ステージの4つを攻略していきます。






次に、ゲームのシステム。

何度も言うように、2Dアクションなんですが…

マリオのように、右に進むだけではありません。
左に戻れたりもするし、上や下にもステージが構成されてたりします。


ということで、非常に迷いやすい!!!
ゴール地点がわかりにくく、ルートを知らないと詰まりやすいゲームかもしれません。


このゲームは敵に当っても1発で死んだりはせずに、HPのゲージがあります。
なので、トゲなんかにハマると腹立つくらいダメージを食らうのは、このゲームのお約束であり、生き地獄。



死ぬと1回でゲームオーバー…
たった1回死んだだけでタイトルに戻るので、非常に青ざめるんですが…

タイトル画面からコンティニューする方式らしく、無限にコンティニューできるのでホッと一安心。

まあ、間違えて最初から始めてしまったら、本気で青ざめるんですが(笑)。




主人公の攻撃方法は、敵を踏むのではなく武器を持って戦います。

西洋魔法ステージなら、槍。
東欧オカルトステージなら、みつまたなどです。

MPゲージもあり、魔法のようなものを発射する飛び道具も使えます。


HPやMPは敵を倒して得るお金を使って、街の病院などで回復可能!

とはいえ、このゲームの死亡原因は大半が一撃死の穴なので…
医者とか、すごくどうでもいいです。
お金もほとんど使いません。



そして、ステージ最後に控えるボス戦…

なぜか、主人公が変身!!!

2頭身くらいの主人公が、8頭身くらいのマッチョなイカス兄貴に!

変身した姿で、強力なボスと対抗していきます。






そしてこれが、竜の子ファイター最大の謎のシステム!!!!


ボス戦が終わると、当然、次のステージに行くのが当たり前。


ところが、このゲームは、次のステージに行けるかが運次第なのです。

というのも、ボス戦が終わり…

次に画面が変わると、4つの大きな穴が空いたステージに。

この4つのうちの1つに入ると…

日本妖怪、東欧オカルトなどの、どこかのステージになります。


厄介なのは、失敗するとクリアした場所でも何度でも行く可能性があったりすること。
(日本妖怪ステージクリアしたのに、また日本妖怪ステージやるハメになったりとか。)

そいでもって、おそらく場所はランダムに変わるので、穴の位置を覚えても無駄なのです。
(電源を切ったら、場所が変わるのかもしれないです)

いきなり、超難しいステージに行っちゃったりもします。








…以上です!

正直、内容そのものは至って普通の2Dアクションなんで、紹介するのはこのくらいなんですけど…

どうせなら、このゲームを知ってる人には全クリを目指していただきたい!

そして、宮下先生がやられてしまったという、ショッキングなシーンまで見てもらいたい!



ということで、師匠はアホみたいにセリフや攻略ポイントを全てメモりながらプレイしてたんで…

サラリと攻略します!


おそらく、日本で初めて攻略情報が出たゲームかもしれないな…。


個人的に難しいレベル順に、2-1、3-2とか、番号を振っています。



まずは最初の東洋神秘ステージ。

1-1 竹林 
普通に右に歩いていきましょう。

1-2 山道 
上下にも大きいステージですが、右をずっと目指します。

1-3 万里の長城? 

序盤の難関!!
つーか、絶対死ぬよ、こんな面。

画面下から現れるラーメンマン的なハゲオヤジに、何度死ぬのかわからない…

一撃死の穴をジャンプすると、出てくるハゲオヤジに接触して落ちて死亡…
ジャンプのフェイントかけても、主人公のジャンプがヘタレで戻りきれずに死亡…

上手く誘い出すと、ガチンコで殴っても3、4発も攻撃を耐えやがる強靭な肉体のハゲオヤジ!
距離を取ると、気功波のような飛び道具まで使いだしちゃうハゲオヤジ!

オマケに、上空にも変なオヤジが旋回しており、チームワーク良すぎて困る。

途中は、飛んでる弓矢に乗ると早く進めます。

途中で空を飛んでるオヤジが、体力を全回復する「き」というアイテムを持ってます。
ボス戦に供えましょう。


ボスは牛魔王。

ある程度距離を取ると、こちらへきたり戻ったりする。
戻っていくときに追いかけつつヌンチャク(?)で。
(攻撃方法を魔法にしとくと、8頭身主人公はリーチの長い武器を使うのです!)




次に日本妖怪ステージ。

2-1 洞窟  
一撃死すると思いきや、穴に落ちて進んで行きます。

2-2 城壁  
ひたすら上ります。画面右端の方から、さらに上にいけるようになっています。
途中で明らかに、どこから昇るのか混乱しますが、とにかく右上を目指すように進みます。        
てっぺんにきたら、左のほうへ行っておこう。青鬼が「き」をもってます。

2-3 城の中 
めちゃくちゃタチの悪い、スタート直後に一撃死の穴!!
始まって十字キーを右に押しちゃうと即死。
無意識に、右を押してて何度でも死ねます。忘れた頃に、また死ねます。 
3階のガイコツが 「き」を持っています


ボスは将門(まさかど)。

最初の胴体には、MPをケチッてただのパンチでも十分です。

飛んでくる頭は主人公の周りをブランコのような動きで体当たりしてくるだけです。
落ち着いてジャンプで回避しつつ、ヌンチャクで攻撃しましょう。




次は東欧オカルトステージ。

3-1 紫の山道 
画面の一番右上を目指しましょう。
このゲームの悪いとこで、画面がスクロールして先の足場が見えなくなったりするので気をつけましょう。

3-2 紫の城壁 
1-3と似てます。 
即死の穴と1マスの足場、悪質すぎる敵(魔女)の配置と、ここもかなりの難関です。

どこの足場でも、足場から足場にジャンプするときは、ジャンプして戻るというフェイントをかけたほうがイイです。
それくらい、魔女が飛んできて一撃死の確率が高いです。高すぎです。

3-3 洋館   
ここも出だしが一撃死の穴で、始まって十字キーを右に押しちゃうと即死。
やはり腹が立ちます。
2階の魔女が「き」を持っています。


ボスはミイラ男。

「き」を取っていて体力がMAXなら、ガチンコでヌンチャクで叩いてればカンタンに倒せます。




最後に西洋魔法ステージ。

ここは危険すぎです、難易度が高すぎてビックリします。
忍者龍剣伝の、6-2よりもやばいのではなかろうか…
(わかりにくい例えでスミマセン、さすがに言いすぎかな?)


4-1 涼しげな森 
一撃死の穴に、どうあがいても確実にダメージをもらう透明の骸骨、死ぬほど速い王様、いやらしい配置のクモの敵と、おかしい面です。
とにかく、敵を確実に倒して行ったほうが無難です。

4-2 川     
一撃死の穴オンパレード、基本1マス分の足場のみで、ギリギリジャンプでも無理すぎる浮き沈みする丸太、いやらしい海蛇。
死ぬほど速い上に4体の王様。

なんだろう、このステージ…


師匠が、幼い頃に何度も腹を立てた、苦い思い出の面でもあります。

竜の子ファイターと言えば、ココ!
というくらい、この面がキライだった。

死んでると曲も腹が立ってくるんですよ…


4-3 氷の山道  
このゲームの氷の床は、すごくリアル。
普通のゲームの氷の面は、大半がただ滑るだけで、移動速度に全く影響ないので楽勝なんですが…

このゲームの場合、無駄なリアリティで足が滑るのか、非常に遅くなる主人公。
移動が遅いので、ジャンプも遅くなり、飛距離がなくなる。

そこで、いやらしすぎる火の玉、わけのわからんカエルの敵。

さらに、悪質な画面スクロールの関係で先の足場(しかも消える雲)が全く見えないステージ構成。
落ちるとステージ最初に戻ってしまうような、山道のステージ。

んで、移動が遅いのでイライラ…

4-2もそうですが、基本的に始まってすぐに一撃死の穴があり、忘れた頃に即死します。


ボスはアリス。
(宮下先生のイラストなんで、激しくゴツくて気持ち悪いアリスです)

ステージの方で、散々イラつかされてると思うんで、キッチリ倒したいところです。

まずは画面左の方に移動、2本目の柱の前あたりに立ちましょう。
アリスは柱の近くまでしか来ないので、投げキッスを慎重によけつつヌンチャクで倒すと楽かもです。









さて、大まかにですが攻略しました。

これで、竜の子が4つそろったわけで…

いつものように町へ行くと…

いつものように、宮下先生らしきおっちゃんが…



おお! ついに 4つの たつのこを
あつめたのか!

さすが ヒーロー おれのぶんしんだ
さあ おまえの

のぞみを かなえてやろう
そのまえに ちょっと

その たつのこをみせてくれないか?




…さて、どうしましょう?
明らかに怪しいですよね?

まあ、どうあがいても、4つの竜の子は盗まれちゃうんですが。

実は、ラスボスが先生に化けているんです。

例の、宮下先生が地下深くに葬られたという話が聞けるのがココです。




というわけで、盗まれた龍の子を取り返しに行きます。

ハイ、サラリと攻略です。


5-1 すずしげな森 
4-1に似てる…けど、超カンタンです。

5-2 洞窟     
2-1に似てる…最初の魔女が「き」を持っています。
最後は右上の方へ、一見行き止まりのところがゴールです。

5-3 川      
4-2に似てる…最初の空飛んでるオヤジが「き」を持ってます。


5面は、正直けっこうカンタンです。
西洋魔法ステージをクリアした人なら、割と余裕かと…






さあ、ラスボスは一体誰なのか!?

本当に宮下あきら先生は死んでしまったのか!?

竜の子を奪い返し、願いは叶うのか!?



決してオススメはできないけども(←え!?)

ちょっと特殊で、けっこう難しい2Dアクションがやりたい方はぜひ!

竜の子ファイターいかがでしょうか?


順調に行けば、2時間ほどで全クリ可能で、サクッと遊べます。


個人的には、ゲームセンターCXの有野さんにぜひ、やってもらいたいゲームの1つ。
ステージの行く先がランダムだったりで、盛り上がると思うんだよなあ…


ひさしぶりに、こういうレトロなゲームをやってみるのも、なかなか新鮮ですよ。

気になった方はぜひ!プレイしてみてくださいな!


























(オマケ)

ここまで語ったら、エンディングも語っちゃおっかね!!

たぶん、このゲームはバーチャルコンソールじゃ配信されないだろうし…

PCエンジン自体が、なかなか手に入らない気がするし…

なぜかamazonで、このゲーム3000円もしてたし…


つーか、多分このゲーム買ってまでやる人は、もうほとんどいないのでは…


ということで、もうエンディングを語ります!

ネタバレで見たくない方は、見ないように!









実は、ラスボスは2面の日本妖怪ステージのボス、将門だったのです。

リベンジしてくるとは、なかなかイカスことをしてくれます。

…が、ボスとしては2面とほぼ変わらないので、超ザコいラスボスです。

あっさりと倒し…


そして、ついに竜の子が5個に!!!


…ここで、画面が切り替わり……


あれ!?
おっちゃん(宮下先生)!?




やあ ありがとう さすがヒーロー
おれの ぶんしんだ

じつは まんがをかこうとしたら
あくやくのまさかど に

まんがのせかいに
ひきずりこまれてしまったんだ

あわてて しゅじんこうをかいたら
きみが きてくれたというわけさ

きみが まんがのすじがきどうりに
かいぶつを たおし

まんがを かんせい
してくれたのでたすかったよ

おかげで げんじつの
せかいに もどれる

さあ おれと
げんじつかいに もどろう






…ん??

よく状況が飲み込めないんだが…


宮下先生が生きてることにも驚きだが、そんなんじゃなくて…


せっかく竜の子を集めたのに…

宮下先生が現実世界へと戻るということに、願い事してね?
現実へと戻るために、竜の子の力を使っちゃってね?


…いやいや待て!

葬られたとウワサの宮下先生を生き返すために、竜の子を使ったのか?



物語を整理してみよう。

①宮下先生が、将門にマンガの世界に引きずり込まれる。

②困った先生は、主人公を描く。

③先生は、やってきた主人公に対し、世界のヒーローだとあがめ、ヨイショする。
 さらに、あらゆる願いが叶うという竜の子があると誘惑する。

④主人公に竜の子を全部集めさせた上、願い事は自分が生き返るか現実に戻るかのために使用。

⑤END




主人公めっちゃ、宮下あきら先生に利用されとるやん!!


なんだったの、この冒険………