HBVごちゃんこエブリディ

B型肝炎の治療が始まることになりました。
治療の記録や、日々思ったことを綴ります。

母子感染で母を恨むか

2009-08-02 02:29:28 | その他
ネットでは、B型肝炎の闘病ブログをたまに読む。

医師の説明だけじゃよくわからないことや、実際の治療中の気持ちとかを読むと、気が楽になることが多い。

母子感染のキャリアの人の中には、たまに

「どうして私が?母親を責めるわけにもいかないし…」

とかいうような内容がたまにある。

母子感染でも、性感染でも、医療上の感染でも、
突き詰めて言えばB型肝炎じゃなくても、
病気になれば本人はつらい。

みんな、多かれ少なかれ、
「どうして私が」
という気持ちを抱くと思う。
ウイルス肝炎のような感染性の病気で感染源が分かれば、

「感染‘させられた’」

という気持ちが強くなるのかもしれない。

母子感染の場合に、
「医療上の感染なら声をあげて責められるけど、母子感染は母を責めるわけにもいかず…」
って感じてる人もいて、

それは心情的にはすごくよく理解できるし、私も最初にキャリアだってわかったときには正直、

「お母さんさえキャリアじゃなければ…」

って考えたこともある。

でも、多くの人が結論づけるように、お母さんのせいじゃない。
それでお母さんを恨むか?と言われても、恨む気持ちになれない。

ほとんどの人が人生のうち一度くらいは病気する気がするし、
私の場合はそれがたまたま肝炎だった。
ウイルスがあってもなくても、たまたまだったとしか思えない。
ウイルスを持ったままなんにも症状起こさずに、ほかの重い病気にかかる可能性だってあった。
大きな事故にあう可能性だってあった。
おなじ可能性として、完全なる健康体で一生を終えることも考えられるけど、こっちのほうが奇跡に近いような気がする。

誰かを恨むどころか、ウイルスさえ恨む気にならない。

なくなったら嬉しいけど、
今までずーっと共生してて、
なんかちょっと愛着さえある感じ。
自分の体の不具合に愛着感じるときってあるよね?
ちょっと指が曲がってるとか、八重歯とか、なんでもいいんだけど。
そんな感じ。

もう長期戦になることはわかってるので、ゆっくりと自分の体と対話できたらいいな。