色々あってネットが普通の一週間。
思い起こせば先週の水曜日です。
いきなりタイムワーナー(NYのネット業者)がやってきて
アパートのエントランスを開けろといいます。
インターホン越しの会話であまり意味もわからず
しかも何か頼んでもいないので 何の為に来たんだ?
と問い返した所なんか気分を害したらしく
インターホンを一方的に切られた訳です。
さてそれからしばらくして
階下で管理人とタイムワーナーの奴らしい話し声が
聞こえてきました。まあ管理人にドアでもあけてもらったんだろうと
ほっといたんです。
足音と作業の音だけを残して奴は帰って行きました。
そして気づくとネットとテレビが使えません。
やられた。
管理人に聞くと他の部屋の人が解約したとかで
回線を切りに来た業者だったそうです。
部屋の番号ぐらい確認して切って欲しいですね。
すぐにタイムワーナーに電話しましたが
またややこしい事に電話が全て自動対応でして
いちいち録音してある質問に英語で答えていくやつなんです。
間抜けな日本人が携帯電話に向かってyes とか no とか
答えるわけです。
悔しい事にどうも英語とスペイン語だけは選べるようで
アジア人にはとても意味のないサービスに苛立ちを覚えながらも
なんとか希望の部署につなげてもらい・・・ここに至るまでに10回ほど質問に答えます。
担当の人に事情を説明しても
業者が間違って切ったかどうかはわからない。
とにかく来週の木曜にもう一度人をよこすから待ってろ。
の一点張り。
なくなく一週間のネットなし生活を余儀なくされました。
恐るべしアメリカ。
というわけでやっとネットが復活しました。
ふう~・・・
おかげでDVDの編集に手が付けられなかった訳です。
ちょっと気が遠くなりますがこれから作業です。
さてそうこうしてる間に
憧れの演出家にお会いしたり
こちらで活躍してる日本人の美術家の方に会ったり
などなど色々と本来の渡米の目的に近づいております。
あっという間の一ヶ月でした。
これからが勝負って感じですね。
今週は
Mary Poppins
Bring It On
Cock
を観ました。
Mary Poppins
DisneyとCameron Mackintoshのコラボレーションですから
まあ本当に豪華絢爛でございます。
夢がつまりに詰まった作品でした。
ロンドン発の作品ですから細かく作り込まれてます。
振り付けもMathew Bourne.
本当に子供に観せたい作品ですね。
内容は特になんてことはないですが
エンターテイメントとしてミュージカルとして
きちんと作られている気がして好感を持てました。
小技好きとしてはやっぱり魔法をどう成立させるかってとこに
興味があったわけですが
多少バカ馬鹿しくもあり小洒落てもいて
良い意味で期待を裏切らない感じでした。
気になるのは転換の為の紗幕前芝居がちょっと
多すぎて後半飽きて来るのがもったいない気がしたかなあ。
あとタップのシーンちょっと揃ってないのももったいないなあ。
でもこれもアメリカンな感じがしていいっちゃいいか。
Bring It On
このミュージカルは日本でも公開された
邦題「チアーズ!」という映画を元にしたミュージカルです。
多少ストーリーは違いますがチアリーディング青春ものです。
昔はダンスミュージカル大好き人間でしたが
最近は歌ものドラマ物が好きなもんで基本的には
観ようと思わないジャンルです。
しかし、この作品は観ようと決めてました。
なぜなら作曲がTom Kitt だから。
Tom Kitt はnext to normal という作品で
トニー賞の作曲書をとった人で本当に好きな作曲家なんです。
ひたすら小澤氏に聴いてもらったTon Kitt の新作ミュージカル。
しかも共同作曲と演出・振り付け、作詞がIn the Heightsの3人だと。
こりゃ観るしかないんですよ。
内容はおいといてとりあえず曲が聴きたい。
お話はよくある青春ものでした。
ちょっとこっ恥ずかしいところもありますが
キャストの若さとエネルギーのおかげで
そこまで痛々しくもない感じ。
なによりコメディー感が全面に押し出されていてそれが良かった。
スポ根ドラマをちゃんと揶揄してるところが
ダサくならない要因でしょう。
当然音楽の一曲一曲はいいんですが
やっぱり二人作曲家がいるのはちょっと難ありかも。
全体的な統一感がちょっとないのがもったいないなあ。
ちょっとTom Kitt節を期待し過ぎていたので
少し物足りない気にはなりましたが
それでもそれぞれのシーンごとに観れば
きちんと成立してるしまあ作品としては問題ない。
個人的な音楽の好みの問題ですな。
まあ何と言っても見所はチアダンスです。
まあ本当に大丈夫かと思う程高く飛びます。
振りもしっかり揃ってるし観てて気持ちがいい。
人の上に立って歌うなんて本当に大変でしょうに。
凄いなあと感心しっぱなしでした。
セットは本当に可動式の昇降映像ヴィジョン4枚と
細かい小道具だけ。
たまにでてくるのはロッカーの引き枠ぐらい。
踊り主体ですから空間をなるべく広く使うためのことでしょう。
映像演出は基本的には苦手なんですが
この作品はとても上手に使っていて感心しました。
映像ヴィジョン自体が上下左右に動き角度も変えられるのが
空間を限定してくれるのでよかったです。
あとロッカーの使い方も。
倒したり並べたり・・・
まあ色々ですが少ない物でよくやってるなと。
とにかく若さ溢れる作品でした。
この若さでなんて芝居が上手なんだろうって感心。
元気をもらえましたね。
Cock
こっちに来て初めてのストレート。
オリヴィエ賞をとった作品らしく演出が素晴らしいとのことで
オフの作品ですが観に行く事に。
学割で25ドルなのも財布に優しい。
内容は一人のゲイの男を奪いあうゲイの男とストレートの女の三角関係。
きっと脚本だけよんだらよくできたシットコムなんでしょう。
もう最初から最後まで客席は笑いっぱなし。
まあ言葉の壁がありますから50%程しかわかりませんが
それでも十分楽しい作品でした。
演出はさすがです。
セットは一切なく小道具もありません。
ただ円形の舞台に観客が廻りを囲むように座って
ののしりあう俳優を観る。
タイトルがCockですから。
何もない空間で繰り広げられる会話。
とても演劇的で生々しい。
言葉のわからない私でもシチュエーションが想像できる。
細かなスペーシング、表情、仕草の一つ一つがきちんと整理されていて
とても見やすい作品でした。
その細かな呼吸まで感じられる演劇空間がいいなあ。
本当に舞台の空気を観客と俳優が共有できてるのが素敵でした。
それと演出力もさることながら本当に俳優陣が上手い。
キャラクターとか色物とかそういうんじゃなく
一人の人間の一喜一憂がそこにしっかり見える。
それが観客を引き込んで行く。
出演者4人で90分。
やっぱりイギリス人恐るべし。
もっとストレートが観たくなりました。
演劇的空間って大事ですね。
長々書いちゃいましたが。
そんな一週間でした。
ではまたそのうち書きます!
思い起こせば先週の水曜日です。
いきなりタイムワーナー(NYのネット業者)がやってきて
アパートのエントランスを開けろといいます。
インターホン越しの会話であまり意味もわからず
しかも何か頼んでもいないので 何の為に来たんだ?
と問い返した所なんか気分を害したらしく
インターホンを一方的に切られた訳です。
さてそれからしばらくして
階下で管理人とタイムワーナーの奴らしい話し声が
聞こえてきました。まあ管理人にドアでもあけてもらったんだろうと
ほっといたんです。
足音と作業の音だけを残して奴は帰って行きました。
そして気づくとネットとテレビが使えません。
やられた。
管理人に聞くと他の部屋の人が解約したとかで
回線を切りに来た業者だったそうです。
部屋の番号ぐらい確認して切って欲しいですね。
すぐにタイムワーナーに電話しましたが
またややこしい事に電話が全て自動対応でして
いちいち録音してある質問に英語で答えていくやつなんです。
間抜けな日本人が携帯電話に向かってyes とか no とか
答えるわけです。
悔しい事にどうも英語とスペイン語だけは選べるようで
アジア人にはとても意味のないサービスに苛立ちを覚えながらも
なんとか希望の部署につなげてもらい・・・ここに至るまでに10回ほど質問に答えます。
担当の人に事情を説明しても
業者が間違って切ったかどうかはわからない。
とにかく来週の木曜にもう一度人をよこすから待ってろ。
の一点張り。
なくなく一週間のネットなし生活を余儀なくされました。
恐るべしアメリカ。
というわけでやっとネットが復活しました。
ふう~・・・
おかげでDVDの編集に手が付けられなかった訳です。
ちょっと気が遠くなりますがこれから作業です。
さてそうこうしてる間に
憧れの演出家にお会いしたり
こちらで活躍してる日本人の美術家の方に会ったり
などなど色々と本来の渡米の目的に近づいております。
あっという間の一ヶ月でした。
これからが勝負って感じですね。
今週は
Mary Poppins
Bring It On
Cock
を観ました。
Mary Poppins
DisneyとCameron Mackintoshのコラボレーションですから
まあ本当に豪華絢爛でございます。
夢がつまりに詰まった作品でした。
ロンドン発の作品ですから細かく作り込まれてます。
振り付けもMathew Bourne.
本当に子供に観せたい作品ですね。
内容は特になんてことはないですが
エンターテイメントとしてミュージカルとして
きちんと作られている気がして好感を持てました。
小技好きとしてはやっぱり魔法をどう成立させるかってとこに
興味があったわけですが
多少バカ馬鹿しくもあり小洒落てもいて
良い意味で期待を裏切らない感じでした。
気になるのは転換の為の紗幕前芝居がちょっと
多すぎて後半飽きて来るのがもったいない気がしたかなあ。
あとタップのシーンちょっと揃ってないのももったいないなあ。
でもこれもアメリカンな感じがしていいっちゃいいか。
Bring It On
このミュージカルは日本でも公開された
邦題「チアーズ!」という映画を元にしたミュージカルです。
多少ストーリーは違いますがチアリーディング青春ものです。
昔はダンスミュージカル大好き人間でしたが
最近は歌ものドラマ物が好きなもんで基本的には
観ようと思わないジャンルです。
しかし、この作品は観ようと決めてました。
なぜなら作曲がTom Kitt だから。
Tom Kitt はnext to normal という作品で
トニー賞の作曲書をとった人で本当に好きな作曲家なんです。
ひたすら小澤氏に聴いてもらったTon Kitt の新作ミュージカル。
しかも共同作曲と演出・振り付け、作詞がIn the Heightsの3人だと。
こりゃ観るしかないんですよ。
内容はおいといてとりあえず曲が聴きたい。
お話はよくある青春ものでした。
ちょっとこっ恥ずかしいところもありますが
キャストの若さとエネルギーのおかげで
そこまで痛々しくもない感じ。
なによりコメディー感が全面に押し出されていてそれが良かった。
スポ根ドラマをちゃんと揶揄してるところが
ダサくならない要因でしょう。
当然音楽の一曲一曲はいいんですが
やっぱり二人作曲家がいるのはちょっと難ありかも。
全体的な統一感がちょっとないのがもったいないなあ。
ちょっとTom Kitt節を期待し過ぎていたので
少し物足りない気にはなりましたが
それでもそれぞれのシーンごとに観れば
きちんと成立してるしまあ作品としては問題ない。
個人的な音楽の好みの問題ですな。
まあ何と言っても見所はチアダンスです。
まあ本当に大丈夫かと思う程高く飛びます。
振りもしっかり揃ってるし観てて気持ちがいい。
人の上に立って歌うなんて本当に大変でしょうに。
凄いなあと感心しっぱなしでした。
セットは本当に可動式の昇降映像ヴィジョン4枚と
細かい小道具だけ。
たまにでてくるのはロッカーの引き枠ぐらい。
踊り主体ですから空間をなるべく広く使うためのことでしょう。
映像演出は基本的には苦手なんですが
この作品はとても上手に使っていて感心しました。
映像ヴィジョン自体が上下左右に動き角度も変えられるのが
空間を限定してくれるのでよかったです。
あとロッカーの使い方も。
倒したり並べたり・・・
まあ色々ですが少ない物でよくやってるなと。
とにかく若さ溢れる作品でした。
この若さでなんて芝居が上手なんだろうって感心。
元気をもらえましたね。
Cock
こっちに来て初めてのストレート。
オリヴィエ賞をとった作品らしく演出が素晴らしいとのことで
オフの作品ですが観に行く事に。
学割で25ドルなのも財布に優しい。
内容は一人のゲイの男を奪いあうゲイの男とストレートの女の三角関係。
きっと脚本だけよんだらよくできたシットコムなんでしょう。
もう最初から最後まで客席は笑いっぱなし。
まあ言葉の壁がありますから50%程しかわかりませんが
それでも十分楽しい作品でした。
演出はさすがです。
セットは一切なく小道具もありません。
ただ円形の舞台に観客が廻りを囲むように座って
ののしりあう俳優を観る。
タイトルがCockですから。
何もない空間で繰り広げられる会話。
とても演劇的で生々しい。
言葉のわからない私でもシチュエーションが想像できる。
細かなスペーシング、表情、仕草の一つ一つがきちんと整理されていて
とても見やすい作品でした。
その細かな呼吸まで感じられる演劇空間がいいなあ。
本当に舞台の空気を観客と俳優が共有できてるのが素敵でした。
それと演出力もさることながら本当に俳優陣が上手い。
キャラクターとか色物とかそういうんじゃなく
一人の人間の一喜一憂がそこにしっかり見える。
それが観客を引き込んで行く。
出演者4人で90分。
やっぱりイギリス人恐るべし。
もっとストレートが観たくなりました。
演劇的空間って大事ですね。
長々書いちゃいましたが。
そんな一週間でした。
ではまたそのうち書きます!