世界一面白いミュージカルの作り方

早稲田発小劇場系ミュージカルプロデュースユニットTipTapのブログです。
HP≫www.tiptap.jp

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

Drama Desk ward の結果発表!!

2013-06-01 00:53:17 | Drama Desk Award
ここ最近CDMLのことばかりお伝えしておりましたが
当然準備の間にこちらでの研修活動も進んでおります。
案外この時差というのが有益で
日本との作業をLINEなんかを使ってひたすら深夜おこなうことができるので
案外日中はCDMLの件でご協力して頂ける方々に会う以外
通常通りといったところです。

さてフリンジ参加発表の前に書いていた演劇賞についてのお話。
Drama Desk Award が発表され、この受賞式に行った訳です。
あれはもう2週間近く前ですね。
ということでまずは Drama Desk Award について紹介します。


Drama Desk Award とは

1955年から始まった演劇賞で選定者は
NYで活動する劇評家、編集者、ジャーナリスト、出版者を元に構成された
Drama Desk という協会員で構成されています。
選考対象はNew Yorkで上演される演劇作品全て。
このくくりのなさがこの賞の特色です。
この演劇賞は全ての規模の作品が同じカテゴリーで評価されます。
つまりオンブロードウェイ作品とOffOffブロードウェイの作品が
同じ部門にノミネートされるわけです。
とても面白い。
だからノミネートされる作品もなかなかバリエーションが抱負で
この一年間のNew Yorkの演劇界をおさらいできる演劇賞です。



という訳で今年の受賞作品、受賞者を紹介して行きます。
これからNew York にいらっしゃる方はぜひ参考にしてください!
トニー賞よりもより土臭いというかコアな演劇賞です。
商業的な成功には囚われない印象です。



作品賞 プレイ

Christopher Durang 「Vanya and Sonia and Masha and Spike」

今年一番のコメディー。本当に面白い作品です、
これは納得。



作品賞 ミュージカル

Matilda

やっぱりそうです。でもトニーは「KInky~」な気もします。
面白いことにこの賞では「KInky~」はノミネートもされてません。
意味深です。



リヴァイヴァル賞 プレイ

Edward Albee's Who's Afraid of Virginia Woolf?

これも当然ですかね。「Golden Boy」も好きだったんだけど
アメリカの演劇史を変えた作品ですからね。



リヴァイヴァル賞 ミュージカル

Pippin

こちらも大納得。今年はこの作品が断トツでしたからね。
ここまではほぼ予想通り。



主演男優賞 プレイ

Tracy Letts  「Edward Albee's Who's Afraid of Virginia Woolf?」

この方は脚本家としてもトニー賞を獲得してます。
今回は本当にはまり役だった。まだ40代なのに60過ぎたおじいちゃんに見えるという謎。



主演女優賞 プレイ

Cicely Tyson   「The Trip to Bountiful」

79歳で2時間半ほぼ出演。しかも途中歌って踊ります。
舞台上ではわからなかったけど授賞式では本当におばあちゃん。
こんな人があんな芝居を演じてたのかと思うと驚き感動。凄いです。



主演男優賞  ミュージカル

Billy Porter   「Kinky Boots」

今年はこの人なんですかね。あんまり個人的には好きになれなかったんですが
もう人気と盛り上がりが半端ないです。トニーもとるんだろうなあ。



主演女優賞  ミュージカル

Laura Osnes    「Rodgers + Hammerstein's Cinderella」

個人的には作品はいまいちだったけど確かに彼女はとても可愛らしくて素敵でしたね。
でも「Pippin」の彼女がノミネートもされてないなんて・・・トニーは多分彼女なのに。



助演男優賞 プレイ

Richard Kind  「The Big Knife」

かなり酷評された作品ですが彼のあくの強さは確かに印象深かった。
彼のスピーチで小さい頃から劇場に通っていたけどブロードウェイにデビューしたのは
つい最近だって話はなんだかちょっと胸が熱くなりました。


助演女優賞 プレイ

Judith Light  「The Assembled Parties」

これは納得。3年連続のノミネートされて今年で2回目の受賞。
今やアメリカを代表する女優です。去年はトニーも獲得してます。
本当に綺麗な人ですが芝居が達者です。素晴らしい。


助演男優賞 ミュージカル

Bertie Carvel  「Matilda」

トニーでは主演でノミネートされてますが主演は・・・なのでまあいいか。
女性の元ハンマー投げのオリンピック選手である校長という特殊なキャラクターを
本当に完璧に演じてます。



助演女優賞 ミュージカル

Andrea Martin   「Pippin」

これも当然ですね。劇中の彼女のナンバーは1曲だけですが
66歳にして空中ブランコのようなフライングを命綱なしで
やってのけながら歌うのです。もうなんか評価するしかないです。凄い。



演出賞  プレイ

Pam MacKinnon  「Edward Albee's Who's Afraid of Virginia Woolf?」

本当にこの作品の評価は高い。
丁寧で緩急の良くついた仕上がりでした。



演出賞 ミュージカル

Diane Paulus  「Pippin」

これも納得ですかね。「Matilda」にもあげたいんだけど・・・
まあアメリカの作品で今回の盛り上がりは凄まじいですから。
彼女は本当にアイディアが素晴らしい。


振り付け賞

Chet Walker and Gypsy Snider   「Pippin」

フォッシースタイルとサーカスの融合が評価されて共同受賞。
「Matilda」の方が振り付けとしては素晴らしいんだけどなあ。


作曲賞

David Byrne and Fatboy Slim  「Here Lies Love」

わかる人にはわかるかなり有名なミュージシャンの二人。
まさか彼等がミュージカルを書くとは。
イメルダ・マルコスをモチーフにしたコンセプトアルバムの
ミュージカル化作品。イメージが沸かないでしょうが
とても面白い作品です。今かなり熱い作品。



作詞賞

Tim Minchin   「Matilda」

おお!ここで入ってくれたか。
確かにアルファベットを説明する歌などはもうステージングも含めて信じられない
完璧な仕上がりでしたからね。うなずけます。



脚本賞 ミュージカル

Dennis Kelly   「Matilda」

こちらもこっちか!嬉しいです。でも受賞式では作詞賞も含め受賞者不在のため
同じ人が何度も出て来るはめに・・・可哀相。
クリエイティブスタッフがイギリス人ですからそりゃそうなるか。



編曲賞   

Danny Troob     「Rodgers + Hammerstein's Cinderella」

うーん、そもそも「PIppin」がノミネートされてないからなあ。
でも「Giant」とかの方が良かった気がします。いまいち違和感。




音楽賞  プレイ

Glen Kelly    「The Nance」

まあ面白かったからいいんですが「Good Person of Szechwan」の方が好きだった。



レビュー賞

「Old Hats」

レビューで1部門なんですね。この作品は2人のコメディアンのヴォードヴィルショウ。
ほとんど台詞のないコントが沢山。歌は挿入されますがあくまでBGM。
本当に熟練の芸が魅せてくれました。パントマイムには感動した。


美術賞

Rob Howell   「Matilda」

これは嬉しい。本当に素晴らしいセットですからね。よかった。
でも当然受賞者がいなくてまた同じ人が代理で・・・可哀相。



衣裳賞

William Ivey Long    「Rodgers + Hammerstein's Cinderella」

うーん、これはわからない。ノミネーションの中では「Pippin」が飛び抜けてよかったのに。
残念だなあ。案外この作品の評価が高いことがびっくり。


照明賞

Justin Townsend   「Here Lies Love」

照明というよりももうライブ会場のイベント明かりみたいな雰囲気でしたが・・・
まあ作品のカラーにはばっちりあってはいたからな。
他のノミネーションもぱっとしないし。


プロジェクションデザイン賞

Peter Nigrini   「Here Lies Love」

この賞は今年新設された賞。もう演劇に映像は欠かせない要素になったわけですね。
そしてここでもこの作品。とてもスタイリッシュでのりのいい仕上がりでした。
とても現代的でセンスを感じますね。




音響賞  ミュージカル

Steve Canyon Kennedy     「Hands on a Hardbody」
Scott Lehrer and Drew Levy  「Chaplin: The Musical」
Tony Meola          「The Mystery of Edwin Drood」

ちょっと意味がわかりません。3作品で受賞ってなんなんですかね。
意味不明です。まあこんなこともあるのかなあ。今年が初めてのようですが。



音響賞  プレイ

Mel Mercier  「The Testament of Mary」

ああ!この作品一つでも賞をとってくれただけで凄く嬉しい。
本当にすぐにクローズしたけど素晴らしい作品だったから。
確かに音響はかなり効果的だった。良かったです。



ソロパフォーマンス賞

Michael Urie   「Buyer & Cellar」

これは面白かった。バーバラ・ストライサンドの大邸宅の地下にある
彼女の為だけのデパートの店員を演じる売れない役者の話。
そもそも彼女の私物を店頭に並べてバーバラに売りつけるという
不思議な関係。面白かった。
彼はテレビで活躍する有名人なんですがかなり人柄の良さがでてました。
本当に素敵な作品でした。


特別演劇体験賞

Cirque Du Soleil  「Totem」

面白い賞ですね。ノミネートもサーカスとかイベントとか幅広い。
この作品はなかなか面白かった。美しさが際立ってましたね。
同じサーカスでも見せ方次第。


というわけであとは特別賞などノミネーションがなく
選定されてしまう賞なので割愛します。


今年のニューヨークの演劇作品を振り返ってみると本当に幅広い。
そしてこんなにも作品が上演されていてきちんと評価の対象になっている。
レストランで上演されたミュージカルが
オンブロードウェイの作品と肩を並べて授賞式に参加します。
質の高い作品はどんな規模でも評価されるし垣根はありません。
規模に関わらず出演者同士もクリエイター同士もお互いに尊敬しあっているし
とても雰囲気のいい式典でした。
オンブロードウェイで上演されることだけが成功ではないんだと実感します。
そのサイズでできることとしてふさわしい評価を頂ける環境があるわけです。
それが新しい作品を生む原動力になり観客を育て
演劇に投資や寄附をする文化を育んでいます。

やっぱり評価する基準は大切なんじゃないかな。
これだけ沢山上演されている作品を選定者達はきちんと観てるわけです。
それが仕事ですからね。
お呼ばれして観るだけじゃなくて自ら作品を発掘するそれが
Drama Desk の仕事なんです。
一年間の功績を讃え合う参加者の笑顔がとても印象的でした。
自分にできることにはまだ限りがありますが
諦めずに小さな事から初めていきたいと思います。

さてトニー賞までもう10日を切りました。
どうなることでしょう。

予想はどこまで当たるかな。
楽しみです。


コメント

Drama Desk Award の結果は・・・

2013-05-21 14:50:15 | Drama Desk Award
先日受賞式を観に行って来ました。
とても有意義な時間でした。
本当にこれを日本でもやりたい!!
色んなスターやスタッフが一同に集まって
とにかく盛り上がる盛り上がる。

詳しい結果はまたきちんと書きます。
ちょっと急に忙しくなったので。
突然時間がなくなるとかなり焦ります。

思い切りがいいようで常に用意周到派なので。
ああ・・・時間が、そしてお金がない。

ちゃんとそのうちまとめて書きます!
コメント