サッカー見聞録

サッカーに関する記憶を留めるために

東アジア選手権 香港戦

2010年02月11日 19時58分03秒 | サッカー日記
先のベネズエラ戦と中国戦は見ることができなかった。ネット上ではそれらの試合で日本が無得点で終わったことに、監督交代要望等々批判の書き込みが沢山記されている。

元旦からA代表は合宿に入った。その後今回の4連戦でのメンバーが発表された。小笠原が入ったことに、一ファンとして、いや彼の力は必ずや日本にとって必要と思っていた私にとっては、嬉しいことであった。

小笠原が入ったのなら、興梠とのコンビネーションプレーに期待がいくところだが、岡田氏は、覇気が無いなどの理由で興梠をメンバーから外した。

興梠のフィジカルな面での事なのか、その言葉通り「やる気」が無かったからなのか分からないが、まさかやる気がなかった訳ではあるまい。

理由はどうあれ、小笠原を入れたのに興梠がいなければ、まさに画竜点睛を欠くといった感は否めない。

今、前半日本が1点を取った後の余韻が残るハーフタイムである。

前半を見た限り、小笠原のイマジネーションと、玉田、大久保の動きとはほとんど合っていないように感じられた。

それでも小笠原のプレーには、サッカーにおける最大価値である「勝利すること」にとって重要な要因であるひらめきを感じる。そのようなプレーは見ていてとても気持ちがよい。

玉田、大久保をスタメンに岡田氏は選んだわけだが、現状彼の眼から見たら日本の中で最高のゴールゲッターになるのだろう。

しかし、W杯にて4位以内を目指す視点から見ると、彼らはその位置にいるゴールゲッターとは私には感じられない。

今、平山が後半入るとアナウンスがあったが、平山は日本国内ではそこそこ評価されても良いと思うが、世界レベルの選手とは思えない(この後彼がハットトリックをしたとしても私の考えは変わらない)。

今日は海外組がいない。海外で活躍する選手はそれなりに世界的な評価があってプレーしているのであるから、それらの選手がいないことはひょっとしたら今日のA代表は100%では無いことを意味するのかもしれない。

無いかもしれないと書いたが、ゴールゲッターとしての、いや、点を取り試合に勝つ事に対する意識的な改革がなされているのは、圧倒的に海外組である。

リーガ・エスパニョーラ、セリエA、ブンデスリーガ、フランスリーグ、オランダリーグとロシアリーグ等々で肉食獣を目の当たりにしている彼らは、その視神経から無意識にサッカーにおけるどん欲さを知ることになったのだと思う。

後半16分、小笠原が交代させられた。何故だろうか?不可解な岡田氏・・・。

しかし、この東アジアサッカー選手権には毎回、海外組は参加していない。

後半20分、トゥーリオがヘッディングシュートで2点目をとる。トゥーリオのヘッディングは、その滞空時間とジャンプ力は傑出している。

さて、この大会に毎回海外組が参加していないことだが、海外組の日程上の問題もさることながら、サッカー協会はこの大会に対するプライオリティーを低く設定していると思われる(サッカー協会はそのようなことは絶対にないと否定するだろうが)。

しかし、今日の試合を見ると、香港相手にこれだけお粗末な試合をしていることから、課題は更に増えていると言ったところか。今は過去の課題が払拭されたと喜ぶようでなければならない時期だ。海外組が入ったらたぶん外されるだろう選手に危機感が全く感じられない。草食系日本サッカー・・・。

30分。香川が入る。大久保交代。

香川を含め、若手には大いに期待を寄せたい。

34分。平山、ここは君がシュートだろう。

37分。左コーナーキックからトゥーリオのヘッディングシュートを経て、玉田のゴール。

39分。香川、中々体が強い。

40分。内田、香川のコンビネーション。次代の日本の中心になって欲しい。

42分。香川。シュートコースが無いのは分かるが、それでも自分でシュートへ!

総括としては、雨なので中にどんどん放り込めとの指令があったと思われる。それはそれで良い。しかし、そこにも工夫が欲しい。そして何よりも点を取るどん欲さが欲しい。

それにしてもこの雨と寒さの中、サポーターはしっかり応援していた。選手はこの後すぐ、暖かいシャワーを浴びることが出来るが、サポーターはびしょ濡れの服を着ながら帰宅しなければならない。その辺を肝に銘じて韓国戦、どん欲なサッカーをして欲しい。