師匠のゲーム日記

師匠が語るマイナーゲーム評価ブログ
どんどん自作ゲームも公開していく予定!

WRESTLE BALL(メガドライブ・PS・バーチャルコンソール)

2009年05月07日 | ゲームレビュー
みなさんどうも!

話題が遅いけど、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)
2連覇おめでとう!

今年になって…

「メジャー」
「ワンナウツ」
「ドラベース」(←コロコロコミック!)

といった野球マンガにハマッたこともあり、野球そのものにも関心が!


なので、WBCスポンサーのマクドナルドに行ってみたり…

なので、変化球の練習用ボールを買って、一人でフォークが投げれないと騒いだり…

なので、バッティングセンターに通ってみたり…


そうして行き始めたバッティングセンターが閉店すれば…

すぐ違うバッティングセンターを見つけて通い出す。


こんなミーハーな師匠ですが、そのおかげで今年のWBCはおもしろくてしかたがなかった!



しかぁし!
WBCはWBCでも、今回ひさびさに紹介するマイナーゲームとは…



WRESTLE(レッスル)
BALL(ボール)

ということで…
(Cがないやんけ)


「WRESTLE BALL(レッスルボール)」です!!!!!




レッスルボールとは!?

フットボールと格闘技をミックスして生まれた、前代未聞のネオスポーツゲーム!

殴る・蹴るなんてのは当たり前。

蹴るのはボールだけじゃございません。
人も蹴ります。

蹴るどころか、高くジャンプして全体重で踏みつけるフライングボム!

回転しながら頭突き!
回転飛び蹴り!
ヒップアタック!
ダブルラリアット!

…とかまでします。
やりすぎですが、反則じゃないんです。



1991年にナムコが制作した、オリジナルのエキサイティングスポーツゲームだ!

ハードはメガドライブ。

実は出荷が少ないのに、予想外におもしろいということで火がつき、プレミアソフトだったらしいです。
ありがたいことに、Wiiのバーチャルコンソールでも配信中。

調べると、PSのナムコアンソロジー1というソフトにも収録!
(これに関しては、後半で記述)

ともかく、対戦が熱いゲームですね。

友人とやったら、リアルファイトになる可能性もアリ。
それくらいエキサイティング。


正直、操作が最初は複雑に感じるけども、慣れると単純なことに気がつく。

プレイヤーがやることは、とにかく相手をボコして、ボールを入れれば良し!





さて、レッスルボールの簡単なルールの説明。

試合は1クォーターごとに陣地を入れ替えながら戦い、4クォーター終了時に得点の多いほうが勝ち。
(前半・後半みたいな区切りが4つある感じです。)

1クォーターはゲーム内で15分。
実際はタイマーが速くて、プレイ時間としては3分くらいです。

つまり、一試合が12分くらい。
さっくりしていて、良いですね!


同点の時は延長戦。
それでも決着がつかないときはバトルロイヤルで勝敗を決める。

このバトルロイヤルというのが、5対5で殴り合い、全員をKOしたら勝ち!
…という、もはやボールを全く使わない、凄まじい決着方法です。

ナイフエッジデスマッチもビックリな、アツい漢の戦いです。
(↑幽遊白書です、わかりにくくてすいません)


サッカーのように、ボールをドリブルして、ゴールボードに当てれば1点。

アメフトのように、ボールを持って走りこみ、敵のゴールエリアにタッチダウンで3点。


敵チームに3回ゴールを決められようと、1回のタッチダウンでチャラにできるのです。

これは、まあ~良い逆転劇のドラマを演出してくれるんですよ!





次に、操作方法。

移動は十字キー。

使うボタンは3種類。
簡単に言うと…

相手を攻撃する攻撃系のボタン。
パスをするボタン。
ボールを持つかドリブルするか、操作選手を切り替えるボタンの3種類。

攻撃やパスボタンは、長押しでタメられる!
タメることで、威力の高い攻撃、距離の長いパスなどができる。


このゲームのもったいないところが、この操作部分!
初心者には、操作がすごく複雑に感じる不思議があるのです!

だから、友人に宣伝したりしても、今ひとつプレイしてくれないことがある。


その理由を、冷静に分析してみる…。




まず、ボールを持ってる時と、持ってない時の動きが変わること。
これを聞いただけで、嫌がる人多数。

しかし!
冷静にまとめてみると、割と簡単です!


「攻撃系ボタン」
 ボールを持ってない時…相手のボールを奪うための攻撃を。
 ボールを持ってる時…相手から奪われないために、こちらから逆に攻撃するカウンターアタック。
 ドリブル中…シュートです。

「パスボタン」
 ボールを持ってない時…特になし。
 ボールを持ってる時…ハンドパスです。
 ドリブル中…キックパスです。シュートとよく間違える…

「切り替えボタン」
 ボールを持ってない時…操作選手の変更
 ボールを持ってる時…ドリブルして、走るようになります。
 ドリブル中…ボールを手に持って、走るようになります。


はい、こんな感じです。

とりあえず、攻撃系とパス系と切り替え系の3種類のボタンがあることさえわかってれば、いいんです!


説明書だと、ボールを手に持ってる状態だと言えばわかりやすいのに…
そのことを「ブリング」と呼んだりしてて、ややこしさが増すんですよ。

ソフトを使用可能な状態にすることを「インストール」と、いちいち言う感じでしょうか。
(↑それは違うのでは!?)


また、ゴールキーパーの操作とか、ボレーシュートとか、特別な場合の操作もまとめて書いてあったりして…
まとめて見ると、頭がパンクします。

こういった操作は、勝てなくなってくると、自然と自分で覚えようとします。
勝つために、必要になってくる、このバランスが上手いです。





また、初心者にはパスとシュートの違いがわかりにくいこと。

シュートをしてるつもりが、それは敵にパスしてるんですよ。
なのに、それに気がつかないことが多い。

シュートは攻撃系のボタンでシュートです。

パスボタンも一見、シュートしてるように見えるのですが…
あれは、キックパスです。

初心者は操作を覚えるのが必死で、ボタンをタメてる余裕もありません。

ということで、必然的に弱いパスやシュートが多いので…
さらに見た目の違いがわかりにくくなるのです。




ややこしく感じるとは思います。
ただ、実際にゲームをやってみると…

常に攻撃ボタンは押しっぱなしで、タメ続ける。
いつでも強い攻撃や、シュートが打てるように。

で、随時、操作キャラとかを切り替えるだけです。


走る時は素早くなるよう手に持つようにして…
シュートの瞬間だけ、一瞬でドリブル状態に切り替える。

パスはぶっちゃけ使いません。(師匠だけか!?)


ということで、2ボタンみたいなものです。

複雑そうなんですが、プレイしてみると簡単なんですよ、とっても。



余談ですが、レッスルボールをプレイする時の師匠のゲームコントローラーの持ち方。
わかりやすくスーファミのコントローラーで言うと…

親指でY、Bボタンを押す。

人差し指を曲げながらAボタンを押す。

この変則的な持ち方をしたのは、後にも先にもレッスルボールだけかも。
なんかカッコよくて、大好きです。





次にチーム構成。
無駄にカッコいいポジション名が大好きです。


チーム最後の砦!
ゴールキーパーのGK!

キーパーの前で、敵の大掃除!
スウィーパーのSW!

スウィーパーと共に守備、敵ウィングの掃除が大切な仕事!
レフトブロッカーのLB!
ライトブロッカーのRB!

攻守をつなぐ活躍、いざとなったら攻撃陣に加勢!
レフトハーフのLH!
ライトハーフのRH!

ジェネラルに並ぶ攻撃陣の核!
レフトニンジャのLN!
ライトニンジャのRN!

ゴール前の味方にボールを送る、アシスト役!
レフトウィングのLW!
ライトウィングのRW!

チームの要、ゴールを狙うポイントゲッター!
ジェネラルのGR!


選手には、スピード、キック、パワー、スタミナ、正確さの5つのステータスがあります。

それぞれ最高100ポイント。

例えば相撲チームの、オリエンタルスモウグラップラーズ。
チームのほぼ全選手がパワーとスタミナが80以上という、超重量戦車チーム!

こんなチームになると、足が遅かろうと、正面突破で敵をなぎ倒しながら、ゴールに近づけます。
ステキです。


もしくはボクシングチームの、ヘビーボクサーズ。
このチームはなぜか、ほぼ全選手のスピードが80以上の、音速チーム!

こういったチームは、相手の攻撃をヒラリヒラリと避け、爆走!!
ステキです。

パワー対スピード!
相撲チームと対戦すると、燃えますよ。

他にも、柔道、テコンドー、カポエラ、レスリング、サンボ、空手といったチームも。





さて、このゲームは対戦がアツい!
コンピューターが相手だとしても、とにかく素晴らしくアツい!

スポーツゲームならではの、「逆転劇」でしょうか。


例えば、リーグモード!
1人で遊ぶときは、主にこのモードをやります。

ボクシングや柔道など、好きな格闘チームを選択!

そのチームを使って、敵チームを勝ち抜いていくというもの!

このリーグモードは勝つごとにポイントが与えられ…
そのポイントを選手のステータスに振り分けることができる!!!


といっても…
チームの選手は11人…

初めのたったの50ポイントでは、チームは全然強くならない。


だ! か! ら!

一人の選手に全ポイント投入!!


「うちのチームのエースはオマエだ!!
 オマエの足に全てを賭ける!!」


…と、選手1人の足の速さのパラメータに50ポイント投入!

アイシールド21のような、最速の選手が1人だけ誕生!


「みんな!
 何がなんでもエースにボールを回すんだ!
 エースを守る壁は俺たちだ!」


…と、ほんとにアイシールド21のマンガのような作戦を決行!

なんとかエースにボールが渡ると、明らかに足が速い!

「頼…む!
 後は…頼んだ…ぜ!」

おもしろいように敵を回避し、敵陣を爆走する最速のエース!

これが上手く決まり、タッチダウンで逆転なんかしたときにゃあ…


最高です!
たった10分ほどの1試合のゲームで、アツくしてくれます。

このように、ゲーム序盤はポイントが少なくて、逆にアツい展開。



そしてゲーム中盤から、敵がやたら強くなってきます。

ポイントが増えてるとはいえ、勝てないこともしばしば。


だ! か! ら!


限られたポイントの振り分けを、別選手に投入しなおしてみたり…

別のステータスにたくさん、投入してみたり…

戦略を変えてみたり…


具体的に言うと…


ウチのチームが勝てない理由は、ヒョロすぎて、すぐぶっ倒れるからだ!
ということで、足を犠牲にスタミナを上げて、倒されない選手誕生!とか…


よく敵に攻めこまれて、ブロッカーやハーフがよく動くから…
この4人の足を早くすれば、攻守とも強くなる!とか…


チームの中心にいるジェネラルだけを最強にすれば…
ゴール前でゴールキーパーをボコボコにして、正面突破できる!とか…


もちろん、プレイヤーの技術と戦略しだいでは、また別の戦略も可能!

左右からセンタリングを上げて、ゴール前での混戦を狙うとか…
…で、その混戦状態なら、最強にしたジェネラルが活かせる!とか…


もしくは、ゴール正面からシュート。
シュートをパス代わりに使い、ジャマする敵を吹き飛ばしながらボールを進めるとか…



まあ~、やってるといろんな戦略・攻め方が思いつくんですよ。
そしてそれを試せる、ポイントの振り分けという自由度が良いですね。

といっても、王道のような攻め方も。

おそらく、レッスルボールの体験者なら「あ~、あるある」と、言ってしまう王道パターンはコレ。



正面からゴールキーパーに、威力の高いシュートをお見舞い
 ↓
キーパーがキャッチしようとしたり、ボールにおしこまれてるところに
フライングボディプレスなどの最強攻撃
 ↓
キーパーを黙らせ、ラクラクとタッチダウン



これです。
ただ、これでも終盤のキーパーはタフガイすぎるので、通用しなくなってくるのですが…

わずかでも点をリードしたら、最速のエースがボールだけ持って逃げ回るとか、チキン戦法も有効かも…。






さてさて。
記事の冒頭で書いた、PS版のレッスルボールの存在。

これは、ナムコアンソロジー1というソフトに収録されています。
ナムコの名作を4本収録したゲームです。

が、ただの移植ではない!
なんと、メガドライブの移植版ももちろんのこと、アレンジバージョンも収録!


PSらしい、ポリゴンの3DCGによるオープニングムービー!

キレイになった、試合画面!

もともとイカス音楽だったチーム選択画面のアレンジ曲は、さらにイカス!

壁のあるコートの選択も可能に!

さらなる隠しチームの存在!!

制作スタッフの裏話も!!!

しかし、何クォーターかお知らせしていた女の子がいないのが、唯一気に入らん!!
(↑そこ!?)



また、PS版だけの、壁のあるコートでの戦略(セコ技)の王道パターンはコレ!



ゴール真横のラインからシュートし、わざと壁にボールを反射させる。
 ↓
反射すると、敵が一撃で吹き飛ぶボールになる。
その反射して強くなったボールを、キーパーが触って吹き飛ぶ。
 ↓
タッチダウン!



この戦略(セコ技)も、師匠はPS版オリジナルの隠しチームに勝てず…

苦労の末、編み出した技です。


正面突破では全然勝てなくなり、ならば横から攻めるしかない!

ただ、敵のディフェンスも厳しく、ゴールの横に追い詰められたのです。

そこで、敵にボールを渡されるくらいなら、シュートしたれとシュートした際、偶然編み出したのです。

そしてそこから、その攻め方で逆転!!

こんな10分の試合で、ドラマがたくさん!!


てなわけで、アレンジ版も納得のデキ。

ナムコアンソロジー1が手に入るなら、メガドライブ版も入っているので、普通にオススメできますね。




最初、師匠はバーチャルコンソールでレッスルボールをやりました。

…が、レッスルボールに病みつきになり、アレンジがやりたいがためにナムコアンソロジー1も探して購入。

980円だったんで、これならバーチャルコンソールで買うこともなかったかもなあ…


といっても、メガドラ版も全クリ。
PS版に入っているメガドラ版でも全クリ。
アレンジ版も、もちろん全クリ。

一時期、深夜までレッスルボールな夜が続きました。

逆転タッチダウンで、思わず声を出したのは、内緒です。





以上、レッスルボールでした!

いつもならオチとかもつけたいんだけど、このゲームは特につっこめるところもないし…

まともに終わるけど…
(↑いつも、まともじゃないのか!)

ウイニングイレブンとか、普通のスポーツゲームに飽きた人も、ぜひやってみてほしいですね!

オリジナルのスポーツゲームとして、かなりレベルが高いです!



このゲームは隠れた名作と呼ぶに等しいゲームです!

気になった方はぜひ!

オススメです!