杉先生からお借りしていた本 井東汎作のバテンの家 やっと読み終わりました
読み始めたらあっという間 3日くらいで読めました おもしろかった
バテンレースの作り方の話でも サスペンスでもなく 平凡な日常の話だった
舞台は大町あたりの町屋・・・・先月までバテンを習っていた 仲町のますやさんの家を
想像しながら読みました。。 ああ読めてよかった
第一次世界大戦後にバテンレースという内職が 高田の町かいわいでどんなに重要な収入源だったか
高田の冬の内職・家中の奥様や農家のかあちゃんたちが わずかな賃金でそれでも必死でお金を得るために
がんばっていた。。 それをまとめる分場や工場の人たちの苦労・駆け引き・・・助け合い。。
主人公のみよさん一家の生活 旦那さんの心の葛藤 昔も今も夫婦のなやみや 子供の心配や お金のことや・・
なんにも変っていない。。変わったのは生活様式と雪が少なくなったこと、時間がたったことくらいだ。
作者の文章も力強くて 今を生きている人たちのたくましい話が
ご自分の体験をも元にしているんでしょうが とてもおもしろかったです