ローマVSインテル サネッティ中盤起用が成功！

【ローマ】

　　　　　　　　　　　トッティ

　マンシーニ　　　　　　　　　　　　　　　　ペロッタ
　　　　　　　　　　　アクイラーニ　
　　　　　　　　ピサロ
　　　　　　　　　　　デロッシ

　トネット　　　　　　　　　　　　　　　　　パヌッチ
　　　　　　　　キブ　　　　メクセス

　　　　　　　　　　　　ドニ

マンシーニ⇒モンテッラ（トッティとの２トップへ）
アクイラーニ⇒ロージ（右SHへ）
パヌッチ⇒オカカ

【インテル】

　　　　　　　　　クレスポ　　　イブラヒモビッチ

　　　　　　　　　　　　スタンコビッチ
　　　　　　　サネッティ　　　　　　　　ヴィエラ
　　　　　　　　　　　　ダクール
　
　グロッソ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイコン
　　　　　　　　　マテラッツィ　　コルドバ

　　　　　　　　　　　　J・セーザル

マテラッツィ⇒サムエル　
グロッソ⇒マクスウェル
クレスポ⇒M・ゴンサレス　　　

【結果】
０－１
４０クレスポ

【戦評】

最近シャフタールに４－０、シエナに２－０好調ローマとのアウェイに臨むスポルティング０－１、サンプ１－１と勝てない不安定なインテルとのビックゲーム。

★ ローマ
右SHのレギュラータッデイが怪我のため本来センターのペロッタが右SHに入る。ピサロもスタメンでデロッシとともにゲームを組み立てる役回りを担当する。開始から、中盤で丁寧にパスをつなぐパスサッカーはさすがと思わせる。１トップに構えるトッティだが、引いては中盤の選手の攻め上がりを待つ斬新な「０トップシステム」は相変わらず素晴らしい。しかし、前半半ば、左SHのマンシーニが怪我。「トップ」のモンテッラが入る。勝敗の分岐点は間違いなくここだった。それまでマンシーニがマイコンを翻弄していたが、モンテッラが入りピサロが左SHのポジションに入ったが、守備に貢献しないため左SBのトネットがむき出しとなり、今度はマイコン、ヴィエラがこのサイドを掌握し始める。
左サイドは終始、グロッソ、MFに入ったサネッティに翻弄される。やはりペロッタは右サイドでは機能していなかった。
本職のセカンドトップに入ったトッティだが、ここから試合から消える。やはりローマでは１トップを担当し、ボールキープからリズムを作るほうがいいのだろう。要求されるタスクが多いセカンドトップでは今の彼のコンディションから考えるにちょっと厳しい。
それでも風間さんが初見で「こいつは大物になる」と言っていたアクイラーニが積極的な攻め上がりを見せ可能性を感じさせるが、彼も怪我で交代。
怪我人に泣いたローマが今季初黒星を献上してしまった。

★ インテル

フィーゴはコンディションの問題でスタメン落ち。スタンコビッチをトップ下、サネッティをCHに入れるダイアモンド型の中盤で試合に臨む。
試合開始、マンシーニ交代まではローマペースだが、交代後はペースを握る。左CHに入ったサネッティがいい潤滑油になりグロッソのORを巧みに引き出す。グロッソは高精度のクロスから好機を演出しまくる。グロッソ・・・あぁリバプールに欲しい。
右サイドもヴィエラ、マイコンもいい連携を見せ両サイドの攻めはインテルがボランチタイプ４人を中盤に置かざるをえないローマを圧倒。
トップ下に入ったスタンコビッチだが、やはりこの日も精細を欠いた。守備面で奮闘していたが攻撃面で違いを生めない。インテル的な考えだがリケルメのようなトップ下がいたら相当強くなると思う。
ズラタンはめちゃくちゃうまいがそれだけ。PKも外しまたしても決定力のなさを露呈した。それに対しクレスポはすごかった。ヴェンゲルが昔「足が遅すぎて使い物にならない」と言っていたこともあってか鈍足のイメージがあったが、スピーディーなドリブル突破を何度も披露した。鮮やかな切り替えしでメクセスをかわして決勝点をゲット！
コルドバ、マテラッツィも高い身体能力をいかしてローマの攻撃をシャットアウト。この日のインテルはとても強かった。
サネッティを中盤に配置するダイアモンドの４－４－２はとても機能していた。これからもこの布陣で行ってほしいな。
次節はレッド退場になったヴィエラと怪我のカンビアッソがアウト。中盤どうする？思い切ってテクだけはすさまじいズラタンをトップ下コンバートとかしたら面白いかも？