とうとう10月に入りまして
こちらはなんとなくハロウィンムードが高まっております。
日中は暖かくても夜はとても冷え込むようになりました。
冬は恐ろしい程冷え込むとのことなので怯えております。
さてあっとういまに一月が過ぎて
だいぶやれる事がふえてきました。
学校に授業はまあどうでもいい感じなんですが
色んな方々の協力のおかげでお稽古を見学させて頂いたり
こちらで活躍されてる舞台関係の方にお会いできたり。
それなりに充実した生活を送っております。
今週は4本観ました。
まあ観たら観たぶんだけ自分で脚本をかきたくなります。
演出家になりたいのか脚本家になりたいのかわからなくなりますが
自分には世界をひっくり返すような本が書ける自身がないので
きっと演出家の方が向いている気がします。
世界をひっくり返すような脚本を選ぶ事はできそうなんです。
さてさてつらつらと今週観た物を書き留めておきます。
FIORELLO!
これはNYUの学生の発表会のような公演です。
歌唱コースの学生たちの公演でした。
劇場はけっこう立派でしてNYUの構内にあるサイズ的にはオフの劇場。
この劇場で日本の売れっ子コメディー作家と日本のトップアイドルが
ミュージカルを上演したそうです。
このミュージカルはトニー賞作品賞、ピューリッツアー賞を獲得した作品です。
フィオレロ・H・ラガーディアという実在したニューヨークの市長の半生を描いた作品。
俳優たちは学生さんなんでみんな一生懸命で好感が持てました。
お芝居はおいといてみんな歌唱コースなだけあってそれなりに歌えるようでした。
若々しい学生達の頑張りに比べて演出やらセットがちょいとお粗末でして
それらのスタッフはどうもプロ方々がやっているようで残念。
NYUにはTISCHという芸術学部がありましてそちらの学生たちは本当に
ハイレベルなんですが今回のはまたちょっと違ったSteinhartdという学校の生徒さんでした。
お金と時間があればTISCHに行きたかったんです。
一生手に入れる事はないでしょう。
NEWSIES
TonnyのBest ScoreとBest Choreographyを獲得したディズニー作品。
あのアラン・メンケン作曲とのことでさぞかし
音楽がいいのだろうと思っていましたがちょいと期待はずれ。
少し古くさい感じがしました。まあ時代背景てきにそれも狙いなのかもしれませんが。
とにかく踊り狂う若者という感じですね。
話の内容は映画と似たようなもんですがきちんと恋愛と絡めて
よりミュージカルらしくなっておりました。
僕の耳が悪いからかもしれませんがニューヨークなまりという感じが強く
出ていてちと聞き取りにくい感じでした。きっと時代考証てきにわざとだと思いますが
イギリス英語の方が得意なので苦戦でした。
ああもっと聞き取れるようになりたい。
セットが好みじゃなくてディズニーなのにとちょっとがっかり。
お金がかかっているんだろうけどなんかチープな感じがしちゃいました。
でっかい鉄骨の引き枠が三つ前後に動いて回転する構成舞台。
踊ることを前提にこうなったんだと思うんだけど
もっと作り込んでもらいたかったなあ。
転換やら細かいあらも少しきになるところがありましたが
良い意味で大雑把でアメリカンなエンターテイメントって感じでした。
Peter And The StarCatcher
トニー賞5部門獲得のストレートプレイ。
とは言っても歌あり踊りありの音楽劇。
勝手な感想は井上ひさしと新感線を足して2で割った感じ。
要するに面白かったんです。
実はこの作品OFFの時代から目をつけておりました。
NewYorkTheatreWorkShopで製作されたこの作品。
去年NYに来た時に寸での差でOFFのがCLOSEしてしまい
見逃してしまっていたのです。
モチーフがとってもいいし夢が沢山詰まっていて
ほろりとできて何より最初から最後まで大爆笑。
おもちゃ箱をひっくり返したようにごちゃごちゃしてて
くだらなくて馬鹿馬鹿しい。
セットも音楽も脚本もとっても好みの作品。
いわゆる小劇場ののりなんだけど
細かい演出が行き届いていてかつ俳優それぞれの個性がしっかりでてる。
ふれこみ通り一人何役もこなしてそれぞれのキャラクターでしっかり
笑いをとっていく。俳優のレベルもまあ高い事。
本当にあっという間に終わってしまいました。
ああこんな作品が書きたいなあ。久しぶりにそう思う作品に出会いましたね。
僕の場合はこんな脚本は書けないから結局稽古場で作って行くしかないんでしょうけど
もしこの脚本を稽古する前にこの上演状態で書き上げていたのなら
本当に書いた人は天才だと思います。
Jersey Boys と The Addams Family の共同脚本家らしいです。
演出もやりたい事が沢山詰まってて羨ましいし嬉しいしで・・・
日本でもやってくれないかなあ。
音楽劇が書きたい!初めて思いました。
その前に今書いてる本を書き上げないとね。
EVITA
この作品を日本で観た事があったかどうかもう定かではないのですが
なんか観た気になってたけどもしかしたら初めてなのかもしれない。
世界のリッキー・マーティンですからお客さんは沢山。
観た回のEVITAは残念ながらELENA ROGERさんではなかったのですが
個人的には充分素敵な女優さんだなと思ってみてました。
SISTER ACTでSister Mary Robert を演ってた方だそうで
通りで観た事あるなあと思った訳です。
なんかこうやってしみじみと観るとなんか
最初から最後までエリザベートとだぶってみえてしまいました。
全然違うんですけどね、なんか作品の構成とか音楽の選び方盛り上がる箇所とか・・・
国も違えば立場も違うんですけどなんか似てるなあと。
作品的には演出には無駄はなく、豪華なセットががっちり世界を作り上げておりました。
本当にでっかい建物を具体的に作り込んだ引き枠がしっかり上下センターと設置されて
それがそれぞれ舞台センターに向かって多少前後するぐらい。
あとは吊りものでみせて行く。家具はほとんど使わない。
セットに関してはなぜかレベッカを思い出しながら観てました。
でっかい建物の引き枠が前後する。
同じ構造でもこうも違うんだなあと。
Rob Ashford の振り付けも隙がなくだるだるさせずに済んでおりました。
作品としてしっかり成立してるんですが
やっぱり音楽がやや古いきがしてしまいますね。
それぞれの曲のキャッチーな部分はいいんですが
ブリッジ部分の台詞レシタティーボ部分などがちょとちぐはぐに聞こえてしまう。
最近のミュージカルはこの台詞レシタティーボ部分が物凄く自然にかつ綿密に書かれているか
割り切って台詞にするかはっきりしているので
それに慣れて来るとちょっと違和感を覚える。
ただ面白いのはこの台詞レシタティーボ部分違和感問題ですが
イギリス系ミュージカルに多いんですね。
レミゼとかサイゴンとかまあ色々ですが
でもどの作品もずーっと聞き込んで行くとこの違和感部分が心地よくなってくる。
なんか癖のある感じがたまらないんです。
ロイドウェーバーの場合はちょっと唐突感があり過ぎて慣れるまで時間がかかりますが
シェーンベルグの場合は流れるように以降するのであんまり気にならない。
この路線が現在の自然に語り歌う方向に近いのかもしれません。
トリッキー音階のロイドウェバーと同音連打のシェーンベルグ。
手前味噌で申し訳ないのですが
CDMLの青年が歌う脚本家を褒める歌(一番の理解者)と
男が歌う結婚式の歌(レースは第三コーナー)は
まあ喋ることをわざと誇張して作ってもらった曲なんです。
作曲家自らお経ソングというようにとにかく言葉を無理矢理詰め込んで作ったので
これらの曲も聞き込んで行くと中毒性があるようで稽古場にいると口ずさんでしまいます。
話を元に戻しますがやっぱり名作と言われるだけあって
素晴らしい作品には違いなと。
そんでもってお金をかけて豪華な俳優を出せばそりゃしっかりとした作品になるなと。
さて長々と書いてきましたが
こんな一週間でした。
明日もお稽古見学。その前に何か観れるかなあ。
こちらはなんとなくハロウィンムードが高まっております。
日中は暖かくても夜はとても冷え込むようになりました。
冬は恐ろしい程冷え込むとのことなので怯えております。
さてあっとういまに一月が過ぎて
だいぶやれる事がふえてきました。
学校に授業はまあどうでもいい感じなんですが
色んな方々の協力のおかげでお稽古を見学させて頂いたり
こちらで活躍されてる舞台関係の方にお会いできたり。
それなりに充実した生活を送っております。
今週は4本観ました。
まあ観たら観たぶんだけ自分で脚本をかきたくなります。
演出家になりたいのか脚本家になりたいのかわからなくなりますが
自分には世界をひっくり返すような本が書ける自身がないので
きっと演出家の方が向いている気がします。
世界をひっくり返すような脚本を選ぶ事はできそうなんです。
さてさてつらつらと今週観た物を書き留めておきます。
FIORELLO!
これはNYUの学生の発表会のような公演です。
歌唱コースの学生たちの公演でした。
劇場はけっこう立派でしてNYUの構内にあるサイズ的にはオフの劇場。
この劇場で日本の売れっ子コメディー作家と日本のトップアイドルが
ミュージカルを上演したそうです。
このミュージカルはトニー賞作品賞、ピューリッツアー賞を獲得した作品です。
フィオレロ・H・ラガーディアという実在したニューヨークの市長の半生を描いた作品。
俳優たちは学生さんなんでみんな一生懸命で好感が持てました。
お芝居はおいといてみんな歌唱コースなだけあってそれなりに歌えるようでした。
若々しい学生達の頑張りに比べて演出やらセットがちょいとお粗末でして
それらのスタッフはどうもプロ方々がやっているようで残念。
NYUにはTISCHという芸術学部がありましてそちらの学生たちは本当に
ハイレベルなんですが今回のはまたちょっと違ったSteinhartdという学校の生徒さんでした。
お金と時間があればTISCHに行きたかったんです。
一生手に入れる事はないでしょう。
NEWSIES
TonnyのBest ScoreとBest Choreographyを獲得したディズニー作品。
あのアラン・メンケン作曲とのことでさぞかし
音楽がいいのだろうと思っていましたがちょいと期待はずれ。
少し古くさい感じがしました。まあ時代背景てきにそれも狙いなのかもしれませんが。
とにかく踊り狂う若者という感じですね。
話の内容は映画と似たようなもんですがきちんと恋愛と絡めて
よりミュージカルらしくなっておりました。
僕の耳が悪いからかもしれませんがニューヨークなまりという感じが強く
出ていてちと聞き取りにくい感じでした。きっと時代考証てきにわざとだと思いますが
イギリス英語の方が得意なので苦戦でした。
ああもっと聞き取れるようになりたい。
セットが好みじゃなくてディズニーなのにとちょっとがっかり。
お金がかかっているんだろうけどなんかチープな感じがしちゃいました。
でっかい鉄骨の引き枠が三つ前後に動いて回転する構成舞台。
踊ることを前提にこうなったんだと思うんだけど
もっと作り込んでもらいたかったなあ。
転換やら細かいあらも少しきになるところがありましたが
良い意味で大雑把でアメリカンなエンターテイメントって感じでした。
Peter And The StarCatcher
トニー賞5部門獲得のストレートプレイ。
とは言っても歌あり踊りありの音楽劇。
勝手な感想は井上ひさしと新感線を足して2で割った感じ。
要するに面白かったんです。
実はこの作品OFFの時代から目をつけておりました。
NewYorkTheatreWorkShopで製作されたこの作品。
去年NYに来た時に寸での差でOFFのがCLOSEしてしまい
見逃してしまっていたのです。
モチーフがとってもいいし夢が沢山詰まっていて
ほろりとできて何より最初から最後まで大爆笑。
おもちゃ箱をひっくり返したようにごちゃごちゃしてて
くだらなくて馬鹿馬鹿しい。
セットも音楽も脚本もとっても好みの作品。
いわゆる小劇場ののりなんだけど
細かい演出が行き届いていてかつ俳優それぞれの個性がしっかりでてる。
ふれこみ通り一人何役もこなしてそれぞれのキャラクターでしっかり
笑いをとっていく。俳優のレベルもまあ高い事。
本当にあっという間に終わってしまいました。
ああこんな作品が書きたいなあ。久しぶりにそう思う作品に出会いましたね。
僕の場合はこんな脚本は書けないから結局稽古場で作って行くしかないんでしょうけど
もしこの脚本を稽古する前にこの上演状態で書き上げていたのなら
本当に書いた人は天才だと思います。
Jersey Boys と The Addams Family の共同脚本家らしいです。
演出もやりたい事が沢山詰まってて羨ましいし嬉しいしで・・・
日本でもやってくれないかなあ。
音楽劇が書きたい!初めて思いました。
その前に今書いてる本を書き上げないとね。
EVITA
この作品を日本で観た事があったかどうかもう定かではないのですが
なんか観た気になってたけどもしかしたら初めてなのかもしれない。
世界のリッキー・マーティンですからお客さんは沢山。
観た回のEVITAは残念ながらELENA ROGERさんではなかったのですが
個人的には充分素敵な女優さんだなと思ってみてました。
SISTER ACTでSister Mary Robert を演ってた方だそうで
通りで観た事あるなあと思った訳です。
なんかこうやってしみじみと観るとなんか
最初から最後までエリザベートとだぶってみえてしまいました。
全然違うんですけどね、なんか作品の構成とか音楽の選び方盛り上がる箇所とか・・・
国も違えば立場も違うんですけどなんか似てるなあと。
作品的には演出には無駄はなく、豪華なセットががっちり世界を作り上げておりました。
本当にでっかい建物を具体的に作り込んだ引き枠がしっかり上下センターと設置されて
それがそれぞれ舞台センターに向かって多少前後するぐらい。
あとは吊りものでみせて行く。家具はほとんど使わない。
セットに関してはなぜかレベッカを思い出しながら観てました。
でっかい建物の引き枠が前後する。
同じ構造でもこうも違うんだなあと。
Rob Ashford の振り付けも隙がなくだるだるさせずに済んでおりました。
作品としてしっかり成立してるんですが
やっぱり音楽がやや古いきがしてしまいますね。
それぞれの曲のキャッチーな部分はいいんですが
ブリッジ部分の台詞レシタティーボ部分などがちょとちぐはぐに聞こえてしまう。
最近のミュージカルはこの台詞レシタティーボ部分が物凄く自然にかつ綿密に書かれているか
割り切って台詞にするかはっきりしているので
それに慣れて来るとちょっと違和感を覚える。
ただ面白いのはこの台詞レシタティーボ部分違和感問題ですが
イギリス系ミュージカルに多いんですね。
レミゼとかサイゴンとかまあ色々ですが
でもどの作品もずーっと聞き込んで行くとこの違和感部分が心地よくなってくる。
なんか癖のある感じがたまらないんです。
ロイドウェーバーの場合はちょっと唐突感があり過ぎて慣れるまで時間がかかりますが
シェーンベルグの場合は流れるように以降するのであんまり気にならない。
この路線が現在の自然に語り歌う方向に近いのかもしれません。
トリッキー音階のロイドウェバーと同音連打のシェーンベルグ。
手前味噌で申し訳ないのですが
CDMLの青年が歌う脚本家を褒める歌(一番の理解者)と
男が歌う結婚式の歌(レースは第三コーナー)は
まあ喋ることをわざと誇張して作ってもらった曲なんです。
作曲家自らお経ソングというようにとにかく言葉を無理矢理詰め込んで作ったので
これらの曲も聞き込んで行くと中毒性があるようで稽古場にいると口ずさんでしまいます。
話を元に戻しますがやっぱり名作と言われるだけあって
素晴らしい作品には違いなと。
そんでもってお金をかけて豪華な俳優を出せばそりゃしっかりとした作品になるなと。
さて長々と書いてきましたが
こんな一週間でした。
明日もお稽古見学。その前に何か観れるかなあ。